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新発売の小説
みのりあるひとり旅 戦災、震災、コロナ禍……… 時代の中で旅を重ね 知友を拡げた男の 半生の軌跡。 私はずっとひとりで生きてきたが、まず気づいたのは、そんな私の旅が、はっきりした一本の流れだとは言えないことである。自分をつくるいくつもの流れがあり、それらが並行してからみあってきた。流れの数は増えつづけてきたかもしれない。それらをひとつひとつ見ていく必要があった。書きながらていねいに考えていくしかなかった。/それがこんな形の小説になった。流れの行く末を見届けるようなつもりで書いた。「あとがき」より
鶴屋南北、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、山東京伝、十返舎一九……。名手四人の小説と関連作品の図版で、2025年NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の時代をより深く知る! 版元蔦屋重三郎がある日銀座の京伝の住居(すまい)をさも忙(せわ)しそうに訪れた。 「おおこれは耕書堂(こうしょどう)さん」 「お互いひどい目に逢いましたなア」 蔦屋は哄然(こうぜん)と笑ったものである。(…) 「身上半減でこの蔦屋もこれ迄(まで)のようにはゆきませんが、しかしこのまま廃(すた)れてしまっては商売冥利(みょうり)死んでも死なれません。そこでご相談に上りましたが、今年もいよいよ歳暮(くれ)に逼(せま)り新年(はる)の仕度(したく)を致さねばならず、ついては洵(まこと)に申し兼(か)ねますが、お上のお達しに逆らわない範囲で草双紙をお書き下さるまいか」 余儀ない様子に頼んだものである。--国枝史郎「戯作者」より 吉川英治「大岡越前」(抄録) 邦枝完二『江戸名人伝』より「鶴屋南北」「喜多川歌麿」「葛飾北斎」「曲亭馬琴」 国枝史郎「戯作者」「北斎と幽霊」 永井荷風「散柳窓夕栄(ちるやなぎまどのゆうばえ)」(抄録)
「こんな家には二度と帰らないし、家事なんて一切お断りよ」 幼くして両親を失ってから、初めての反抗。初めての家出。 これまでの生活を飛び出したミレイア。 そして、ミレイアの宿命の歯車は動き出す。 ーーーーー 幼くして両親を失ったミレイア。 これまで、何不自由なく豊かで幸せだった生活は一転。 二人の兄弟と引き取られた叔母の家で、三人を待っていたのは 幼い子どもたちには過酷すぎるつらい生活だった。 年月が流れ、成長した三人は、両親の死や、引き取られた家、 自分たちが置かれた境遇に疑念を抱き始める。 少しずつ明らかになるブライトストーン家の秘密。 そして徐々に明らかになる自分の中に眠る不思議な力。 波動、エネルギー、精霊、ドラゴン、そして妖精・・・ 家を飛び出したミレイアは、運命に導かれるように、 自身の家系・ブライトストーン家の秘密、 そして自分の不思議な力の秘密を紐解いていくこととなる。 次々と明かされる秘密、戸惑い。新たな出会い。 そして、そんなミレイアに忍び寄る危機。 果たしてミレイアは、どう生きる道を選ぶのか。 ブライトストーン家に隠された秘密とは。 両親が遺してくれた、チカラ(不思議な能力)と想い。 ーーーーー この世界には素敵なことがたくさんあってマジカルで、 そして愛を必要としているの。そのことを決して忘れないで。 ーーーーー わたしはやれる。 この星のために。 世界は、愛を必要としている。 ********** 秘められた世界の秘密を知りたい。 自分にもし不思議なチカラ(不思議な能力)が眠っているとしたら… 主人公と一緒にストーリーに没入してみたい。 そんなあなたにぴったりのちょっと特別な物語です。 1.ニューヨーク グラマシー -ミレイア、一人旅を決心するー 2.グラマシー アティカス -兄として自覚せざるをえないことー 3.