小説むすび

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新発売の小説

小説集 蔦屋重三郎の時代小説集 蔦屋重三郎の時代

鶴屋南北、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、山東京伝、十返舎一九……。名手四人の小説と関連作品の図版で、2025年NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の時代をより深く知る!  版元蔦屋重三郎がある日銀座の京伝の住居(すまい)をさも忙(せわ)しそうに訪れた。 「おおこれは耕書堂(こうしょどう)さん」 「お互いひどい目に逢いましたなア」  蔦屋は哄然(こうぜん)と笑ったものである。(…) 「身上半減でこの蔦屋もこれ迄(まで)のようにはゆきませんが、しかしこのまま廃(すた)れてしまっては商売冥利(みょうり)死んでも死なれません。そこでご相談に上りましたが、今年もいよいよ歳暮(くれ)に逼(せま)り新年(はる)の仕度(したく)を致さねばならず、ついては洵(まこと)に申し兼(か)ねますが、お上のお達しに逆らわない範囲で草双紙をお書き下さるまいか」  余儀ない様子に頼んだものである。--国枝史郎「戯作者」より 吉川英治「大岡越前」(抄録) 邦枝完二『江戸名人伝』より「鶴屋南北」「喜多川歌麿」「葛飾北斎」「曲亭馬琴」 国枝史郎「戯作者」「北斎と幽霊」 永井荷風「散柳窓夕栄(ちるやなぎまどのゆうばえ)」(抄録)

ブライトストーン家の秘密ブライトストーン家の秘密

著者

MAIA

出版社

Clover出版

発売日

2024年12月4日 発売

「こんな家には二度と帰らないし、家事なんて一切お断りよ」 幼くして両親を失ってから、初めての反抗。初めての家出。 これまでの生活を飛び出したミレイア。 そして、ミレイアの宿命の歯車は動き出す。 ーーーーー 幼くして両親を失ったミレイア。 これまで、何不自由なく豊かで幸せだった生活は一転。 二人の兄弟と引き取られた叔母の家で、三人を待っていたのは 幼い子どもたちには過酷すぎるつらい生活だった。 年月が流れ、成長した三人は、両親の死や、引き取られた家、 自分たちが置かれた境遇に疑念を抱き始める。 少しずつ明らかになるブライトストーン家の秘密。 そして徐々に明らかになる自分の中に眠る不思議な力。 波動、エネルギー、精霊、ドラゴン、そして妖精・・・ 家を飛び出したミレイアは、運命に導かれるように、 自身の家系・ブライトストーン家の秘密、 そして自分の不思議な力の秘密を紐解いていくこととなる。 次々と明かされる秘密、戸惑い。新たな出会い。 そして、そんなミレイアに忍び寄る危機。 果たしてミレイアは、どう生きる道を選ぶのか。 ブライトストーン家に隠された秘密とは。 両親が遺してくれた、チカラ(不思議な能力)と想い。 ーーーーー この世界には素敵なことがたくさんあってマジカルで、 そして愛を必要としているの。そのことを決して忘れないで。 ーーーーー わたしはやれる。 この星のために。 世界は、愛を必要としている。 ********** 秘められた世界の秘密を知りたい。 自分にもし不思議なチカラ(不思議な能力)が眠っているとしたら… 主人公と一緒にストーリーに没入してみたい。 そんなあなたにぴったりのちょっと特別な物語です。 1.ニューヨーク グラマシー     -ミレイア、一人旅を決心するー 2.グラマシー アティカス      -兄として自覚せざるをえないことー 3.再びイギリス ミレイア      -ミレイア、旅の楽しさを味わうー 4.ピーク・ディストリクト      -ウェルワース家との出会いとメイブの告白ー 5.ミレイアとソフィア        -力の役割とソフィアの告白ー 6.グラマシー アンセル       -小さな野望と才能ー 7.ウェルワース家          -次々と明かされる秘密への戸惑いー 8.グラマシー ミレイアとアンセル  -ビジネスワークと家の中の不思議ー 9.どこかの場所           -後悔と見えてきた能力の意義ー 10.グラマシーにてディレイニーと   -大切だと気づいた互いの存在ー 11.アイルランド ミース州      -母が遺してくれたものー

