著者 : かすがまる
不思議な力を発揮してきた神童・マルコ。彼と出会った者達は、マルコの中にかつての英雄・サロモンの面影を見出し、惹かれ、彼の率いる第三王女親衛団は拡大していく。 そんな中、マルコは王国第一王女・エレオノーラの命を受け、エベリア帝国との激戦地・行禍原に参戦する。 第三王女パウリーナの期待に応え、武名を轟かせて進撃するマルコの親衛団! 王国の命運を占う重要な戦局で、マルコが選んだ軍略とは果たして……? 群像劇で戦乱の世を描いた戦記ファンタジー、大幅な加筆で物語は熱く完結! マルコ十四歳ーー静かなる臥竜、雲蒸竜変の時。ここに火刑戦旗を掲げる!!
アスリア王国北東辺境に位置するキコ村。村長の息子・マルコは底知れぬ不思議さを秘めた少年だった。彼は出会った有能な大人達を次々と魅了し、やがて己の影響下にある武力集団を立ち上げる。 亡き英雄・サロモンの面影を残すマルコの碧眼は鋭く、大望を胸に抱き遥かなる理想郷への道を見据える。 西方からはエベリア帝国の軍靴の音が届き始め、再びの戦乱が大陸に訪れる。王国の辺境から決起し、マルコとその指揮下にある軍団は天下無双の武名を轟かせる!! 天才戦略家マルコを巡る戦乱群像劇。新本格戦記ファンタジー第二巻開幕! マルコ十三歳ーー臥竜が遂に天駆けるための選択を為す時。
勇者の死後、ある一人の男が”聖炎の祝祭”により火刑に処された。かつて窮地の王国を救い大陸に安寧をもたらした英雄・サロモンである。苛烈な戦術と強烈なカリスマーー彼を崇拝するものは死してなお多い。 時は流れ、アスリア王国の辺境にあるキコ村に、一人の不思議な少年が生を受ける。 神童と言うべき力を備えたその少年の名はマルコ。彼と出会ってしまった大人達は皆、魅入られてしまう。 まるで彼の中に、かつての英雄・サロモンの面影でも見るようにーー。 これは運命を導かれるままに波乱の世を生きた男達の物語である。