2002年1月1日発売
ほどよく長生き死ぬまで元気遺産そこそこ遺書はしっかりほどよく長生き死ぬまで元気遺産そこそこ遺書はしっかり
口を開けば「親たるものの極意はだなあ“ほどよく長生き死ぬまで元気だ”」とうそぶいていた父親が遺書遺産も心もとなく要介護状態に。時をいつにして叔父の通夜、葬儀…これでもかとばかりに押し寄せる不測の事態。その度に鳴る携帯電話。「こうなればとことんつきあおうじゃないか」自らの体験をもとに書き上げた共感小説。
入内遺聞入内遺聞
自慢の倅・辰平の無惨な屍骸を前に、左ん平は復仇を誓う。木地師左ん平として世に潜んでいたが、彼こそ服部半蔵に叛逆した伊賀組組頭の一人・上野左衛門であった。徳川二代将軍秀忠の姫和子が後水尾帝に嫁ぐ。この一大事件は当然ながら公家衆・京町衆の大反発をかっている。和子入内のために日陰の身をかこつお四つご寮人、この麗人を秘かに慕っていた辰平。経済改革に理想を燃やす、柳生流剣客菊池小太郎、柳生に敵意を秘す神谷三十郎。若き日の柳生十兵衛まで乱入して、入内阻止の陰謀の行方は。
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