沙門空海唐の国にて鬼と宴す(巻ノ1)

• 著者: 夢枕獏
• 出版社: 徳間書店
• 発売日: 2010年2月15日 発売

貞元二十年（西暦八〇四年）。遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した若き留学僧・空海。洛陽での道士・丹翁との邂逅を経て長安に入った彼らは、皇帝の死を予言する猫の妖物に接触することとなる。憑依された役人・劉はすでに正気を失っていたが、空海は、青龍寺の僧とともに悪い気を落とし、事の次第を聞くことになった。