再びイギリス ミレイア -ミレイア、旅の楽しさを味わうー 4.ピーク・ディストリクト -ウェルワース家との出会いとメイブの告白ー 5.ミレイアとソフィア -力の役割とソフィアの告白ー 6.グラマシー アンセル -小さな野望と才能ー 7.ウェルワース家 -次々と明かされる秘密への戸惑いー 8.グラマシー ミレイアとアンセル -ビジネスワークと家の中の不思議ー 9.どこかの場所 -後悔と見えてきた能力の意義ー 10.グラマシーにてディレイニーと -大切だと気づいた互いの存在ー 11.アイルランド ミース州 -母が遺してくれたものー
"敗戦国の王女・アリシアは、人質として勝戦国の王太子との婚約が決まる。しかも、その王太子には既に愛する側妃がいるようで、お飾りとして放置されてしまう…が、アリシアにとっては超ラッキー! 「自由気ままな生活を楽しめるわ!」 と、監視役の公爵・ロイドの目を盗んで侍女と入れ替わり、城下町へお忍びで出かけることに。街歩きを楽しんだり、前世知識を使って人助けしたりと放置生活を大満喫! このままこっそりと自由を謳歌して暮らせたらいいなと思っていた矢先、城下町でロイドと遭遇!? アリシアとは気がついていないロイドからある依頼をされ二人は急接近していきーー!? 自由を楽しむ人質王女×怜悧な公爵が巻き起こす大逆転ラブファンタジー!"
家族から無能扱いされてきた末っ子王女のティミア。六歳の誕生日を迎えると、厄介払いのように隣国の騎士伯爵・クラウスとの結婚が決まる。相手は冷酷と恐れられている辺境の嫌われ者で、案の定すぐに放置されてしまう。それでも、クラウスの孤独さを知ったティミアは「彼の笑顔をふやしたい!」と、お屋敷のみんなと一緒に前世の知識を使っておいしいご飯作りをすることに。健気に奮闘するティミアは無意識にクラウスの庇護欲を煽ってしまい、気付けば過保護に愛される毎日。そんな守りたい居場所ができたことで、ティミアの隠された力が開花し始め…!?
"継母と義姉に虐げられている男爵令嬢・リア。ある日「苦しい家計を救うため、“純潔の乙女好き”の老伯爵へ嫁げ」と継母から命じられる。追い詰められたリアは、身分が違うが密かに想いを寄せていた男性・ウィルに救いを求め、リアの願いを叶えるためならと2人は一夜をともにする。 おかげで継母の画策から逃れたリアだったが、後日妊娠が発覚。身分の違うウィルをこれ以上巻き込みたくないと、身を隠し子どもを産み育てることに。 それから数年後、リアと息子が暮らしている村にやってきたのは新国王となったウィルで!? 国に息子を奪われたくないと焦ったリアは必死に正体を隠すが… 「君を失うくらいなら、私はもう遠慮しない」 なぜかウィルから熱烈な溺愛がはじまって!?"
貴族に必要のない生活魔術を授かったことで虐げられてきた令嬢・エリザベス。ある日、実家から逃げるために隣国へ向かう道中、訳アリ公爵と三姉弟の子供たちに出会う。子供好きなベスは一緒に過ごすうちに、子供たちの可愛さにもうメロメロ! 「代わりでもいい、この子たちを愛したい!」と思い、公爵からの契約結婚を承諾して継母になることに…! 実は万能な生活魔術を活用して、目の前でシャボン玉やお菓子を作ると、子供たちは大喜び! 可愛い笑顔を守るため、愛情フルパワーでママ頑張ります! 家族愛&溺愛Maxな子育てファンタジー♡
異世界に転生し、猫耳幼女になってしまったエリナ。その愛らしい見た目で無意識に庇護欲を煽ってしまい、周囲から構われ愛されまくる日々。そんなエリナのお尻に、ついに真っ白な可愛い猫の尻尾が生えた! 過保護なカタブツ騎士団長をはじめとする世界中のもふもふ達が「尻尾祝いパーティーを王宮で開こう」と大騒ぎ…!? キュートなエリナを愛で倒す! チリドッグ、鯛の煮つけやお稲荷さん…エリナ特製の美味しいご飯も盛りだくさん! 可愛さ&モフモフ度120%増し(当社比)の大人気シリーズ待望の6巻!
