1993年9月9日発売
若草娘、バルセロナに現わる若草娘、バルセロナに現わる
あの『若草物語』から登場人物を拝借した、イタリアにはちょっとなかったタッチの少女小説。ヒロインは自称ナスターシャ・キンスキー、山盛り好奇心の生意気娘ジョー。幼い頃に別れてしまったパパを求めて、ローマからバルセロナへ。そこで出会ったブロンドの美青年マイクとともに、アフリカの木彫り人形を巡るキナ臭い犯罪事件に巻き込まれてゆく。命からがらの逃避行、果たしてパパとの再会は?最後はちょっぴり切ない大団円。
諸葛孔明の憂鬱諸葛孔明の憂鬱
建安十二年冬、「三顧の礼」の二度目の訪問も失敗に終わった劉備らの一行は、新野城にもどっていった。隆中にある一軒の酒屋では、孟公威、石公元、崔州平らが劉備や曹操について熱っぽく論じている。やがて春を迎え、劉備の兵士募集に応じた飛剣の名手・虚空児が、襄陽城郊外にある幽鬼楼で怪死をとげる。容疑者と思われた道士・王圭も、その翌日、幽鬼楼の三階で死体となって発見される。若き日の諸葛孔明の推理はいかに。その謎解きのあげくに、孔明がたどりついた真実とは。
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