著者 : ぎん太郎
「私は…お兄ちゃんのことが、好き、です」涼花から想定外の告白を受け、俺は頭が真っ白に。だって…兄妹だぞ!?けれど涼花が本心を曝け出してくれた以上、俺も俺の気持ちを正直に打ち明けるしかない!そして、ついに俺たちはー。やがて、十二月の二十六日。涼花の誕生日に俺たちは両想いになってから初めてのデートに出かける。涼花が卒業した中学校、思い出の遊園地、そして一年ぶりのホテルのレストラン。これまでの二人の思い出をなぞるような幸せな一日の最後「私の取材はこれで終わりですから」再び衝撃の告白がーって、おいおい涼花、永遠野誓の作品が終わるってマジか…!?
長年の夢だった、ラノベ大賞受賞。けれど、永遠野誓を存続させるために辞退を決めた俺に「私、怒ってます」何故か涼花は怒り心頭。まさか代理人を始める前のギクシャクした関係に逆戻り!?「だけど、取材はいつも通り行います」って、いやいやこんな状況でイチャイチャなんか出来るか!!舞やWピース先生たちに相談しても「私を押し倒してくだサイ!」とかで全く参考になる気がしないし、一体どうしたら…?とうとう涼花に謝って、直接怒りの原因を尋ねた俺は「昔話をしてください」どうしてか、涼花と兄妹の思い出話をすることに。なぁ、俺たちの過去に何があるっていうんだ?
「お兄ちゃんには妹モノの何たるかをしっかり教え込んであげます!」妹モノを書くと決めたものの、肝心の内容が決まらず苦戦する俺。しかも篠崎さんからは永遠野誓の作品にそろそろ「兄が妹を意識する」展開が欲しいと言われ、意気込む涼花と人生で一番ハードなイチャイチャ取材に突入する…!?そんな折「先生の気になる人というのは、私達の中にいるのではないデショうか!?」突然俺に持ち上がった「気になる女の子がいる」疑惑は、舞やWピース先生、水無月さんに神坂姉妹たちとの調査という名の文化祭デートに発展してーって、だから俺に「気になる女の子」なんて本当にいないんだって!!
「し、します!結婚します!」-って、落ち着け涼花!結婚ってのはあくまでゲームの中のシステムであってだな!?人気ラノベ作家・永遠野誓の日常は、ネトゲで妹とカップルプレイを取材したり、担当編集のキワどいインタビューに答えたり、とにかく過激でハード!おまけに舞やWピース先生も混ざってギャルゲーをプレイしたり…そのうえスポーツジムでもホワイトデーでもイチャイチャ取材って…涼花、お前の創作活動の原動力って一体何なんだ?不器用な兄妹がラノベで繋がるちょっと前のある日を描いた、書き下ろしエピソード収録の短編集第2弾!!
「こ、このイチャイチャ体験が、永遠野誓流の取材です!」永遠野誓に憧れる涼花の後輩・万里小路寧々さんにラノベを教えることになった俺たち。でも俺と涼花が伝えられることなんてー「これがナデナデ。これが恋人繋ぎ。え?『ぽっきーげーむ』ってなんですか、お兄ちゃん?」ラブコメ指導しかないよな、わかってたよ!しかも舞&Wピース先生のラッキースケベ論に水無月さんの妹講座、神坂姉妹のアキバ体験ツアーと中学生には刺激強すぎな授業まで始まり、さらに「寧々さんがお兄ちゃんに告白を!?なら私にできるのは…!」涼花の取材も過激さMAXに!これ参考にされちゃうのか…?
