2002年1月発売
五人姉妹五人姉妹
バイオ企業を率いる父によって、成長型の人工臓器を埋めこまれた幼い葉那子には、臓器スペアとして四体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ“姉妹”との面会を果たすが…クローン姉妹の複雑な心模様を描いた表題作、山奥の孤児院で生活する少年の哀しい成長物語「子供の領分」、『永遠の森博物館惑星』の後日譚「お代は見てのお帰り」など、先端科学がうみだす、さまざまな心の揺れを描いた珠玉の九篇ー“やさしさ”と“せつなさ”の名手による洗練と成熟のSF作品集。
騏〔リン〕おおとりと遊ぶ(上(運輸省篇))騏〔リン〕おおとりと遊ぶ(上(運輸省篇))
疾風怒涛、しかし泰然。海運再編を初め、国鉄運賃値上げ、未曾有の船員スト、航空再編と数々の難問に立ち向かい、辣腕をふるう。運輸官僚として戦後の混乱期に獅子奮迅の活躍をした若狭を描いた渾身の評伝。