著者 : うらたあさお
高二の春、俺にモテ期がやってきた。「お弁当作ったの。ほら、あーん」「家行ってもいい?」隣の席の笹篠が、やけにグイグイ迫ってくる。更には「あなたを救いに未来から戻ってきたわ!」なんて言い出して…ってそのセリフ言うの、実は三人目なんですけど!?ベタベタ甘えてくる子犬系後輩の迅堂に、ますます大胆になる幼馴染の海空。同じセリフを口にする三人は、全員未来の恋人だと主張して!?もう一度付き合いたい元(?)恋人たちによる、アピール合戦が今始まるーって、え?三股は不可避なの!?幸せな未来へ、(俺の)命懸けヒロインレース開幕!!
「爽坂くんは、私の一番好きな人…だから」上目遣いで瞳をキラキラさせ、頬を染めつつ告白してくる可愛い妹、ひおり。「…ひ、ひおり?」「爽坂くんは、私の王子様なんです…」あのな、ひおり。爽坂はVtuberであって、人間じゃないんだぞ。わかってるのか?しかも、お前は知らないだろうが、爽坂の中の人は俺…。あ、あれ?ま、まじか…この流れ、やばい。「あのな、実はな、爽坂はな…」妹の恋心を壊さないために身バレを防ごうとするも、次々と新しい女の子たちにまとわりつかれることになる庵原玲仁。人気Vtuberと陰キャ高校生の二足のわらじは、無事に成し遂げられるのか?憂鬱さを吹き飛ばす、一点の曇りもない抱腹絶倒のVtuberラブコメ、登場!!
鴉野伊吹は目つきが悪く、売られた喧嘩はすべて買う(そして勝つ)ことから、不良と恐れられていた。そんな伊吹は、ある徹夜ゲーセンの帰りに幼馴染の涼音の危機を救うことになるが、代わりに命を落としてしまう。正確には魂が抜けた状態であり、その魂に死神がこう告げた。「きみを助けたい、と心から思ってくれる人に見つけて貰ってね、三日以内に!」と。一匹狼の不良である自分を助ける者などいない、と自暴自棄になっていたとき、見知らぬ少女と目が合った。彼女は一体何者なのか、そして何故、伊吹が元に戻るための協力を拒むことをしなかったのか…。通りすがりの謎の少女・ユリと伊吹の不思議な共同生活で、二人の世界は大きく変わる。