2017年2月2日発売
海に向かう足あと(1)海に向かう足あと(1)
村雲佑らヨットクルーは、念願の新艇を手に入れ外洋レースへの参加を決める。レース開催の懸念は、きな臭い国際情勢だけだった。クルーの諸橋は物理学が専門で、政府のあるプロジェクトに加わり多忙を極めていた。村雲達はスタート地点の島で諸橋や家族の合流を待つが、ついに現れず連絡も取れなくなる。SNSに“ある情報”が流れた後、すべての通信が沈黙して…。いったい、世界で何が起きているのか?被爆二世の著者が「今の世界」に問う、心に迫る切ないディストピア小説。
アリハラせんぱいと救えないやっかいさんアリハラせんぱいと救えないやっかいさん
特別な自分の演出のために変人ぶろうとする、偽りの変人。それが、“やっかいさん”。北大2年コドリは、ある理由から“真の変人”を追い求めている。だがそれゆえ、やっかいさんから好かれがち。ある日、心理学系コース4年・アリハラと「とんでもない出会い方」をする。アリハラはコドリとやっかいさんらの関係に興味津々…かきまわし、あらゆるイベントを起こしたがる。「アリハラこそ真の変人なのです」と希望を持ったコドリは、あえて振り回されるうち、封印していた自分の気持ちと向き合うようになるが、アリハラには別の目的があった…。あなたは「特別な人」ですか?「やっかいさん」ですか?読み終えたあとは自由になれる、今までにないこじらせ系青春小説!
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