2006年5月15日発売
二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。
探偵小説愛好家グループの中心人物・伍黄零無が謎の言葉を残して密室から消失。その後もグループの一員・仁行寺馬美が書くモデル小説どおりに密室殺人が連続する。衒学的な装飾と暗号。推理合戦の果てに明かされる、全世界を揺るがす真相とは!?新本格の聖典『匣の中の失楽』に捧げる華麗なるオマージュ。
1つ、クールに生きていく。2つ、友だちはつくらない。そう心に決めていた中学生の私の前に、不思議な一人の女性があらわれた。彼女こそ、理想の大人だと思う私の毎日は少しずつ変わっていくが…。少女と大人ー傷つきやすい2つのハートが出会った、ある夏の物語。第36回講談社児童文学新人賞受賞。
同級生の井上留実からクリスマスパーティに呼ばれ、山神大地は姉の久美を紹介された。男性に積極的な妹に引け目を感じている久美の奔放さを引きだした大地だっだが、大晦日の夜には、留実にふたりきりになりたいと誘われる。禁断の展開に心は揺れてー。170万部突破シリーズ第14作。
「真逆ゲームが続いていた訳じゃないだろうなー」。中禅寺は電話口でそう云ったという。戸惑う記者・鳥口。眩暈坂を次々に上ってくる男たちの口から複雑怪奇な出来事が語られ、古本屋の座敷で収斂していく。揆を一にして伊豆では「成仙道」と「みちの教え修身会」が鹿砦を挟んで対峙。村中は鳴動した。
心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。密室での出来事は事故死と処理されかけたが、警視庁科学特捜班は殺人の可能性を追う。スタッフ間の反目、霊能者、タレントらの人間関係が入り組む事件の真相はー。警察小説の名手が放つ、ST文書担当の青山翔が活躍する「色」シリーズ第1弾。
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。
恋人のモレルがアフガンへ取材にいくことになり、心中穏やかでないわたしは、保険金詐欺事件の調査依頼を受けた。どうということもない依頼に思えたが、保険代理店の店主が殺され、事件は意外な展開に。同じころ、ホロコースト体験者を名乗るひとりの男の登場に、親友の女医ロティは激しく動揺する。彼女が封印した過去に関係があるようなのだが…?現代女性の生きざまを描く、V・I・ウォーショースキー・シリーズ。
わたしが調査する保険金詐欺事件と、シカゴを連日にぎわす過激な政治運動との関連が明らかになってきた。一方ホロコーストの生き残りだという男ラドブーカに振り回されるロティは、わたしの心配をよそに、事情を語ることをかたくなに拒む。やがて、別々に見えたふたつの出来事が奇妙に絡み合いはじめ…苦い過去ゆえに心を閉ざすロティと、彼女を救おうと奔走するV・Iの女の友情が感動を呼ぶ、パレツキー入魂の力作。
下谷の泥溝板横丁で夜鷹が殺された。十日前に料理屋の女中が斬り殺された時と同じ手口だった。金目の物を身に着けていないことから、物盗りや辻斬りの仕業ではないとみた岡っ引きの銀次は、神道無念流の達人向井らと探索をはじめるが…。
北町奉行所の敏腕同心だったが、捕物で相手を死なせてしまい、牢屋見廻り同心に左遷となった鏑木十左。が、田沼意次失脚後、治安が乱れ放題の江戸を憂える松平定信に、隠密廻り同心として呼び戻され、相役の老同心と組むことになり…。