時は平安末期。朝廷の権力争いに敗れ、伊豆へと流された源頼朝は、失意の日々を送っていた。だが、北条氏の娘・政子との出会いを機に、平家打倒の戦いに身を投じていく。次々と立ちはだかる壁を乗り越えた先に、稀代の英雄が見たものとは。静岡新聞で連載された歴史小説、待望の書籍化!
児童作家のアグネスと親友のポリーには、80年にわたる思い出、お互いに理解できない男たちへの愛憎、心の奥底で分かち合う秘密があった。そこへ若い女性編集者のモードが現れたとき、二人が長年沈黙し続けてきた、この岬で暮らす人々の過去が明らかになる。
17歳の運び屋の風子に、ある荷物を運んでほしいという依頼が持ち込まれた。一度走った道をすべて記憶している風子は、持ち前の運転技術を活かして長野県の諏訪を目指す。ヤクザや新興宗教、某国のスパイまでもが荷物を狙うなか、彼女は依頼を完遂できるのか
香港返還まで残り2年に迫った1995年、香港の犯罪組織はニューヨークへと活動の拠点を移そうとしていた。マフィアとのつながりを持つ刑事バークは、組織潜入のために香港からニューヨークへとやってきた。だが、ある日、彼は自身の過去を知る人物と出会い……
週刊少年ジャンプで大人気連載中の『SAKAMOTO DAYS』スピンオフ小説が登場!! 小説だけで読めるエピソードが入った、ファン必見の1冊!! 描きおろしイラストも見逃すな!! ・殺し屋温泉旅行 坂本一家は温泉旅館へ。久しぶりの家族旅行だ。楽しみな花だったが、トラブルでお風呂に入れなくなってしまう。なんとかしようとするシンだったが……。 ・勢羽兄弟のアルバイト 勢羽兄弟の過去。クレープのキッチンカーでアルバイトをする2人だったが、やる気の出ない真冬。潔癖がゆえ、接客はしたくない……。そんな2人の前に危険な男が……。 ・株式会社サカモト商事〜裏切りの請求書〜 本編とはちょっと違う世界のお話。会社員としてバリバリ働くシンだったが、経理部の晶から、不穏な相談を持ちかけられる。社員の誰かが汚職に手を染めているというのだ……。 ・JCC真夜中の探索 坂本、南雲、リオンの学生時代。深夜、テスト問題を盗むため校舎へ侵入した3人。しかし、佐藤田先生が立ちはだかり……。 ・神々廻と大佛の食べ歩き 一人で食事を味わいたい神々廻。今日もネットで気になるお店をチェックするが、当然、それを大佛は見逃さない……。
中学3年の猪股大喜は、中学生活最後のバドミントン部の大会で思ったような結果を出せず、部活を引退した後もモヤモヤした気持ちを抱えていた。夏休みのある日、学校で匡と雛と夏休みの課題を片付けていると、「中学最後の思い出作りに夏休みっぽいことをしようよ!」と雛が提案する。何か今からでも出来ることはないか思案しながらバドミントンの自主練に向かった大喜だったが、思いかけず部活の顧問から明日から高校の練習に参加していいと伝えられーー!? ほか夢佳や、針生と花恋の中学時代のエピソードも収録!! 本編開始前、“青春”が動き出す初小説版!!
