小説むすび | 我が艦隊に誉れあり(2)

我が艦隊に誉れあり(2)

我が艦隊に誉れあり(2)

著者

日向仁

発売日

1998年7月20日 発売

「通信長は、どこに来ると思う?」「レイテです。まずレイテに間違いありません」山口多聞第二艦隊司令長官は満足そうにうなずいた。「私もそう思う。となると、問題はどこで待ち受けるかだな」大和作戦室内では緊迫したやりとりが続いている。負けることのできない決戦が近づきつつあった。艦上型に改良された爆撃機銀河を擁する第一機動艦隊も満を持して待機しているとの報告も受けた。山口長官は一人部屋を出ると、舷窓から星空を見上げた。(源田も本気だ。あとは角田の一航艦だな。今度は帰れん)生きて汚名を晒してきた男の最後の闘いが始まろうとしていた。

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