著者 : あろあ
きっかけは高校の演劇部で次の主役を決める「人狼ゲーム」のはず、だった。なのに失格者が次々と現実世界から消えていく事態に。それには学園の七不思議である、「少女の祈り像」が関係しているようでーー。
「それは……あなただから、です」 俺の教室には八歳の女の子がいる。 飛び級した天才少女で、見た目はまるでお姫様のように愛くるしいのだが、性格はとても冷めていて誰ともかかわろうとしない。 彼女が心を開くのは、同じ学校にいる姉だけ……と思っていたのだが、ある日お菓子をあげてみたら、めちゃくちゃ俺に懐いてきた!? 意外と寂しがりやな天才お姫様は、俺にだけとても甘えてくる。 その愛情は留まることを知らず、俺の義妹になるために学園で一番の美少女と名高い姉と結婚させようとして? これは天才故に孤独だった幼女と、どこにでもいる平凡な少年の物語。
性別バレをギリギリ回避し、院試を通過した雪蓮と梨玉。 ただし、全6回の試験のうち終わったのはまだ半分。遂に科挙の本試験である『郷試』が始まろうとしていた。独房のような試験会場に放り込まれ、約2週間問題を解くのである。そんな中、臨時の試験官として現皇帝の妹・夏琳英が現れる。女性ながら皇帝の右腕として辣腕を振るう彼女に激励され喜ぶ梨玉。しかし、夏琳英は雪蓮の父を殺害するのに加担した人物でもあり、何か企みがあるのは明白だった。一方、試験会場の外では「黄皇党」と呼ばれるテロ集団が蠢いていた。皇帝の妹とテロリスト。混沌を極める郷試を雪蓮たちは乗り越えられるのかーー!?
『初夏予備校合同課外授業』を無事に終えたヴィオシアたち。魔女のホウキ・フォーミュラブルームも無事に強化することができ、受験の準備は順調だ。 夏はまだまだイベントが盛りだくさん。模試でありながら受験本番の点数に上乗せできる『猛暑期特別筆記模試』や、マレフィキウムの生徒の実力を肌で感じることができる体験講習会になど、受験生たちには気を抜けない行事ばかり。特に今年の体験講習会にはマレフィキウムの成績トップである生徒会長の参加も噂されている。 ヴィオシアの合格のために指導をする矢頃だが、生徒会長とは因縁があるようで……?
二浪の末大学生となった俺・陣内梅治の部屋には三人の美女が居座っている! こう言うと他人には酒池肉林のハーレムのように聞こえるかもしれない。だが残念なことに、うちにいる女は全員クズ! トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー、安瀬桜。常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス、猫屋李花。涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー、西代桃。果たして俺はこんな女たちと健全な大学生活を送っていけるのかーー!? これは青春を怠惰に浪費する、こまっしゃくれた(大人ぶった)ダメ大学生のモラトリアムラブコメだ。
世界最難関・男性のみ受験可能な試験ーー科挙。 雷雪蓮(らい・せつれん)は、少女でありながら男装して科挙合格を目指す受験生。 自分以外にそんなやつはいないと思っていたが、試験会場でどう見ても女の子な受験生・耿梨玉(こう・りぎょく)を発見してしまう。 「世界を変えるのに性別も地位も関係ないよ! も、もちろん私は男だけど!」 「(試験の前に落ちそう……)」 仲良くなった二人は悪徳官僚に支配された世界を正すため、手を取り合い試験地獄へ挑むことに。 性別バレは即・失格なうえ、試験問題も超ハード。さらには殺人事件やカンニングの横行など様々なトラブルが発生して……!? 二人の男装令嬢が逆境に挑む中華試験譚。始め!
夏、それは受験生の合否を分ける大切な時期。召喚禁域魔法学校マレフィキウム合格を目指すヴィオシアも、来る『初夏予備校合同課外授業』に向けて余念がないーーはずなのだが……。 「遠足お泊りひゃっほーッ! 昼は川で水遊び、夜はキャンプ飯。もう机とはおさらばなの!!」 林間学校で向かう彩灼の森の奥にある『女神の泉』には魔女のホウキ、フォーミュラブルームの能力を底上げすることができる力があると言われている。志望校合格のためにホウキの強化は必要不可欠、と家庭教師の妙想は考えている。泉を目指すヴィオシアたちだが、そこに大昔に絶滅したといわれているエルフの影が!?
召喚禁域魔法学校マレフィキウム。誰もが知り、誰もが目指し、誰もが夢見て、しかし大陸中にいる少女達の実に九九・九九九九%以上が屈辱と挫折を味わう『魔女達』の超難関校。物語の舞台は、名門召喚禁域魔法学校マレフィキウムーーではなく……。 「受験を頑張って来年は召喚禁域魔法学校マレフィキウムに合格なの!」 魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーも魔女を夢見る少女のひとり。手には0点の答案用紙、このままでは合格など夢のまた夢。しかし、彼女には頼れる助っ人がいるのだ。 「アンタを必ず合格させる。こいつはそういう『指導契約』だぜ」 最強の家庭教師・妙想矢頃とともにヴィオシアは魔法学校入学を目指す!
高校1年の藤城遠也は入学直後に、揉めごとを起こし停学処分を受けてしまう。停学明けの学校では、極悪不良という噂がたっており、クラスメイトも誰も目すら合わせてくれない。ひとりぼっちの高校生活をすごす中、旧校舎で美人の先輩・夕凪茜と出会う。茜と交流を深めるうちに、茜が深刻な悩みを抱えていることを知る。ある日、虚像の自分が現れた日を境に、本当の茜は誰からも認識されなくなったというのだ。唯一自分を信じてくれた先輩を助けたい!遠也は茜を救うべく、ひとり奔走していくがー?共に居場所を失った二人が、「あるべき場所」を取り戻す青春ストーリー。