小説むすび | 殺人迷路/悪霊物語

殺人迷路/悪霊物語

殺人迷路/悪霊物語

新聞がバラバラ殺人事件を報じていた朝、探偵小説作家の星田は雑誌記者の津村を相手に、“完全なる犯罪”などというものはこの世に存在しないとの論陣を張って深夜に帰宅すると、「貴下の“完全なる犯罪”なしとの説に対し、人間の手により“完全なる犯罪”の計画を遂行する。充分の研究により犯人を突き止められよ」の文字通りの挑戦状が届けられていた。新潮社が昭和7年に刊行した全作書下ろしの『新作探偵小説全集』の付録として発行された『探偵クラブ』に連載された「殺人迷路」は、乱歩をはじめ10作家により書き継がれて本格物として結末づけられている!はたして“完全なる犯罪”は可能なのか…。他に、『講談倶楽部』昭和29年9月増刊号に一挙掲載の「悪霊物語」を併収した。

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