著者 : まふゆ
世界中が熱狂する『ウォーゲーム』において「不敗」の名を冠するプレイヤー“IS”。彼は僅か十四歳で全ての名声を手にしたものの、事故でゲームに関する記憶を失い、表舞台から姿を消した…。数年後、一般人として第二の人生を歩んでいた“IS”-稲荷白斗の前に、一人の美少女、小指結が現れる。「センパイはー負けるのがこわいんですよね?」結に導かれるようにバトルゲームへの想いを取り戻した白斗は、完全実力主義のゲーマー養成学校「ウォーゲーム・ハイスクール」への入学を決意する。待ち受けるライバルたち、そして過去の自分ー「最強」を超えていけ!
「祭りでは、アーガスト各地の料理が集うわよ」「何だって!?料理って、どんな?」「ええっと…骨付き肉とか、わた菓子とか、ソーセージとか…?」「それみんなウマいのかっっ!?」食べ物の話をした途端、ラスティの目がキラキラと輝きだした。しかし彼にも食べる以外、気になっている事柄はあった、それはー英雄となるには何をすべきか、どうすればいいのかわからなかった自分に『大切な誰かを守る』という強い想いをわからせてくれた、リーエル達の存在。皆を守るため、最強の英雄になる為に成すべきこととはー?やせいの英雄が、またしても大暴れ!!
「見てくれ!これ旨いんだ!!」ラスティが嬉しそうに掲げたのは、焚火で香ばしく炙った骨付き肉。が、それを見たリーエル王女の眉間には皺が…「…王宮の中庭でっ!なんで、そんな物騒なもの焼いたりしてるのよっ!?」ここは世界有数の大国、アーガスト王国。そして、中庭で焼かれていたのはなんと、巨大なドラゴン(!)だった。-この世界には地図に載っていない『外側』と呼ばれる、凶悪な魔物達が跋扈する未開の地がある。そんな所で自由に育ったラスティに、なんと王宮で王女達に魔物指南をして欲しいと依頼が来たのだ!しかし教えるどころか、彼にとって王宮のある『内側』は何もかも目新しい世界で…!?最強無自覚やせいじの王国ライフが始まった!