なんと6年ぶりにスピンオフノベライズ『銀魂 3年Z組銀八先生』の最新刊が登場だァァ!! 3Z初めてのオンライン授業、ドキドキのバレンタインチョコ製作、銀八タイムスリップ、銀魂高校ハチャメチャ大球技大会など、すぺしゃるおバカなエピソードがてんこ盛りィィ! そして、吉田松陽も登場…!?
カーラーは常に高潔であるべし 昭和12年秋、一人の女学生がカーリングと出会った。 平凡な青春は色づき、仲間たちと遥かなる高みを目指す日々が始まる。 彼女たちの成長していく様を詩情豊かに描き出す。
北大阪の「不良」「極道」で名を馳せたある一人の男。 しかし薬に溺れ、切腹。死にきれず、ロシアンルーレット。 何度も自殺を図り、それでも、もがきながら生き続けてきた。 諦めなければ必ずやり直しは出来るーー ヤクザを引退した後は様々な人に助けられながら、持ち前の才覚で建設会社を興し、現在では不動産事業も手掛けるビジネスマンとなった男の破天荒な半生。
ひろ子、ひろ子、どうしたんや。慌ててひろ子の横に膝を落とし、体を揺すり、何度も呼んだが、ひろ子は、死んだように動かない。 倒れてから何時間が経っているのだろう。直ぐに電話をしようとしたが、発信ボタンに指先がはじき返され、愛しさがこみ上げ、唇を重ねた。 ベッドの横で倒れている妻が、16歳で脳腫瘍を患い逝ってしまった息子に重なり、病院への不信感、怒りが渦巻く……。
過酷な状況に豹変した “魔の山”を生き延びるー 極限の世界を描いた山岳小説 この大自然の海原の中で、人間の無力さを全身で悟る。今はこんなにも穏やかで、こんなにも簡単にこの場に立つことができるのに、ひとたびそれが変貌するや否や、一瞬にして人の命は散る。あの時はもがけども、もがけども何も変わらず、あがけども、あがけどもその大自然の摂理に響くことはなかった。どんなに強く念じても、どんなに激しく抵抗しても、大いなる天地の営みはどこまでも普遍だったのだ。 第一章 初夏の弔問 第二章 小窓尾根 第三章 それぞれの運命 第四章 残骸 第五章 山の呼び声
影を買う店 使者 猫座流星群 陽はまた昇る 迷路 釘屋敷/水屋敷 沈鐘 柘榴 真珠 断章 こま 創世記(写真=谷淳志) 蜜猫 月蝕領彷徨 穴 夕陽が沈む 墓標 更紗眼鏡 魔王 遠い日の童話劇風に 青髭 連祷 清水邦夫&アントワーヌ・ヴィオロディーヌへのトリビュート
Karen Blixenカレン・ブリクセン/Isak Dinesenイサク・ディネセンという主に二つの作家名で知られ、デンマーク語と英語の二言語で書いた女性作家についてのブック・ガイド。 『アフリカの日々』や『冬の物語』、『七つのゴシック物語』をはじめとする作品には何が描かれていたのか? ヘミングウェイに、自分よりもノーベル文学賞を受賞するのにふさわしいと言わしめたデンマークが誇るストーリーテラーは、どんな人生を送ったのか? 男性のようにズボンを穿き、自動車を運転し、ライオン狩りに行き、離婚し、自立し、外国で初めて真に成功したデンマーク人女性作家として強い女性のロールモデルとされながら、実は『バベットの晩餐会』の世界観に見られる敬虔なキリスト教家庭で培われた古い北欧的な人生観の持ち主だった彼女は、女性運動やフェミニズムに対し、どんな立ち位置にあったのか? 