著者 : きみしま青
飼い主・瑠璃香への恩返しのために死後、妖怪・猫又となった黒いオス猫のテト。手始めに家事を覚えることに決めたテトでしたが、なにをすれば恩返しになるのかがわかりません。そこで何かと手助けしてくれる狐の妖怪・ススキの助言と瑠璃香の幼馴染・結羅の一言があり、人間社会の知見を深めるため瑠璃香たちの高校と同じ敷地にある小学校に通うことを決意します。知らない人間が大勢いる学校に通いながら、ときに結羅と放課後デートをしたり、ときに瑠璃香の教室に行って一緒にお昼を過ごしたり……。テトが順調な小学校生活をスタートさせた裏で、しかし昔馴染みの白猫・レイラが昏い瞳で悩んでいました。 「ねえ、テト。死ねば、わたくしも猫又になれますの?」
ある日、一匹の黒い雄猫が天寿を全うし、飼い主の腕の中で息を引き取りました。しかしその直前、黒猫はあることに気が付きます。 『--僕は、何も返せてないじゃないか!!』 優しくしてくれて、甘やかしてくれて、たくさんの時間を一緒に過ごしてくれた飼い主・瑠璃香に何もお返しできていないことに思い至り、悔やんで悔やんで、でもだんだんと力が抜けていってーー気が付くと妖怪・猫又となっていました。妖怪が人間と交流するなら人間の姿にならないと……そこで変化を試みるも妖力が足りず、幼い男の子の姿が精一杯。しかし元黒猫・テトは全速力で走ります。二年が経ち少しだけお姉さんになった瑠璃香のもとへーー今度こそ、恩返しをするために。
人々の歪んだ想いが具現化してしまう妄想具現化症ーーそれが集合的無意識下で蓄積、発症することで《吸生種》という怪物が生まれ、ひそかに世間を賑わせていた。そんなある日、主人公・木須一騎は《吸生種》の事件に巻き込まれ、妄想具現化能力を持つ《夢飼》の少女・白神千和と出会う。彼女に命を救われた一騎は、それをきっかけに千和と行動を共にすることになり、《吸生種》と《夢飼》との争いに身を投じてゆく……。《夢飼》の五島笹羅、春風髑髏、東南との出会いや、幼馴染み・安城蛍との日常。そして千和の想いーー美しい願望は、世界を歪ませる。「わたしは、誰かの役に立たなければならないんです」新感覚ホラーバトルラブストーリー、ここに開幕。
コトハとの出会いで一変した俺の日常。だがコトハの安眠枕になる日々にも随分慣れた。そんな日々の中、俺は十年ぶりに幼馴染みの睡蓮寺永遠と再会する。過去と未来の想いが交錯する、安眠系ラブコメ第三弾!