著者 : かたやま和華
「人の姿をした猫、なのか。猫の姿をした人、なのか。それって、そんなに大事なことかしら?」“猫の町”と異名を持つ港町ミストルで毎日、猫達と戯れて幸せな日々を過ごす猫大好き娘のパティ。しかし、父の死をきっかけに、猫人間と噂され、町の人々から恐れられる猫伯爵の許で紅茶係をすることに!!伯爵が住む猫の目城に出仕したパティの前に現れたのは、やはり、もふもふの黒猫人間で…!?
銀座の路地裏の洋館で、ひっそりと営業する紫陽花茶房では、英国伯爵の血を引く青い瞳の店主・紫音と、給仕のハイカラ女学生の月子が、帝都一おいしい紅茶でおもてなし。今宵、紫音の淹れる“魔法茶”で、夢の世界を訪れるのは…?不思議な三人の老女に誘われた、紫音と月子の出会い。月子の忘れられた初恋。そして…?大正喫茶ロマンス、ついに完結!
時は大正。銀座の路地裏にある、レンガ造りの洋館。英国伯爵と“魔女”の孫である青い瞳の青年・紫音が営む紫陽花茶房には、ちょっぴりワケありの客人がやって来る。店主特製の魔法茶を饗する真夜中のお茶会が、こんがらがった心の糸を解きほぐしてくれて…?男装の麗人の秘めた過去とは?そして、西洋嫌いの頑固な老人の隠された想いとは?心温まる3つの物語を収録。
銀座の路地裏に建つレンガ造りの洋館、紫陽花茶房。帝都一おいしい紅茶で客人をもてなす青い瞳の店主・紫音は英国伯爵家の御曹司で、自称“魔女の孫”。紫音の淹れる“魔法茶”はワケありの客人たちを一夜の夢に誘って…?「深夜十二時、夜のお茶会を開きましょう」。ちょっと不思議な青い瞳の店主と給仕のハイカラ女学生・月子が出会う、香り豊かな英国式魔法茶をめぐるハートフル・ストーリー。
血の足りないヴァンパイア・ルルファウスと、彼の運命の花嫁・メルディの婚前旅行は、いよいよ王都トランシーへ!緊張しながらも女王陛下レディ・アマリアに謁見を果たし、結婚を認められたメルディは幸せいっぱい!しかしそんな中、“東の辺境伯”とウサギ頭の笛吹き男が、不穏な動きを見せ始めるー。メルディに近づいた笛吹き男の目的とは、そしてメルディの血の秘密とは…。
今日も花のお江戸には不思議な事件があふれている。描くものに命を吹き込む不思議絵師、蓮十の周りではおかしな事ばかり。蓮十にいつもやきもきの地本問屋のお嬢さん小夜。いなせで破天荒な悪冶の歌川国芳。二人も加わり、江戸の町をいったりきたり。十軒店の雛市で、鼠除けの絵から猫股が抜けだしたって?そりゃ大変だ。実は蓮十が描いた絵で。放っておけないとばかりに、蓮十と国芳は猫股をふん捕まえようといさむのだが?江戸の情緒あふれるふしぎな浮世絵物語。
ガーネット城に住む辺境伯・ルルファウスは、常に血が足りないため、昼は少年・夜は青年の姿をしている吸血鬼。そんな彼が探し求めていたのは、血の絆で結ばれた初恋の少女メルディ。9年ぶりに再会し、心を通わせたふたりに、北方を治める人狼の辺境伯・エテルロットから婚前旅行のお誘いが!しかしホワイト・ノクターン城で待ちうけていたのは、ふたりを引き裂く恋の罠で…!?オレ様ラブ&吸血コメディ待望の最新作。
時は文化文政期の江戸。幕末なんてどこ吹く風の太平楽な町の片隅に、駆け出しの浮世絵師がひとり。女性と見紛うばかりの美貌に、優れた才を持つ。名は石蕗蓮十という。蓮十の筆にはふしぎな力が宿っている。描くものに命が吹き込まれるのだ。でも、それは内緒。蓮十の周りはいつも賑やかだ。蓮十の世話を焼きたがる地本問屋のお嬢さん小夜に、悪友の歌川国芳。彼らとともに蓮十は、今日もふしぎな筆の力で町で起こる事件を解決することになり?江戸の情緒あふれるふしぎな浮世絵物語。