1993年3月30日発売
両親と死別し、遠縁にあたるドリーとヴェリーナの姉妹に引き取られ、南部の田舎町で多感な日々を過ごす十六歳の少年コリン。そんな秋のある日、ふとしたきっかけからコリンはドリーたちと一緒に、近くの森にあるムクロジの木の上で暮らすことになった…。少年の内面に視点を据え、その瞳に映る人間模様を詩的言語と入念な文体で描き、青年期に移行する少年の胸底を捉えた名作。
島の見学ツアーに出発した顧問団の一行、そしてパーク創設者の孫である子供たちを見舞った、すさまじいパニック。コンピュータで完全にコントロールされているはずのシステムに次々と破綻が生じ、停電したパーク内で、獰猛なティラノサウルスが、悪賢いヴェロキラプトルの群れが、人間たちに襲いかかる。科学知識を駆使した新しい恐竜像、ロマンと興奮あふれる面白さで話題をまいた、スーパー・エンターテインメント。
使命感に燃える看護婦・麗子が勤め始めた病院は淫魔の巣窟だった。瑞々しい肢体に股間を狂わせる男たち。白衣が引き裂かれ、無残に処女が散らされる。淫花から流れ出る粘液が乾く間もなく、犯され続ける麗子。だが、一度火のついた被虐の官能を鎮めることはできるのだろうか。
宿命のライバル司馬仲達を討つため、五丈原を目前にした諸葛孔明がとった大戦略とは?当時、倭国といわれた邪馬壱国に舞台を移し、魏延が、姜維が覇権争奪をめぐって繰り広げる虚々実々の駆引き。孔明の死命を賭けた戦いの幕が下ろされる。五丈原までの孔明の空白の三年間にスポットを当てた異色作。新境地に挑戦する著者渾身の超大作。
武田家を滅ぼし、天下統一を目前とした信長の耳に不穏な噂が届いた。西洋より怪しげなる術を使う集団が、上陸したというのだ。しかも、その真相を探る者は次々と姿を消していった。信長はついに新たなる秘密兵器を投入する。西洋騎士の戦闘力をもつワンマンアーミーとして鍛えられた、小姓・森蘭丸である。しかも、蘭丸にはさらなる秘密が隠されていた。新鋭・井上雅彦が織りなす華麗な戦国絵巻。まったく新しい『信長の野望』がここにはじまる。読者興奮のシリーズ、歴史キャラクターノベルズ第1弾。