元ブリクセン博物館ガイドで、現在デンマークを代表する出版社で編集長を務める著者による、文学への情熱ほとばしる熱い解説で、難解といわれるブリクセン/ディネセン文学がたちまち親しみやすく、身近になる! ギーオウ・ブランデス賞受賞作。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 本文より 「『七つのゴシック物語』を読むのは、万華鏡をのぞくのに少し似ています。万華鏡を回したり、ひっくり返したりするたび、新たな模様が目に飛び込んでくるように、『七つのゴシック物語』を読むたび、様々な要素を持った新たな物語が生まれるのです」 「私はいまだに『七つのゴシック物語』のテキストが実際に何を意味しているのかを説明できる人物に出会ったことが一度もありません。それはこの作品が互いに矛盾する意味同士が連なる万華鏡のようだからです」 「(ブリクセン/ディネセンの作品の)登場人物は、何らかの形で罪を犯すことで初めて完全な人間になれるのです。彼らは人生の光と影の両方を知らなくてはなりません。(中略)愛の二つの側面ーー甘美な面と残忍で猛々しく暴力的な面をも体験しなくては、愛が何であるかを完全に理解することはできません。愛は時に危険で破壊的である一方で、美しく生きる力を与えてくれることもあります。ストーリーテラーは彼の行いに審判を下すことなく、その行動がどこに導かれるかをただ見守るのです」
第11回ネット小説大賞受賞作!「あんた早く靴下履かせなさいよ!」「(……なんでこんな人好きになったんだろ?)」コンプレックスまみれの弟子と美貌の大魔術師のちぐはぐラブファンタジー開幕。書き下ろし番外編巻末収録!
『このライトノベルがすごい!2024』(宝島社刊)単行本・ノベルズ部門 第1位!シリーズ累計70万部突破!(電子書籍を含む)「師弟のあの頃、いま、これからについてーー」WEB掲載のSSや、第一巻から第五巻までの特典SS、ドラマCD脚本の書き下ろし中編小説など合計16本の短編と中編を一冊に。
精霊王から依頼され各国の強力な魔物を討伐することになったサヤ。その途中で会ったのは何と前世ドラゴンの聖女様!?
異世界生物“ネコ”と異世界トリップしたら、猫の癒しの力を身に付けちゃった!? 以来ネコ一族とともに人々に愛でられています!
東の大陸の神様を祀る“神社”へ手作りのお供え物を持って参拝! そこでアーシェラに関する新たな事実が判明してーー
留学生活を堪能しながら、商品開発や飲食の充実に勤しむセイラン。今回はアフタヌーンティーに目をつけて……
「にぃにのふるちゅちゃんど、ゆぅくんちゅき〜!」 ちびっこ×家族愛×お料理 書き下ろし短編「母から子へ」収録! 土砂崩れに巻き込まれて異世界に転移した三兄弟。 冒険者のトーマス、定食屋を営むオリビアのもとで、長男のユイト(14)は元居た世界の知識を生かして、料理をふるまう。 やがてユイトの料理はたくさんの人々を魅了し、屈託なくふるまう次男ハルト(5)、三男ユウマ(3)とともに、異世界で温かい家族と暮らすことにーー
(以下帯文より) 笑って、泣いて 心優しきひきこもり青年の成長物語 主人公は小田原に住む二十歳のひきこもり男性。運動神経ゼロ、ファッションセンスもゼロ。もてる要素はまるでなし。しかも発達障害を抱え、将来を模索中。取り柄といえば、高い情報リテラシーと博識であることくらい。そんな青年のもとに人捜しの依頼が。ときは2010年秋。時間はあの日に向かって動き出す。 第一章 ひとり娘の失踪 第二章 忘れられない記憶 第三章 野良猫 第四章 表には必ず裏がある 第五章 ひきこもり青年の疾走
