著者 : しあびす
港町を後にして火山で宿屋を開くことにしたレオニードたちは、火山に住むバーナンドと出会い、数百年に一度の再誕が迫っている村の守り神、フェニックスの護衛を依頼される。三人は火山の村人たちと共に、フェニックスを守るため一緒に時を過ごす。その後、火山を旅立った三人はダンジョンの街へ。そこでは自称勇者なる者たちが勇者に扮してお祭り騒ぎをしていた。三人は喧噪を避けてダンジョン内で宿を開店。ツアーを行うことで徐々に街に馴染んでいくが、ある時、三人は不思議なひし形の石に導かれ、ダンジョンマスターの少女ラポナと出会う。本来勇者の敵であるはずのラポナはネノフィラーにどうしても頼みたい事があるらしく…。魔王討伐後のその後を描く、ラブラブ宿屋経営旅物語、第二弾!
勇者ネノフィラー。まだ十六歳の少女ながら、たった半年で魔王を討伐し、その手腕から「歴代最強」との呼び声が高い。そんな彼女に勇者パーティーの男たちを始め、多くの人々が夢中らしい。 だが、そんな勇者ネノフィラーは、ただの村人レオニードの嫁であるーー。 これは、美しき勇者ネノフィラー(歴代最強)と、その幼馴染でただの村人のレオニード(時空魔法の使い手)、そして同じく彼らの幼馴染でちょっとやんちゃなドラゴンのメルセディス(美少年)が、魔王討伐後の平和な世界で、自由気ままに、様々な場所で「移動式の宿屋」を営む物語ーー。 「やっぱり俺のお嫁さん、可愛すぎない?」「レオ、かっこいい。流石、私の旦那」「レオ様もネノ様も、隙あらばいちゃつこうとするのやめてよ!」 プロローグ 第一章 『勇者』の帰還 幕間 村人たちから見た二人について 第二章 開店準備 幕間 メルセディス・ドラゴアージはかく思う 第三章 宿屋レアノシア、開店 第四章 祭りの準備 第五章 港街の祭り 第六章 港街の日常とこれから 幕間 訪れた時にはもういない/勇者に選ばれた時のこと