小説政界三国志(第2巻)
日本列島改造論で一大ブームを巻き起こした田中角栄だが、金脈問題やロッキード疑惑でついに政権の座を明け渡す。しかし、後を継いだ三木、福田、大平の各首相時代にも、強力な軍団の闇将軍として隠然たる権力を誇り、中曾根政権を誕生させた。だが、やがて世代交代論が新世代議員から沸き起こり、ついに田中派は本格的に分裂。竹下登を中心とする創政会と田中直系の二階堂派との対立抗争が広がっていく。
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百二十人という勢力を誇る「経世会」を旗揚げした竹下登は数の力をバックに、首相の座を目指して着々と準備をすすめる。一方、昭和六十二年十月八日の自民党総裁戦告示日には、竹下とともに安倍晋太郎、宮沢喜一も満を持して立候補届けを提出した。次期総裁をめぐる水面下の暗闘は、名派閥の思惑を秘めて激しさを加える。任期切れの中で最後まで野心を捨てない中曾根が竹下を指名するまでの熱く長い日々を描く。 1995/05/15 発売
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昭和62年10月、中曽根裁定によって内閣総理大臣となった竹下登だが、政局は消費税導入をめぐる国民、野党の猛烈な反発、さらに税制国会中に明るみに出たリクルート疑感によって混迷を深めていく。内閣官房副長官、小沢一郎とともに舞台裏の根回しに走り、“国対の神様”金丸信を税制特別委員長にかつぎ出し、懸命に野党との駆け引きをくり返す竹下だが、ついに退陣の腹を決める。激動期を描く政治ノベル。 1995/08/15 発売