2025年1月15日発売
皇族の傑は狩りに出て雪の中で凍死しかけていた。本の虫で無害な傑だが、新帝である兄に疎まれ食料もろくにない僻地に左遷されたのだ。 けれど瀕死の傑は部族の美しい少年《明の星》に救われる。 初めての友を得て心穏やかな時を過ごす傑だったが、皇帝の詔を携えた宦官たちがやってきたことで優しい時間は終わりを告げる。 傑が都に旅だった直後《明の星》は傑に届くはずだった手紙を偶然手に入れる。そして彼の窮地を知り、急いで傑を追いかけるがーー。 少年たちの絆と成長のアジアン・冒険ファンタジー!
黄桜男爵家は特殊な家で、令嬢ありすも人ならぬものが見える。 そんなありすも結婚し、上流階級の人々を集めたお披露目会で幸せな若妻として一歩を踏み出そうとしていた。 けれど善意から夫に取り憑く女の霊を指摘して、衆人環視の中、夫に突き飛ばされ罵られ、ついには離縁状を叩きつけられる。 そんなありすの元に縁あって助けた空泉伯爵家当主・一臣が足繁く訪れる。柔和で実力と美貌を兼ね備える一臣だが、ありすを保護するあやかしの猫はひどく警戒し…… ばけもの姫の行く末は鬼が出るか蛇が出るか、大正浪漫恋物語。 第一章 幸せな破婚 第二章 アンティーク伯爵の求婚 第三章 鬼祓い 第四章 印刷所の娘
子爵家の次女マグリットは魔力なしの『残りカス』と呼ばれ使用人として育てられた。 そんな彼女の願いはただ一つ。 「ああ、日本食が食べたい」 そう、彼女は転生者だったのだ! ある日、姉が駆け落ちしてしまい、代わりに恐ろしい腐敗魔法を使う辺境伯の元に嫁ぐことに。 しかし悲観するどころか大喜び! 彼こそマグリットが待ち望んでいた人で……!?
ラウルの婚約者となったパレンティア。婚約式に向けてラウルに相応しい女性になるために、脱引きこもりをしてアカデミー講師をはじめると……同僚との関係を嫉妬され、図書館で抱きしめられたり、中庭でご飯を食べさせられたりとラウルの過保護が増しているような? そんなある日、楽しみにしていた婚約式の延期を王太子に命じられてしまいーー!?
優秀な神力を持つ聖女候補アリアセラ。 ある日呼び出しを受けるとそこには王太子ジークフリードがいてーー 「俺の婚約者になってもらえないだろうか」 「無理です」 何を隠そう彼は『薄い聖典(ほん)』で妄想のネタにしているその人で!? 国の危機を救うための政略婚約だと言われ承諾するが、なぜかジークの求愛は止まらず……結婚はしないって約束ですよね!?