SAKAMOTO DAYS 殺し屋ブルースSAKAMOTO DAYS 殺し屋ブルース

出版社

集英社

発売日

2024年12月4日 発売

週刊少年ジャンプで大人気連載中の『SAKAMOTO DAYS』スピンオフ小説が登場!! 小説だけで読めるエピソードが入った、ファン必見の1冊!! 描きおろしイラストも見逃すな!! ・殺し屋温泉旅行 坂本一家は温泉旅館へ。久しぶりの家族旅行だ。楽しみな花だったが、トラブルでお風呂に入れなくなってしまう。なんとかしようとするシンだったが……。 ・勢羽兄弟のアルバイト 勢羽兄弟の過去。クレープのキッチンカーでアルバイトをする2人だったが、やる気の出ない真冬。潔癖がゆえ、接客はしたくない……。そんな2人の前に危険な男が……。 ・株式会社サカモト商事〜裏切りの請求書〜 本編とはちょっと違う世界のお話。会社員としてバリバリ働くシンだったが、経理部の晶から、不穏な相談を持ちかけられる。社員の誰かが汚職に手を染めているというのだ……。 ・JCC真夜中の探索 坂本、南雲、リオンの学生時代。深夜、テスト問題を盗むため校舎へ侵入した3人。しかし、佐藤田先生が立ちはだかり……。 ・神々廻と大佛の食べ歩き 一人で食事を味わいたい神々廻。今日もネットで気になるお店をチェックするが、当然、それを大佛は見逃さない……。

ブリクセン/ディネセンについての小さな本ブリクセン/ディネセンについての小さな本

Karen Blixenカレン・ブリクセン/Isak Dinesenイサク・ディネセンという主に二つの作家名で知られ、デンマーク語と英語の二言語で書いた女性作家についてのブック・ガイド。  『アフリカの日々』や『冬の物語』、『七つのゴシック物語』をはじめとする作品には何が描かれていたのか? ヘミングウェイに、自分よりもノーベル文学賞を受賞するのにふさわしいと言わしめたデンマークが誇るストーリーテラーは、どんな人生を送ったのか?  男性のようにズボンを穿き、自動車を運転し、ライオン狩りに行き、離婚し、自立し、外国で初めて真に成功したデンマーク人女性作家として強い女性のロールモデルとされながら、実は『バベットの晩餐会』の世界観に見られる敬虔なキリスト教家庭で培われた古い北欧的な人生観の持ち主だった彼女は、女性運動やフェミニズムに対し、どんな立ち位置にあったのか?   元ブリクセン博物館ガイドで、現在デンマークを代表する出版社で編集長を務める著者による、文学への情熱ほとばしる熱い解説で、難解といわれるブリクセン/ディネセン文学がたちまち親しみやすく、身近になる!  ギーオウ・ブランデス賞受賞作。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 本文より 「『七つのゴシック物語』を読むのは、万華鏡をのぞくのに少し似ています。万華鏡を回したり、ひっくり返したりするたび、新たな模様が目に飛び込んでくるように、『七つのゴシック物語』を読むたび、様々な要素を持った新たな物語が生まれるのです」 「私はいまだに『七つのゴシック物語』のテキストが実際に何を意味しているのかを説明できる人物に出会ったことが一度もありません。それはこの作品が互いに矛盾する意味同士が連なる万華鏡のようだからです」 「(ブリクセン/ディネセンの作品の)登場人物は、何らかの形で罪を犯すことで初めて完全な人間になれるのです。彼らは人生の光と影の両方を知らなくてはなりません。(中略)愛の二つの側面ーー甘美な面と残忍で猛々しく暴力的な面をも体験しなくては、愛が何であるかを完全に理解することはできません。愛は時に危険で破壊的である一方で、美しく生きる力を与えてくれることもあります。ストーリーテラーは彼の行いに審判を下すことなく、その行動がどこに導かれるかをただ見守るのです」

私の魔法は絶対に当たるんです 〜スローライフを守るために魔法を撃ち続けていたら、いつの間にか森の聖女になっていました〜私の魔法は絶対に当たるんです 〜スローライフを守るために魔法を撃ち続けていたら、いつの間にか森の聖女になっていました〜

どこにでもいる普通のOL、姫宮花音(ひめみやかのん)は、ある日働き過ぎて過労死してしまった。 ……しかし、花音は過労死をきっかけに異世界へと転生し、 魔法を絶対に外さないスキル<ホーミング>を持った、最強の魔法使いの美少女「カノン」として生まれ変わる。 森の奥のおしゃれな一軒家も手に入れて、 念願だったスローライフを謳歌しようと決めていたカノンだったが……。 夜になると森の野生のモンスターたちが騒ぎ出して眠れない!! 更にカノンが森の聖女と呼ばれるようになった頃、 自称天才魔法少女・アイシャが花音のもとに「弟子入りに来たわ」と唐突に押しかけてきてーー? スローライフを送りたいのに、 なにかと邪魔されてなかなかスローライフが送れない。 そんな残念聖女の魔法ファンタジー冒険譚、ここに開幕!!

