1987年2月発売
コルテスの収穫(中)コルテスの収穫(中)
コルテス大佐は、アンデス山麓に屹える城塞“隼のゆりかご”で、テロリスト富樫耕平の訊問にあたっていた。ナチス・ドイツの遺産の核爆弾!それはどこに?攻撃目標はアメリカ本土??…耕平奪還をかけて城塞を狙う共産ゲリラたち、主都コスメルで不気味な行動をつづける軍、そして美貌の伯爵未亡人。物語は白熱する!
君に訣別の時を君に訣別の時を
「忘れたくないんだ」「なにを?」「自分が男だってことをさ」「血だるまになるのがそうなのか?」「時にはな」…助けを求めて泣いている女のために、男はどこまで生命を賭けられるか。愛の残り火と報われることのない男の誇りが、東北の海辺にふたたび燃え上る!男の凄絶な生きざまと孤独な情念を鮮烈に描く待望のハードボイルド長編。
死神とのインタヴュー死神とのインタヴュー
廃墟と化した戦後の町で、現代の死神が作家の“私”に語ったのは…。ユニークな設定の表題作以下、第2次大戦下の言語に絶する体験を、作者は寓話・神話・SF・ドキュメントなど様々な文学的手法をかり、11篇の物語群としてここに作品化した。戦後西ドイツに興った新しい文学の旗手ノサックの出世作。
刺客改版刺客改版
お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作『用心棒シリーズ』第三編。
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