より自分らしい、もう一つの生きかたをもとめて。会社を辞めて草木染の道へ-。柊子の修業の日々と恋の予感。東北の地方都市でくりひろげられる、ひたむきな日常を精緻な文体で紡ぐ。
戦後の精神世界を痛快に批判した問題作。奇想あふれる、ぶっちぎりの「金毘羅」一代記。時代が笙野頼子に追いついた。臨界を超えた現代文学の到達点。二十一世紀世界文学の誕生。