星の王子さま88星座巡礼星の王子さま88星座巡礼

『星の王子さま』ファン必見! サン=テグジュペリが仕掛けた謎かけやトリック、そしてミステリーを、ハレー彗星と星座の旅を舞台に解き明かしていきませんか?物語の奥深くに隠された秘密を、忠実な翻訳とともに探求し、道徳の本として読むだけでは気付けなかった宇宙の謎に迫ります。驚きの星座の冒険と共に、新しい視点で『星の王子さま』を再発見!読者を**「えぇっ!?」**と驚かせる、未知の楽しみ方を提案します。   本書は、サン=テグジュペリの『星の王子さま』に隠された謎を解いていく、もう一つの星の王子さまの物語。「小さな王子」を案内役に、この王子自身が1986年4月11日に地球に最接近したハレー彗星であることを示していく。サン=テグジュペリは子どもの頃からハレー彗星に魅了された作家で、『星の王子さま』によって、惑星や月や星座などの天体を案内役に利用して、さらにキリスト教の暦を利用して、1986年に回帰したハレー彗星の軌道を詳細に予告していたことを説明する。また同時に、『星の王子さま』の各章には、彗星の移動に合わせて隠された星座が配置されていることを解明していく。ハレー彗星は約76年かけて全天の88星座の方角を通りながら太陽に近づいていく。ハレー彗星の88星座の巡礼の旅を浮かび上がらせる。  著者はフランス語で書かれた原著の文章のニュアンスをていねいに読みとることで、より詳細に謎の読み解きを試みた。2点の前著の続編として、本書ではさらに星座、キリスト教との関連を示した。

まるで渡り鳥のようにまるで渡り鳥のように

発売日

2024年11月29日 発売

技術が人類を自由にする 研究者、エンジニア、軌道ステーション職員…… さまざまなプロフェッショナルと、 技術予測に基づく未来の形 星雲賞受賞作『マン・カインド』で話題の俊英が贈る 人間と科学への信頼に満ちた11編を収録 宇宙で生物の「渡り」を研究する日本人と、春節に地球へと帰省する習慣を持つ華人のパートナー。それぞれの選択を描いた表題作ほか、薩摩(さつま)藩に雇われ江戸総攻撃に臨む屍兵遣いの数奇な人生を綴る「従卒トム」、大国による侵略の危機に晒される国境近くの難民キャンプで感染症対策に挑むエンジニアの闘い「距離の嘘」、軌道作業ステーションに就職した奄美(あまみ)の巫女(ユタ)が遭遇する宇宙的脅威「祖母の龍」など、国内外で発表した11編を収録。各編に書き下ろしの著者解題を付す。 テクノロジーと人類への希望を描く傑作SF短編集。解説=勝山海百合 ■収録作品 「ヴァンテアン」 「従卒トム」 「おうむの夢と操り人形」 「まるで渡り鳥のように」 「晴れあがる銀河」 「距離の嘘」 「羽を震わせて言おう、ハロー!」 「海を流れる川の先」 「落下の果てに」 「読書家アリス」 「祖母の龍」

牡猫ムルの人生観牡猫ムルの人生観

漱石の『吾輩は猫である』の原点と言われる 教養ある天才猫ムルが自らの人生を綴った奇書! 幻想文学の鬼才・ホフマン最大の問題作を 名手の翻訳で贈ります。 猫のムルは生まれたての子猫の時、稀代の知識人にして奇術師アブラハム氏によって、橋の下から拾いあげられ、大切に育てられた。アブラハム氏の家にいるあいだにムルは、氏が書き物をするそば近くに陣取って、読み書きを習得したのだった。そして、自らの人生を回想する原稿を書き始めたが、羽根ペンで書いては、近くにあった一冊の本、『楽長ヨハネス・クライスラーの伝記』のページをちぎり、吸取紙や下敷きとして原稿にはさんだのだった。いざ、原稿を出版する運びとなった折、印刷所が、はさまれた『クライスラー伝』をうっかりそのまま組み込んで印刷してしまったというのが、本書である。つまり、牡猫ムルが自らの人生を語っている文章のそこここに、音楽家クライスラーの伝記が、はさみ込まれているという二重構造の物語(二重小説)なのである。 猫が主人公の動物小説であり、怪奇小説であり、犯罪小説であり恋愛小説でもあるという贅沢なこの物語は、当初は全三巻を予定していたのだが、著者ホフマンの死によって、第二巻で未完のまま終わっている。訳者あとがき=酒寄進一

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