著者 : ちょこ庵
夏も盛りの終末都市、東京。ある晩、空を覆った巨大なオーロラが電磁災害を引き起こし、街は暴動、紛争、大混乱。そんな時でも食のオアシス《伽藍堂》は明るく元気に営業中! ……と思いきや、自家農園で謎のゲル状生物が大量発生! リコが駆除に奮闘する一方で、ウカはなぜだかほろ酔い気分。二百年前の過去が蘇り、事態は思わぬ方向へ……? オーロラから始まるドタバタ騒ぎも、仲良し二人にかかれば、ご馳走に大変身。食材はスライムに脱法ミルクに潜水艦!隠し味は、大切なあの日の思い出とひとつまみの幻覚剤!? 遙か彼方の記憶たちと巡り逢う、夏の爽やかな逸品を、どうぞ召し上がれ。
荒廃した24世紀の東京は合成食糧や電子ドラッグが巷に溢れ、荒くれ者たちが鎬を削る…それでも、やっぱりお腹は減るんです。日々の戦いに疲れたら、奇蹟の食堂ー“伽藍堂”へ!厨房を受け持つのは「食の博物館」の異名を持ち、天使の微笑みをたたえる少女ウカ。狩人兼給仕を担うのは、無法者に睨みを利かせる、こわもて奔放娘リコ。二人は今日も未知なる食材求めて、てんやわんやの大騒ぎ。「おいしい!」の笑顔のためならば、人を喰らうドラゴンから、食べたら即死の毒キノコ、はたまた棄てられた戦車まで!?なんでもおいしく、そして仲良くいただきます!リコとウカの風味絶佳な日常を皆さんどうぞ召し上がれ。
人間の生き残りとの死闘を乗り越えた、人造人間のリュトと考古学者のニナ、アイル。戦いの末に、世界中から地表を厚く覆っていたヘドロが取り払われ、発掘可能な領域が広がった。アカデミーからの依頼で、千年前に謎の勢力と交戦し姿を消した伝説の勇者・サイトバル将軍の足跡を追うことになった一行。新たな仲間、箱入りお嬢様のキトラを迎え、古戦場跡、谷間に隠れた“発掘村”、そして突き止めた将軍の墳墓へ。英雄か、反逆者か。調査が進む度に、歴史の彼方の将軍の姿が玉虫色に変わっていく。そして現代に蘇る千年の陰謀ー。愛する人と守るべき世界のために、再び救世主が土を掘る!さらなる大スケールで紡ぐ考古学ファンタジー第2弾!!
天空から飛来した侵略者・アルデヒトにより、人間の大地は蹂躙された。人間たちは生きた機械・クチュールマタを戦力に抗戦する。“救世主”と呼ばれたクチュールマタの少年・リュトは、調整のためコールドスリープに入る。そして彼が再起動した時、世界の様相は一変していたー。大地はヘドロに覆われ、“地球人”として超巨大な樹木の上で暮らすアルデヒトたちは、自分たちが外来種であることすら忘却していた。地球に何が起きたのか。人間はどこへ消えたのか。リュトは自らを掘り出した考古学者の少女・ニナとその助教・アイルにいざなわれ、発掘調査に繰り出す!救世主パワーで土を掘り、失われた三千年の真実を暴く考古学ファンタジー!!