出版社 : 電波社
「皆の者、久しぶりである」-天正十年九月、安土城に死んだはずの織田信長の姿があった。だがその正体は、信長ではなかった。本能寺の変の直前、異変によって転生した、令和に生きる光明寺一久であった。一久は後世の知識を活かし、明智光秀と和解。今後は共に協力することを誓い、三ヶ月の雲隠れの後、家臣の前に現れたのである。だがこの間、織田家は北条、上杉、毛利の反攻、三好勢の謀叛に苦しんでいた。劣勢を打開すべく、一久は自ら四国出陣を決意するが、主君の様子に羽柴秀吉が違和感をおぼえ始め…。生まれ変わった最強軍が、天下取りに邁進する波乱の戦国シミュレーション、開幕!
令和日本からの助けにより、史実とは異なる歴史を歩み始めた昭和日本であったが、それでも米国との力の差は容易に埋められなかった。過去の日本を救わんとする科学者、田伏由佳は、引き続きテクノロジーの提供など過去への干渉を続ける。そんななか、圧倒的な国力を覆すべく、未来からもたらされた人工知能は、ある作戦を導き出す。それは、米総司令官マッカーサーを捕縛するという、なんとも大胆不敵な奇策であった。一方、態勢を整えた米太平洋艦隊は、熾烈な反撃を開始。それに対し日本海軍は、無人攻撃機…いわゆるドローン部隊を投入し、戦局の打破を試みる。そしてついに最新鋭機「震電」が、B24大編隊と激突する!
総統選挙をきっかけに動揺する台湾に、中国が軍事介入を宣言、軍を台湾周辺に展開させた。日本の国連工作は不発に終わり、輸入が途絶えて物価は急騰、日本経済は麻痺してしまう。核EMP攻撃で機先を制した中国軍は、ついに台湾海峡を横断して台湾へ上陸した。アメリカは台湾関係法に基づいて台湾防衛へのりだすが、在日米軍基地を中国軍のミサイルが襲い、尖閣諸島と与那国島を奪われた日本も、ついに自衛隊に防衛出動を命じる。先島諸島へ迫る中国北海艦隊に対して、DDH『いずも』『かが』からステルス戦闘機F35Bが飛びたち、たいげい型潜水艦が一撃必殺の攻撃を敢行する。禁断のリアル・シミュレーション、スタート!
イギリス海軍によるイラストリアス級空母の建造は、日米両海軍の空母建造に一石を投じた。アメリカ海軍はただちに装甲空母の是非について検討をおこない、帝国海軍も昭和13年初頭には同様の研究を開始した。搭載機数の減少を良しとしない米海軍は、飛行甲板の装甲化に消極的な態度を取り続け、大量の艦載機を搭載するエセックス級空母の増産に踏み切る。対する帝国海軍は、軍縮条約明け後に建造する「飛龍」をまず実験艦に指定して装甲化の手ごたえをつかみ、翔鶴型、飛鷹型空母の改造にも着手、米英に先駆けて“装甲空母大国”としての道をあゆみ始めるのだった。
日本軍の機密兵器である高高度偵察機は、いまだ露見されておらず、絶大な戦果をあげていた。善戦を続ける日本に対し、米国は日本本土攻撃を開始するが、日本側は接近する空母をいち早く察知し、攻撃は失敗に終わる。苦戦続きの米太平洋艦隊は戦略の方針転換を行い、極秘裏のうちにガダルカナル島へ航空基地を建設、ツラギ飛行艇基地を襲撃する。一転して窮地に陥ったラバウル防衛隊であったが、救援に訪れた戦艦「霧島」と装甲空母「比叡」からなる第七電撃艦隊の活躍により、からくもラバウルを死守する。ここにきて日本は、電撃艦隊を多数投入する大規模作戦…ガダルカナルとポートモレスビーの同時攻略を決意する!
令和日本の科学研究員、田伏由佳は、初歩的な電子計算機の知識や図面、タブレットを、時空間送信機によって昭和十五年の由佳の曾祖母、田伏雪乃に送る…すべては、雪乃とその恋人である鷹岳省吾を救わんとする窮余の一策であった。二人の運命を変えるということは、必定、太平洋戦争における日本の敗戦を避けることを意味する。雪乃と省吾は未来知識を武器に軍部での地位を固め、革新的な軍事兵器…人工知能による戦況予測を確立させる。未来技術により日本は米太平洋艦隊を手玉に取り、のみならず国家間の戦略すら優位に進めていくのだが…。令和の最新技術により、大和が無敵艦へと生まれ変わる!
