小説むすび | 北斗の星

北斗の星

北斗の星

発売日

1993年7月10日 発売

間宮林蔵以前、北辺の地を探検した山口鉄五郎・青島俊蔵・庵原弥六・佐藤玄六郎らの、北方四島から樺太(現サハリン)への想像を絶する決死の踏破行を資料により描く問題作。天明のころ、蝦夷地はまだまったくの未知・未開の地で、幕府から統治権を与えられていた松前藩ですら全領土の掌握は疑わしく、ましてや東蝦夷のもっと先の北方四島やウルップ島などの諸事情については、江戸にいては知る得べくもなかった。そこで、老中筆頭田沼主殿頭意次は北方経営の方針によってなされた北方事情調査であったが、幕閣の軋轢のうちに意次が失脚し、これら北辺探検隊の苦心もまたはかなく消失していった。全国民の関心事、“北方領土問題”にからめて一石を投ずる注目の本格歴史ロマン。

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