著者 : かわく
酒場で働く少年レンは歯がゆい思いをしていた。街を守ってくれている凄腕の女魔物狩りオルカが、同じ魔物狩りである男性達からまがい物扱いされているからだ。神聖な存在“うたうたい”がその歌による加護を男性にしか与えないため、女性の魔物狩りは見下されていた。オルカの癒しになれたらと、今日もレンは歌う。彼女から向けられている気持ちにも自分の歌に眠る力にも、まだ気づかないままー。想いが世界を変える王道シンフォニック・ファンタジー!
キアルとティファトは、聖王国で数百年ぶりに竜を呼び出すという奇跡を起こした。だが殯衆の危機的状況を知って急きょ、故郷へ戻ることになる。「夢見が夢を見られなくなった!?」一族の長老たちが集まるなか、原因はキアルが戒律を破ったことにあると責められてしまい…。真相を突き止めるため、キアルとティファト、そしてハイリルの三人は、最後の旅に出るー!
キアルは“殯ノ夢見”。死者の最期のメッセージを受けとって遺族に伝えるのが仕事だ。兄と慕うハイリルが殺人の罪に問われて姿を消してしまい、キアルは東の街ジェマンを目指してふたたび旅に出る。ハイリルを捜す道中でスリヤという謎の美少女に出会い、彼女の正体を知らぬまま行動をともにすることに。突然の襲撃を受けてひとり攫われてしまったキアルは、聖王国の運命を揺るがす事態に巻き込まれー!?
キアルは、“殯ノ夢見”。死者のメッセージを受けとって遺族に伝えるのが仕事だ。家族は師である父オルムだけ。血の繋がりはないが、深い絆で結ばれていた。だが夢見の最中、父は伝説の“夢魔”に襲われて命を落としてしまう。夢魔は人々に悪夢をまき散らし、街を荒廃させ、この世に破壊をもたらすもの。キアルは失意のなか、かつて父の愛弟子であったハイリルと再会し、夢魔追討の旅に出るのだがー!?
グリモアコートー日本で誕生した、西洋の魔女から独立した存在である大和魔女のみが着用することができる最高峰の万能魔法具だ。常夜坂女学院は、大和魔女の素質がある少女が集まる学院である。眩星織音は、とある目的のため、この学院に男であることを隠して入学することになった。だが、ともに入学するはずだった姉の綾音が、急遽来られなくなってしまう。女生徒たちの中で、時には女子の制服を着て日常生活を送り、時には黒衣のグリモアコートに身を包んで調査を行う織音。しかし、クラスメートの少女・千輪環に、男であることがバレてしまう。幸い、環の協力を得られることになった織音は、学年で一番の大和魔女・若宮の座を目指すが…!?
ディオシエラの皇城が突然アテオ兵に占拠された。同時に、秘密裏に進む幼帝リオンの殺害計画。全ては、ディオシエラごとローダリアを手に入れようとした、神獣トートの策略だった。それを知ったローダリアは、ドラードとフェルナンと共に、トートの待ち受ける神界へ向かうことを決意するが…!?愛する人を守りたいーローダリアの一途な想いが奇跡を起こす。神獣と伝説のロイヤル・ファンタジー、感動の最終巻。