著者 : はくり
他人の感情、痛み。それを感じる不可解な「能力」に嫌気が差して僕は線路に飛び出す。生きる事に意味を見いだせない。適当に捨てようとしていた命をーハチと名乗る少女が拾った。「いらないなら、くれよ。私に」「欲しいんですか。こんなのが」ハチが僕を連れて行ったのは警視庁特殊捜査班“ダイハチ”。それは警察が表立って動くことのできない裏の事件を秘密裏に捜査する機関だった。「君のその能力、そしてその命は、私にとっては必要だ」傲慢で尊大で、けれど不思議な魅力を持った少女が差し出す危険な任務を引き受け…ただの高校生だった僕は、安土桃矢は、いずれ「何者か」になれるような気がした。
「おはよ。お兄さん」「よぉ、結衣花」人付き合いが苦手な27歳会社員・笹宮和人は、後輩女子社員との関係で悩んでいた。ある日、通勤電車で会う女子高生の結衣花からコミュ力向上のアドバイスを受けるようになる。「お兄さんの腕って不思議な硬さだよね」「甘やかしてくれる?」初めて会ったはずなのに馴れ馴れしい結衣花。最初は戸惑う笹宮だが、しだいに彼女の存在が大切になっていく。そして…。「ねぇ、お兄さん」無愛想で不器用なリーマン。聡明で気弱な女子高生。立場が違う二人だからこそ通じ合える、愛おしい時間。
「どちら様ですか?」愛する人に問われて、淀川水面は返答に詰まった。彼が愛する少女、浦見みぎりは、水面に関する記憶を全て失ってしまったのだ。更に、彼女は自身の脳内に『理想の恋人』を作り出しており、水面を恋人だと認識することが出来なくなっていた。絶望の中、水面はみぎりに提案する。「恋人探し、手伝わせてくれ」存在しない、みぎりの恋人を探し、二人は思い出の地を巡り始める。再び動き出した、歪な二人の歪な恋路。捩れて拗れて絡まって、もはや元には戻らない。その先に待ち受けるのは天国か。はたまた地獄か。病的で猟奇的で不器用な少年少女が最高のデッドエンドを手に入れる物語、第二弾。
『最愛の人に殺されたい』と願う高校生・淀川水面は、死神を名乗る女から一人の少女を紹介される。「貴方が殺されたい人ですか?」出会い頭にそんなことを尋ねる少女。名前は浦見みぎり。『最愛の人を殺したい』という願望を持つ少女だった。互いの望みを叶えるために、二人は協力関係を結ぶ。水面はみぎりに愛されるため。みぎりは水面を愛するため。「貴方には、私の理想の男性になってもらいます」「…分かった」「殺したくなるくらい魅力的な男性にしてあげますから、覚悟して下さい」こうして始まった、歪な二人の歪な恋路。病的で猟奇的で不器用な少年少女が最高のデッドエンドを手に入れる物語、開幕。
能力解析の再々検査を受けるべく学園を離れた学斗に突如せまる襲撃者。その正体は、クラスメートとして信頼関係を結びはじめたiだった。「請願。世界を変えましょう。あなたの力ならそれが可能です、ガクト」犯罪組織ロギオスの一員として学斗を試す!恐るべき『父』雲外京一の命じるままに敵対は深まりー「ふざけるな。勉強が意味を失う世界から、俺はお前を救い出す!」“智の利”に秘められた本当の使い道が全世界を巻き込む大戦争の引き金となる。そして立ちはだかる、当代最強の覚者・戒森旭日。学斗と天音は究極の難題にいかなる解法を突きつけるのか?知識欲王子の新感覚異能バトル、興奮の第3弾!!