超極級戦艦「八島」の驚異的な破壊力により、不利な戦況を強いられてきた米国は、奥の手とも言える二つの秘密兵器をついに開発。ハワイの早期奪還を、虎視眈々と窺っていた。だが肝心の八島艦隊は中東での激闘ののち、インド洋で発見されたのを最後に姿を消し、その行方はいまだつかめていない。一方、日本は八島に倣った新型コンクリート戦艦を建造、米艦隊へ強烈な圧をかけていく。太平洋の覇権を賭け、日米両国の緊張が最大限に高まるなか、八島艦隊は隠密裡にアフリカ方面へ展開。ここに、誰もが予想しなかった驚天動地の奇策が遂行されるのだが…。絶対に沈まぬ超巨大戦艦に、米国の秘密兵器が襲い掛かる!
パナマ運河の封鎖に成功した連合艦隊だが、ハルゼー大将の米本土防衛艦隊から強烈なしっぺ返しを喰らい、福留中将の第三艦隊が壊滅的な損害を被る。日本軍の“主力空母3隻を撃破した!”と信じるニミッツ大将は、太平洋艦隊の指揮下に第五艦隊を設立し、ついにハワイ諸島の奪還に着手。ルーズベルスト大統領も1944年「5月までにハワイを奪還せよ!」と厳命した。対する連合艦隊は、新鋭空母「大鳳」以下の母艦18隻を揃えて米軍機動部隊をハワイ近海で迎え撃つ!南米・ホーン岬経由で大遠征して来る米艦隊に、連合艦隊は最後の決戦を挑むが、果たして「日本海海戦」の再現は成るか!?
先の戦闘でオーストラリアを降伏させることに成功した日本は、ジャイロ爆弾やラムジェットを搭載した新型爆撃機の「九三式陸攻乙」などを用いて快進撃を続けていた。そしてオーストラリア軍残党が抵抗を続けるラバウルへの侵略を開始し、占領することに成功する。その頃、米太平洋艦隊は宣戦布告の遅れなどの政治的要因により、出遅れたものの、攪乱を目的としたトラック島への攻撃を敢行した。その後、日本は来たる真珠湾攻撃に向け、米艦隊の注意を逸らすべくミッドウェー島との両面同時奇襲を画策する。暗号解析により日本の動向を察知した米艦隊の魔の手が迫るなか、熾烈を極める戦いの舞台は太平洋へと移る!!
太平洋波高し。豪州を脱落させて優位に立ったのも束の間、米英軍の熾烈な反撃が始まった。アメリカ軍はウェークを奪回し、伸びきった日本軍の補給線を脅かす。一方、インド洋には再編されたイギリス東洋艦隊が姿を現す。前門の虎、後門の狼。連合艦隊はついにそろい踏みとなった『大和』『武蔵』『信濃』『紀伊』の大和型戦艦四隻を投入して事態の打開をはかるが、そこにはさらなる強敵『モンタナ』『オハイオ』の最新鋭戦艦が待ちうけていた。三国同盟の解消、満州国の仲介と、終戦、和平への流れが加速するなか、果たして、大戦と日本の行く末とは!?男は涙を見せぬもの…心揺さぶる結末やいかに。
連合艦隊に残された時間は余りなかった。1943年・秋になると米海軍は大量のエセックス級空母をそろえて一気に反転攻勢を仕掛けて来る!-連合艦隊をあずかる山口多聞大将はそう予測し、それまでに太平洋の支配権をゆるぎないものにするため、次々と米軍の急所を突いてゆく。オアフ島の攻略がその手始めであり、1942年8月10日にはハワイ沖で一大空母決戦が生起する。さらに空母兵力で宿敵・太平洋艦隊を圧倒する連合艦隊は、1943年2月に米国のアキレス腱を一気に断ち切り、“勝利の方程式”を樹立!-早期講和をめざしてルーズベルト政権を追い詰めてゆく。
米本土砲撃という偉業を成し遂げた超巨大戦艦「八島」は、南太平洋の覇権を握るため、ポートモレスビー沖に出撃した。改装修理により対空戦力が増加した八島は敵の航空攻撃を難なく退け、脅威の64センチ主砲による圧倒的な砲撃で、ポートモレスビー、続いて南洋の最終目的拠点であるニューカレドニア攻略を果たすこととなる。順調に快進撃を続ける八島艦隊であったが、欧州で激戦を重ねるドイツの要望により、新たな目標…アラビア半島攻略が命じられる。無謀とも思えるこの作戦を受け、空母艦隊とともにアラビア半島沖に向かう八島を、英米連合艦隊が迎え撃つ。遠い異国の海で八島を待ち受ける運命とは!?
ハズバンド・E・キンメルの戦死にともない、太平洋艦隊司令長官に宿敵チェスター・W・ニミッツが就任。二度目のハワイ空襲は「是が非でも阻止する必要がある!」と決意したニミッツ大将は、ドーリットル・B25爆撃隊を活用した奇抜な迎撃策で連合艦隊を翻弄、1942年4月にミッドウェイ近海で一大空母決戦が生起する。連合艦隊の作戦企図を見事に挫いてみせたニミッツは、オアフ島の早期復旧を成し遂げるが、ハワイを占領するという山口多聞の信念を撃ち砕くことまではできなかった。8月、巨大戦艦「大和」「武蔵」と空母12隻を擁する連合艦隊の大兵力が、ついにオアフ島へと迫ってゆくのであったー!