春が来て、ついに始まった涼花との学園生活。登下校も昼食も一緒、さらに涼花の小説も高校編に突入するとあって、取材にはますます熱が入り…。「こ、これも取材ですから」ベタベタしたまま学園を一周したり、部活見学では「が、がんばれがんばれお兄ちゃん…!」チア衣装の涼花が(張り合った舞も)なぜか一生懸命俺を応援!?だけどこの精力的な活動の結果…「兄妹以外の怪しい関係などないでしょうね?」校内で涼花との関係が噂されるようになってしまい!?と、とにかく涼花の悪評を流すわけにはいかない。取材は控え目にーいや涼花、『隠れてイチャイチャ作戦』ってそれ無茶だから!
「永遠野誓の新作小説は、『妹属性』禁止です!」新作ラブコメの読者人気投票で、舞と勝負することになった永遠野誓。涼花は勝つために妹ネタを封印すると言い出しーまさかの家出!?ああ、別々に暮らす恋人シチュの取材なのか…って本気すぎるだろ!「夜に男の人と電話するのってドキドキします」寂しい夜に電話したり「女の子の部屋に来て、ぱ、パンツを見るのはうれしいことですか?」涼花が滞在する女子寮に招かれたりと、新鮮な経験を重ねた取材の締めは自宅バレンタインデート。ところがチョコを抱えた来訪者続出で状況はカオスの極み、バグった涼花まで大胆すぎる行動にー!?
「わ、私をお兄ちゃんのラノベのヒロインにしてください!」ヒロインを可愛く書けずラノベ新人賞で落選した俺に、涼花が提案する解決策は理想のヒロイン探し。確かに自分好みのヒロインなら魅力的に描けるかもーって、お前がキャラになりきって再現するの!?いくらなんでもその巨乳は盛りすぎだから!そして涼花のキャラチェンジはクリスマス旅行でも続き、スキーや温泉での取材に舞台を変えて…「お仕置きしないといけませんね」小悪魔涼花や「いっぱい甘えていいんですよ?」ダダ甘涼花のアプローチは、ブレーキ故障の大暴走!?恥ずかしさでオーバーヒートするまでやるなよなお前!
「本物の妹が偽物の妹に負けるわけがありません!!」家出してきた人気声優の桜が、俺の家で暮らすことに!?本当の妹にしてほしいと俺に言い寄る桜に、なぜか対抗意識を燃やす涼花。「お、お兄ちゃんの背中って、意外と大きいですね…」お前、スク水で風呂に乱入するのはやりすぎだから!でもいまの俺には、妹とのこんなイチャイチャが必要なんだ。妹のキャラ改変をしようとするアニメ監督を説得するには、俺が真の妹好きになるしかないんだからな!「どの妹に一番萌えたか、厳正な審査をお願いしマスよ!」だからって舞とWピース先生まで妹になるとか、キャパオーバーだよチクショウ!
「もし私達が負けたら永遠野誓はラノベ作家を引退します!」同人誌即売会の会場で、有名同人作家の神坂姉妹から自分の書いた小説を「キモい」と否定された涼花はブチ切れて、同人誌対決をすることに!?負ければ引退って、どうすんだお前!作戦会議のため、アヘ顔Wピース先生の自宅を訪れた俺と涼花だが…「み、見ないでください…!こ、こんなはしたない…!」妹に何させてるんですか!?困り果てた俺に涼花が提案してきたシナリオは『お兄ちゃんと文化祭でイチャイチャデート』!涼花の母校の文化祭で、俺と涼花の恋人デートが始まる!?お前、生徒会長で有名人なのに大丈夫なのか?