僕こと日下部秀一の一つ上の先輩、霧ノ宮才華。彼女は大の事件好きで、事件とあらば現場に赴き推理をしたがる。しかしその推理は的外れで、解決する事件も解決しない。それでも霧ノ宮先輩は今日もひたすら我が道を行く。春休みになったばかりのある朝、霧ノ宮先輩に呼び出されると、今度は名門のお嬢様学校に行くと言い出した。まだ事件も起きていないのにーと思っても、霧ノ宮先輩は日本主力財閥である家の力を行使し、男子禁制の秘密の花園へと僕をいざなう。魅惑のお嬢様学校と事件なんて、関係がないはずなのに。事件と謎を求めてー霧ノ宮先輩は、きっと今日も、謎が解けない。
公認英雄統括局を突如襲った爆破事件。すべての覚者を挑発する不敵な宣戦布告に、現役の公認英雄たちが本気で動きだす。そしてー重要参考人として身柄を拘束された学斗。だが相変わらずの勉強バカぶりは留まることを知らず…「逮捕も貴重な社会勉強だ!あと犯人の謎ならもう解いておいたぞ?」一方、事件後、ひどく気落ちしている胡久里。その落ち込み方は式典の失敗だけが理由ではないようで。可愛い妹分の苦悩に学斗の特別授業がとっておきの解法を示す!常識外れな勉強オタクが全てをねじ伏せる学園異能の進行形第2弾!!
突然起こる謎に包まれた事件、そこに颯爽と現れ、華麗な推理を披露し解決するーそれこそまさに、名探偵。まるでその名探偵のように振る舞う少女、霧ノ宮才華は、僕・日下部秀一の一つ上の先輩だ。しかも家が日本主力財閥の一つだとかで、つまりお嬢様である。本来ならば僕みたいな平凡学生が近づけるような人ではない。それなのに、なぜか僕は先輩の助手にされている。事件現場へ赴き、積極的に首を突っ込んでいく名探偵スタイル。それに僕が辟易としている中、ついに本物の殺人事件が起こるー!!「深き闇の中を彷徨いし謎、この私が白日の下に暴いてみせよう」先輩の推理が閃き、瞬く間に事件の謎がー解けないのである。
高校1年生の菜子には、気になる人がいる。テニス部で女子にも人気の一澤くん。見てるだけで幸せだったのに、ある日突然一澤くんに「お前、何様のつもりだよ」と言われてしまった。なんのことだかわからないし、告白もしていないのに失恋するなんて!一澤くんの親友の宮内くんや、菜子の双子の姉・亜子も絡んできて、「スキ!」と「キライ!」を行ったり来たり。この恋、どうなっちゃうの?すれちがい恋愛ストーリー!
「特異点」南雲流星は、異空間からの侵略者たちのおかげでもう普通の高校生活を送れない身の上になっていた。今日も今日とて戦車と戦闘ヘリから襲われる日常だったが、彼のそばには「陸戦の戦乙女」ネルと「空戦の戦乙女」空先輩が、常に護ってくれている!はずだったが、流星が再び侵略者に襲われても、ネルはコンビニのレジ待ちで来ない。空先輩はお手製ピッツアが焼き上がるまで来ない…。本当に大丈夫なのか!?戦乙女たちのマイペースは日常にしても、近頃高校の美術部員たちの様子がおかしいという。そして愛する妹も行方不明に!?陸、海、空の魔女が入り乱れるヒロイックファンタジー第2弾!
主人公・南雲流星はいつもの教室に違和感を感じていた。男女18人ずつのクラスのはずなのに、女子が1人多い気がする…。しかも周りは誰もその「事実」に気づいていない。不審に思う流星に、うしろの席からネルが「いつものように」話しかけてくる。…こいつは一体だれなんだ???やがて学園に奇妙な事件が勃発し始める。深夜の理科室で現れるドッペルゲンガー、体育倉庫で意識を乗っ取られる少女、そして謎の空間、消える人々…。ネルは自分をそんな輩と立ち向かう「戦乙女ーヴァルキリーー」と言うのだが!?陸、海、空の魔女が入り乱れるヒロイックファンタジー開幕!!