2002年1月25日発売
その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき…。「人恋坂」に雨の降るとき、なにかが起こるー運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作。
人口1200万。首都東京には人が集まり、それと共に様々な霊的事件が起こる。左右田益荒男は、後輩の赤坂仁奈と共に霊的事件の清掃に当たる。しかしそのためには、事件に巻き込まれた女性の霊的浄化が必要だった。その方法は18禁!それにより浄化された霊力-「エクスタシー・エクトプラズム」、通称エクエクを取り出し、その力を借りて事件の本質となっている霊障を払うのだ。だが、様々な妨害者が現れて、「清掃」は、人智を超えた戦いとなっていく-。
弁之助は心の中で大蜘蛛に叫んだ。その願いが聞き届けられた時、最愛の女が骸となるとも知らずに…!十三歳の少年・宮本弁之助が疾走する。初めて恋仲となった少女・綾のために、攫われた弟を救うために、そして己の呪われた宿命を知るために!!壮大なる剣豪伝奇ロマン、怒涛の開幕。
司法浪人・倉橋謙次郎の叔父・倉橋浩二が、津軽の猿賀神社で、他殺死体となって発見された。そして、その傍らには、地元の郷土史家・柳原卯平衛の死体も!浩二は、学界を二分する邪馬台国論争で九州説を唱える権威。事件の背後に見え隠れする古文書「田道文書」が太陽信仰派と雨雲信仰派による古代日本の宗教戦争を明らかにする!歴史小説作家・芦川玲子、玲子のかつての愛人で邪馬台国畿内説の泰斗・湊幸彦と、その弟子・金井武-。謙次郎は、錯綜する人間関係の糸を解きほぐしていく。そして、叔父を襲った悲劇の真相を探るため、九州・吉野ケ里に飛んだ謙次郎が見たものは。