動乱の世に現れた長州の風雲児には、"天狗の目"があった 鎖国時代、外の世界に目を向けた師匠・吉田松陰に惹かれ、彼の遺志を継いだ松下村塾門下生たち。異端児・晋作もその例に漏れず、上海視察を通じて世界の現状とその真理に到達し、日本の未来を案じて開国を目指した。同時に故郷長州藩のために自らが発起して「奇兵隊」を創設。時代を見抜く力を持った青年がもたらした日本の夜明けを描く。 生まれ持った鋭い洞察力と激しい行動力で周囲を驚かせ、やがてはその求心力で藩の救世主となった高杉晋作。 破天荒な彼の嵐のような生き様と、その裏で紡がれた愛の物語。 天狗の申し子 上海英国租界見聞 奇兵隊創設 賠償交渉全権 藩正規軍に完勝 幕府軍に完勝
舞台は幕末、新政府が誕生! 新政府に協力するか、旧幕府に忠誠を誓うかーー。 藩主・井伊直弼、井伊直憲の側近として激動の時代を駆け抜けた男 がいた。ひ孫である著者が綴る、ドラマティックな歴史物語! 序 裏切り 一 初出仕 二 希望 三 懸念 四 忍び寄る影 五 青天の霹靂 六 揺らぐ葦 七 叢雲 八 いくさ 九 闇 十 岐路 あとがき
どこにでもいる普通のOL、姫宮花音(ひめみやかのん)は、ある日働き過ぎて過労死してしまった。 ……しかし、花音は過労死をきっかけに異世界へと転生し、 魔法を絶対に外さないスキル<ホーミング>を持った、最強の魔法使いの美少女「カノン」として生まれ変わる。 森の奥のおしゃれな一軒家も手に入れて、 念願だったスローライフを謳歌しようと決めていたカノンだったが……。 夜になると森の野生のモンスターたちが騒ぎ出して眠れない!! 更にカノンが森の聖女と呼ばれるようになった頃、 自称天才魔法少女・アイシャが花音のもとに「弟子入りに来たわ」と唐突に押しかけてきてーー? スローライフを送りたいのに、 なにかと邪魔されてなかなかスローライフが送れない。 そんな残念聖女の魔法ファンタジー冒険譚、ここに開幕!!
「俺は一度もお前を妹などと思ったことはない」 義兄に見捨てられ、 無実の罪で処刑された公爵令嬢オルタンシア。 だが気付くと、公爵家に引き取られた日まで時間が戻っていた! 《ジェラールは確かに、あなたのことを愛していたのです。……その愛によって、世界を壊してしまうほどに》 女神によると、オルタンシアの死をきっかけに義兄が魔王となり混沌の時代に突入してしまったため、時間を巻き戻したという。 生き残るため冷酷な義兄と仲良くなろうと頑張るオルタンシア。 でも、冷たかった兄から過保護に愛されているのですが!? ツンデレなお兄様と妹の、死に戻り溺愛ファンタジー開幕!
オルンは《シクラメン教団》に敗北したーー。 その後、彼は幽世で《おとぎ話の勇者》との邂逅を果たす。 そこで記憶と力を取り戻し、 世界の時間の巻き戻りによって“二度目の今日”へと戻ったオルン。 あの絶望の光景を再び繰り返さないために、大切なものを護るために。 オルンが選んだ道はーー。 「--俺は今日を以て《夜天の銀兎》を脱退する」 訪れる、仲間たちとの決別の時。 そして、世界の秩序を揺るがす新たな動乱の幕が上がるーー! 「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第八巻! コミカライズも好評連載中!
あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。 火神の死から三年、ナースエイドと外科医の二刀流で働く桜庭澪は、新時代のがん治療装置「オームス」のテストオペレーターとしてハイレベルな手術を一手に引き受けていた。 オームス実用化に向けた重要な手術を控えたある日、医師免許を剥奪され海外に渡っていた竜崎大河が突然姿を現す。 澪と大河は再びタッグを組み、シムネスの驚くべき秘密に迫っていく。 プロローグ 第一章 三年目の再会 第二章 シムネスの正体 第三章 最終決戦 エピローグ
『星の王子さま』ファン必見! サン=テグジュペリが仕掛けた謎かけやトリック、そしてミステリーを、ハレー彗星と星座の旅を舞台に解き明かしていきませんか?物語の奥深くに隠された秘密を、忠実な翻訳とともに探求し、道徳の本として読むだけでは気付けなかった宇宙の謎に迫ります。驚きの星座の冒険と共に、新しい視点で『星の王子さま』を再発見!読者を**「えぇっ!?」**と驚かせる、未知の楽しみ方を提案します。 本書は、サン=テグジュペリの『星の王子さま』に隠された謎を解いていく、もう一つの星の王子さまの物語。「小さな王子」を案内役に、この王子自身が1986年4月11日に地球に最接近したハレー彗星であることを示していく。サン=テグジュペリは子どもの頃からハレー彗星に魅了された作家で、『星の王子さま』によって、惑星や月や星座などの天体を案内役に利用して、さらにキリスト教の暦を利用して、1986年に回帰したハレー彗星の軌道を詳細に予告していたことを説明する。また同時に、『星の王子さま』の各章には、彗星の移動に合わせて隠された星座が配置されていることを解明していく。ハレー彗星は約76年かけて全天の88星座の方角を通りながら太陽に近づいていく。ハレー彗星の88星座の巡礼の旅を浮かび上がらせる。 著者はフランス語で書かれた原著の文章のニュアンスをていねいに読みとることで、より詳細に謎の読み解きを試みた。2点の前著の続編として、本書ではさらに星座、キリスト教との関連を示した。
天皇・上皇に仕える女房たちの自己語り、そこから見える中世に光を当てる。 序章 女の語る中世 第一章 讃岐典侍日記 夜伽の典侍/喪失と再出仕/その後の長子 第二章 弁内侍日記 内侍の視座・時空の創造/文学者としての弁内侍/『弁内侍日記』はいかに読まれてきたか 第三章 中務内侍日記 作品評価を問い直す/構成と執筆意図/主上と宮廷女房 第四章 竹むきが記 典侍・名子の結婚/〈宮廷〉と〈家〉/日蝕と天皇 終章 〈内の女房〉たちは語った
子どもの個性が題材になっている絵本が知りたい 路面電車が登場する絵本を探している モンスターが出てくる絵本が知りたい 手遊び歌や遊び歌が楽しめる作品を探している そんな読者の要望を叶える、「テーマ・ジャンル」から引ける絵本の索引。 1992年に日本で刊行された絵本1,273作品を編纂。
Best-known for his novels No Longer Human and The Setting Sun, Dazai was also an acclaimed writer of short stories, experimenting with a wide variety of styles and bringing to each work a sophisticated sense of humor, a broad empathy for the human condition and a tremendous literary talent. The twenty stories in this collection include: ●Memories - An autobiographical tale in which Dazai relates episodes from his own childhood and adolescence, showing his relationship with his family and his tendency towards introspection and self-dramatization ●On the Question of Apparel - A comic tour-de-force in which Dazai examines the hold that fashion has over him and how it relates to his own pathetic self-image ●A Poor Man's Got His Pride - A retelling of a story by 18th-century master of burlesque fiction Ihara Saikaku, about a fallen samurai who lives in poverty ●The Sound of Hammering - A love story set against the backdrop of the rebuilding of Tokyo after the city was totally destroyed during World War Two And sixteen other stories! By turns hilarious, ironic, introspective, mystical and sarcastic, these stories present a fully rounded portrait of a talented writer who tried several times to take his own life and ultimately succeeded.
高校生の七色楽は、卒業式の日にクラスメイト全員とともに事故に遭い、公爵家の六男「ルルク」として異世界に転生した。楽な第二の人生になるかと思いきや、待っていたのは魔術が使えないことで家族から虐げられる毎日。早く自立して家を出なければと焦るルルクだったが、ある日自分が『数秘術』という回復や召喚など、様々な力のある最強チートスキルを持っていることに気づく。そのスキルは彼の運命を大きく変えていく…。クセの強い仲間たちとともに成長していく転生チート冒険譚、第一弾!
