ユリシ-ズ(4-6)
「かわいそうに、ディグナム!」-リアポウルド・ブルームは長い一日の放浪に旅立つ!6月16日の朝、ブルーム氏は猫にミルクをやり、肉屋の店頭で隣家の女の尻に見蕩れ、妻のモリーに朝食を作り、密かな文通相手マーサの手紙を受け取り、友人ディグナムの葬儀に加わる。-最も偉大な平凡人ブルームがそのリアルな姿を現す、スリリングな旋律に満ちた第二部冒頭三挿話の正確無比の演奏。
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ジョイス文学の輝かしき頂点であり、二十世紀文学の偉大な指針でもある、『ユリシーズ』の新訳決定版。ダブリン。1904年6月16日。それはダブリンにとってはありふれた一日だったが、ふたりの中心人物にとっては平穏無事な日ではなかった。22歳の文学志望の青年スティーヴンと、新聞社の広告とりである38歳のユダヤ人ブルーム。彼らはダブリンのなかを歩きつづける。まだ親しくはならずに。第1挿話「テレマコス」から第10挿話「さまよう岩々」まで。 1996/06/16 発売