著者 : あさぎ桜
昌浩たちの目の前に現れた智鋪の祭司。その姿は亡くなったはずの比古の従兄、真鉄だった。動揺し攻撃の手が止まってしまう比古をよそに、刻一刻と黄泉への扉が開かれようとしていてーー? <道敷編>完結巻!
晴明がついに目覚めて喜んだのも束の間、都の木枯れは止まらない。一方、昌浩に助けを求めてきたのは、生き物を食い尽くす黒蟲から逃れてきた柊子だった。しかし、背後に智鋪の祭司の存在があると知りーー?
時は平安。尸櫻の騒動からひと月ほど経ったが、いまだに晴明は眠ったまま。じい様を目覚めさせるため奔走する昌浩ともっくんだったが、巷で起きている失踪事件の現場に遭遇し…?新章<道敷編>スタート!!
十二神将・紅蓮と再会した昌浩は、屍と咲光映を人界へ逃がすことだけを考えていたが、徐々に異常な本性を現す屍に不信感が募り始めていた。そんな時、遠くですさまじい神気のぶつかりあいが起きて!?
「騰蛇は生きている」。尸櫻に神気を奪われ目覚めない十二神将・勾陣。彼女が残した言葉を信じ、昌浩は屍と咲光映を連れて逃げる。しかし、尸櫻の魔の手は、安倍晴明率いる十二神将にまで及ばんとしていて!?
昌浩の前に敵として現れた安倍晴明。彼の身に、一体何が起きたのかーー時は、晴明が吉野に赴く前まで溯る。ある日昌浩は紅蓮を失ったときと、同じ夢を見た。不安にさいなまれる中、昌親の娘の前に妖、件が現れて!?
安倍晴明の末孫、安倍昌浩が神祓衆で修業をはじめて三年近く。そんな中、長兄の安倍成親から至急戻るようにと文が届く。都に帰った昌浩が目にしたのは、陰陽寮の敵に回った稀代の大陰陽師、安倍晴明だったーー!!
左腕を蟲に蝕まれた紅蓮に、喉の自由を奪われた昌浩と、次々起こる異常事態。勾陣が味方のはずの神祓衆を疑ったときにはすでに、彼らは黄泉の風に取り巻かれていた!! 絶対絶命の中、昌浩は夢殿へと導かれてーー!
白い髪と赤い双眸の神祓衆の影を担う男、氷知(ひじり)。彼に連れられ、昌浩は螢と結婚を解消するために播磨の郷へと足を踏みいれる。一方都には、人ならぬものの脅威が迫りつつあったーー!! 【籠目編】第4巻!
夕霧に押さえつけられ、「播磨の郷には近づくな」と警告された昌浩は、紅蓮、勾陣とともに倒れた螢を抱え炭焼き小屋に身を潜めていた。その頃都では、帝が昌浩に連なる安倍家の者たちの罷免を計画していてーー!?
「捕え次第首を刎ねよ」咎人の濡れ衣を着せられた昌浩に、容赦ない勅命が下される。蛍とともに検非違使の手を逃れ、逃亡生活を送る昌浩。しかし、その裏では帝に昌浩が犯人だと思い込ませた人物がいて!?
平和な日々もつかの間、安倍家の人間が立て続けに何者かに襲われる事件が起こる。昌浩も襲われ、危ないところを蛍という少女に助けられる。さらに蛍は晴明の父が播磨の陰陽師と約束した、昌浩の婚約者だと言い!?
神託により伊勢へ向かった晴明と彰子。ところが神祇大副が死に、斎宮は病臥についてしまう。伊勢で起きていた事件の真相とは!? そのほか昌浩ともっくんの都での活躍を描いた短編を含む待望のスペシャル短編集!!
昌浩が都で出仕を続けるなか、晴明と彰子は、降り続ける雨を止めるため、帝の娘・脩子とともに伊勢へと向かっていた。だがその道中、彰子たちは脩子を狙った術士たちに襲われーー!? 人気シリーズ、玉依編第3弾!
降り続く雨のなか、天勅が下された。天照大御神の依代として、内親王脩子を伊勢へと送らなければならない。その直後、都では地震が生じ、金色の龍が現われた。昌浩は紅蓮とともに龍を調伏しようとするが……!?
都に漂う不穏な気配を確かめるため、内裏に入り込んだ昌浩と物の怪は、そこで十二神将に似た女に出会う。一方、帝の姫をおびき寄せようとする少女の姿も…。見えざる力はやがて、思いがけない形で昌浩と彰子に及び!
荒魂との戦いの後、道反の聖域で休養する神将達の元へ、比古神がやってきた。戦いの際、協力した礼に風音を妻によこせという。いつもは感情を出さない六合だが…? 珂神編の後日談をはじめ、四編を収めた短編集!