日米戦が避けられない状況のなか、帝国海軍は苦戦する現状を打開する術を模索し、帝大航空科の大竹教授によって考案された世界初の成層圏偵察機「一四試偵察機」を連合艦隊の目として実用化することを決めた。潜水艦へのレーダー搭載も決まり、真珠湾攻撃を目前に控えていた海軍だったが、連合艦隊司令長官である山本五十六の急病により、真珠湾攻撃中止という予想外の事態に見舞われる。真珠湾に代わり東南アジアを標的とした海軍は、一四試偵察機改め「零式陸上偵察機」を艦隊の目とし、最小単位の艦船による電撃的な攻撃を開始した!果たして連合艦隊は、この歴史的海戦に勝利することができるのか!?
マーシャル沖での決戦で勝利を得られなかった日本海軍は、切り札となる戦艦『大和』の戦力化を急いだ。欧州戦線が膠着するなか、日本軍が目指したのは米豪遮断によるオーストラリアの脱落だった。FS作戦が発動され、日本海軍は太平洋を大きく東へ横断するが、そこにアメリカの新鋭戦艦が立ちはだかる。対抗するのは『大和』。それを計画した者、造った者、使う者ー多くの男たちの思いをのせ、『大和』の巨砲がついにソロモンに吼える!二番艦『武蔵』を加えて、連合艦隊は長駆フィジー、サモアまで到達するのだが…。男の決意がほとばしる。男の叫びがこだまする。血沸き肉躍る砲撃戦、その醍醐味を堪能せよ!
1942年、航空兵力の活躍により英東洋艦隊との決戦に勝利した日本は、ついに米国との戦いを決意、ミッドウェイ島南西250キロの距離まで艦隊を進出させる。だがこの戦力は、米軍が予測していた空母艦隊ではなく、あたかも島と見紛うほどの巨大戦艦であった。排水量128万を超え、全長全幅ともに大和型の三倍近くの大きさを誇る超極級戦艦「八島」は、脅威の64センチ主砲を武器とし、交換可能なコンクリートを建艦資材とすることによって、修復しつつ継戦可能な、まさに絶対的な不沈艦として誕生したのである。八島を擁する日本海軍は、米太平洋艦隊の要衝を次々と攻略し、いよいよ極秘作戦に着手するのだが…。
「まず連合艦隊を解散せよ!」-米内光政海相の許しを得て、禅の修行に出た黒島亀人は、霊場・恐山にて驚くべき神の啓示を授かる。しかもその啓示は、亡き山本権兵衛大将の慰霊が下したお告げであった。折しも日中戦争が勃発。支那方面艦隊の増強を迫られた米内は、軍令部の求めに応じて連合艦隊を次第に縮小、ついにはお告げ通りにその解散に踏み切ったのだった!そして日米開戦の直前に“新たな連合艦隊”が結成され、開戦劈頭の「ハワイ奇襲」は勇壮な作戦に拡大。空母9隻を従えた戦艦「大和」が、ハワイからミッドウェイへと進撃し、太平洋艦隊を追い詰めてゆくー!!
二〇世紀半ば、複雑な国際情勢下で、日本の地位と繁栄は脅かされていた。国の安全を確保しようともがけばもがくほど、平和と安定が蝕まれていく矛盾。その中で男たちは一隻の戦艦に国の未来を託そうと考えた。その艦の名は『大和』。追い込まれるように独伊と同盟を結んだ日本は対米英戦に突入する。それは無謀な戦いだったのか?「負ける覚悟があるのか?だからこそ、勝つためになにをするか、そこに全力を尽くすのが我々軍人の使命だ」悲運の艦に関わった男たちの知られざるドラマ。その生きざま、覚悟、執念、一人ではどうにもできない歴史という潮流、そこに流れた涙と悲哀、絶叫を知る時、ノベルス界に新風が吹き込む。
ガダルカナル島上陸を果たした米海軍であったが、物資の揚陸作業の途中で、日本の駆逐艦により奇襲を受けてしまう。思わぬ妨害工作によって、島内の基地建設が進まずに苛立つ米海軍。そこへ日本海軍は追い討ちをかけるように、第七戦隊によるガダルカナル島への砲撃を開始する。潜水艦部隊が蠢動し、日米は互いに貴重な航空戦力をすり潰しながら、島をめぐる攻防戦は激化の一途をたどっていく。そんななか、ついに改造空母と新型戦闘爆撃機を擁する第一四航空戦隊に、ガダルカナル島奪取作戦の命令が下った。残存戦力を掻き集め、南洋の覇権をかけた日米の一大決戦の結末やいかに…!?