「お兄ちゃんはどこまで迂闊なんですか…っ!」ラノベ大賞を受賞した妹、涼花の代わりにラノベ作家としてデビューした俺、永見祐に早くも最大の危機が訪れるー。ラノベ作家の氷室舞から「俺が本当に永遠野誓なのか?」疑われてしまう。俺の不注意に怒る涼花だが「逆にチャンスなのでは…?」と途中からなぜか嬉しそうになり、出した解決方法はー「お兄ちゃんは、私とイチャイチャしてください!」だと!?『妹モノを書くラノベ作家は妹好きに決まってます作戦』が発動され、俺と涼花はショッピングモールや、海でイチャイチャを舞に見せつけることに!?もちろん演技だからな。
成績優秀で、生徒会長も務める完璧優等生な中学三年生の妹、永見涼花がライトノベル大賞を受賞!?しかもその小説の内容は『兄を溺愛する妹のイチャイチャラブコメ』!?兄の俺にはいつも厳しいのに…。さらにはラノベや萌えがわからない涼花の頼みで、俺が代わりにラノベ作家としてデビューすることに!?それだけでも大事なのに出版された小説は空前の大ヒット!俺(妹)のファンという美少女たち、ラノベ作家や、イラストレーターが集まってきてー。涼花は取材のために、デートしたいと言ってくるし!勘違いしないでくれ、俺が好きなのは妹の書いた小説の『妹』で、目の前の『妹』じゃない。
明日から夏休み。かわいいけれど彼氏いない歴=年齢の花梨に予定はない、はずだった。彼らと会うまでは。バス停で喧嘩する奇妙な風体の青年と少女。青年はアンセム、お供の少女はフェンネル。時代がかった衣装をまとうアンセムは、魔界からバカンスにきた貴族だという。すったもんだで、花梨の家に居座ったアンセム一行。虫採りやTVゲームと、小学生らにまじり夏休みを満喫し始める。なにもない田舎町がアンセムらと行くとなぜかワンダーランドになってしまう。妖怪たちに遭遇し、土地の神様と語り合う。無駄に魔力を使い全力で遊ぶアンセムが行くところ、いつも騒動が起こり!?
正しく生きるのを止め、“男であり続ける”ことを誓った三人の少年がいた。彼らは女の子を知るためには、大きな力にも屈することなく立ち向かっていこうと誓ったのだった。覗きすら辞さないーつまり、どうしようもなく思春期だった。そんな男子に武力行使で物事を解決するのが、女子が牛耳る男子矯正委員と生徒会。容赦なく顔が変形するまで殴る中崎ミイナさんは恐ろしく怖い。なのに、なぜこんなにドギマギしてしまうのか。三人には深すぎる命題であった。こじらせすぎてしまった少年達と怒りの鉄槌を下そうとする女子達。思春期ボーイズ×ガールズの青い戦いの行方は!?第20回電撃小説大賞・銀賞受賞作品。
突然零司の前に現れた種族王“色欲”のルクスリアと“怠惰”のイリト。彼らは「最後の戦いが始まる」と宣言し、動揺する零司に取引を提案する。それは零司の望みを叶える代わりに、イラとの依存関係を解消するものだった。一方、イラには“強欲”のアヴァリィの襲撃が!共にいた萌花を逃がすためイラはその身を犠牲にするがー現実世界を巻き込み、異世界の王たちのバトルはさらにヒートアップ!はたして勝利を手にするのは!?
零司とイラのクラスに現れた転校生の美愛。その人間離れした美貌に種族王かと疑う零司だったが、イラはまったく反応せず。そんな時、幻想世界の住人と思われる敵が現れるも、正体も能力も不明なまま翻弄され、取り逃がしてしまうのだった。実は切り裂き魔として巷をにぎわしており、被害者の負の感情を集めて、力を蓄えているらしい。焦る零司と「次に返り討ちにすればよかろ」と動じないイラとの間に、次第に齟齬が生まれ始めー。
謎の事件に巻き込まれ、致命傷を負った零司。その時、異世界から“憤怒の竜姫”イラが現れ「余の前で死ぬのは許さーん!」と自身の力と引き替えに零司を救う。話を聞くと、異世界の王たちによる“煌帝”の継承戦争が勃発し、イラもその座を狙っているというのだ。しかし戦う力は零司に移ったため、継承戦争にはふたりで挑むことに!ところがパワーの源は「怒り」で、イラは強敵を前に「レイジ、今すぐ憤怒せよ!」と無茶を言い出し!?-。