自らの過ちがきっかけで妻の死に目にも会えず、一人娘とも疎遠になった経済新聞記者。職を辞した男は介護職を得て知り合った車椅子の元外務省官僚から、アフリカでの砂金の買い付けと輸入を依頼される。偽物の砂金、賄賂社会、真夜中の大草原での野宿ーー。数々の困難に打ち勝ち、男は砂金を手にすることができるのか!?
互いが、互いにとって‶非日常″。 そんなふたりの距離は近づくか? 春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、 そしてーー冬の宿。 それぞれの季節に一度ずつしか 会うことのなかったふたりの一年を描いた、 絵画のような恋愛小説。 自分を裏切った恋人ともうすぐ旅行に出かけるはずだった女、その恋人の代わりに旅に同行することを申し出た男。なぜか承諾してしまった女は、それまで見ず知らずだった男と春の宿で一夜を過ごすことになるーー。 春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして冬の宿。火葬場での出会い以来、それぞれの季節に一度ずつしか会うことのなかったふたりの一年を四章仕立てで描いた、絵画のような恋愛小説。 『眠れない夜にみる夢は』の著者の新境地的傑作。
技術が人類を自由にする 研究者、エンジニア、軌道ステーション職員…… さまざまなプロフェッショナルと、 技術予測に基づく未来の形 星雲賞受賞作『マン・カインド』で話題の俊英が贈る 人間と科学への信頼に満ちた11編を収録 宇宙で生物の「渡り」を研究する日本人と、春節に地球へと帰省する習慣を持つ華人のパートナー。それぞれの選択を描いた表題作ほか、薩摩(さつま)藩に雇われ江戸総攻撃に臨む屍兵遣いの数奇な人生を綴る「従卒トム」、大国による侵略の危機に晒される国境近くの難民キャンプで感染症対策に挑むエンジニアの闘い「距離の嘘」、軌道作業ステーションに就職した奄美(あまみ)の巫女(ユタ)が遭遇する宇宙的脅威「祖母の龍」など、国内外で発表した11編を収録。各編に書き下ろしの著者解題を付す。 テクノロジーと人類への希望を描く傑作SF短編集。解説=勝山海百合 ■収録作品 「ヴァンテアン」 「従卒トム」 「おうむの夢と操り人形」 「まるで渡り鳥のように」 「晴れあがる銀河」 「距離の嘘」 「羽を震わせて言おう、ハロー!」 「海を流れる川の先」 「落下の果てに」 「読書家アリス」 「祖母の龍」
漱石の『吾輩は猫である』の原点と言われる 教養ある天才猫ムルが自らの人生を綴った奇書! 幻想文学の鬼才・ホフマン最大の問題作を 名手の翻訳で贈ります。 猫のムルは生まれたての子猫の時、稀代の知識人にして奇術師アブラハム氏によって、橋の下から拾いあげられ、大切に育てられた。アブラハム氏の家にいるあいだにムルは、氏が書き物をするそば近くに陣取って、読み書きを習得したのだった。そして、自らの人生を回想する原稿を書き始めたが、羽根ペンで書いては、近くにあった一冊の本、『楽長ヨハネス・クライスラーの伝記』のページをちぎり、吸取紙や下敷きとして原稿にはさんだのだった。いざ、原稿を出版する運びとなった折、印刷所が、はさまれた『クライスラー伝』をうっかりそのまま組み込んで印刷してしまったというのが、本書である。つまり、牡猫ムルが自らの人生を語っている文章のそこここに、音楽家クライスラーの伝記が、はさみ込まれているという二重構造の物語(二重小説)なのである。 猫が主人公の動物小説であり、怪奇小説であり、犯罪小説であり恋愛小説でもあるという贅沢なこの物語は、当初は全三巻を予定していたのだが、著者ホフマンの死によって、第二巻で未完のまま終わっている。訳者あとがき=酒寄進一