著者 : けーしん
絵に描いたように平凡でお人好しな末莉に訪れた、イケメン弘紀との運命の出逢い。3回目のデートでプロポーズ、出逢って2ヶ月でゴールイン!誰もが羨む寿退社を遂げた、はずだったのだがー「僕は未来からやって来た。この結婚も任務の一環でしかない」新婚旅行当日に旦那から突然の告白。そのジョーク全然おもしろくないですよ、と流していたのだが…本当にタイムトラベル事件が発生!任務って?この時代に来た理由ってなんなの!?一筋縄ではいかない虚構のラブラブ新婚生活!
ぼくの名前は愛之助。背中のハート柄が自慢のオス猫だ。ゴールデンレトリバーのルーイと共に、千尋というとってもキュートな人間のメスと暮らしている。ぼくらの目下の心配事は、ご主人さまである千尋の彼氏問題。なにかとオス運のない千尋に、最近気になるオスができたみたいなんだけど…はたして愛する千尋を託すに値する人間なのか。「つまり、君の出番です。愛之助」「やれやれ、しかたないなぁ」人間ってやつは猫の手を借りたがるものだ。恋だって同じさ。ぼくが晃ってやつを見極めてやる!
念願叶って大手事務所で弁護士になったものの、理不尽な指示に反発してあえなくクビになったユカリ。路頭に迷いかけたところを救ってくれたのは、貧乏暇なしを地で行くお人好し弁護士の弱小事務所だった。貧乏所帯の生命線はある資産家の顧問契約のみ。この生命線を維持するためなら何でもやります!相続争いに不倫問題、引きこもり。ユカリは獅子奮迅の働きを…するはずが、猫の代理に犬の弁護?証言者はウサギ??何でもやるけど、でもこれって弁護士の仕事なの!?
ここは東京・吉祥寺。小説家の太宰先生と、その担当編集である水羊の行く手には、なぜか怪異がつきまとう。原稿から逃げたり、中原先生や谷崎先生と揉めたり、自分の命を削って原稿を書いたり。そんな日々の中で、当たり前のように怪異が起きて、当たり前のように太宰先生と水羊は巻き込まれるけれどーやっぱり良い小説を書くために、懸命で。「僕、太宰先生といるときだけですしこういうの!」東京の町で繰り広げられる、文豪たちの不思議な日々の物語。