著者 : もりちか
京都の心臓 鴨川からはじまる恋と冒険京都の心臓 鴨川からはじまる恋と冒険
三十歳を前に夫から別れを切り出された旭日。悲しいでも寂しいでもない。ただ、胸に深い穴が空いたような気持ちになった。判をつけないまま一週間が経った頃、旭日は仕事帰りに鴨川に飛び込んだ男子高校生・佐竹を助ける。彼も失恋したようだ。「助けてくれた礼」と、佐竹から紅く煌めく石を渡される旭日だが、それは京都の守護石『京都の心臓』だった…。二人は石を狙う何者かに狙われることになりー?奪い奪われる『心臓』。それはあなたの心、私の心。古都を巡る恋と愛の物語。
6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。
やりたいことが見つからず、漠然と都会を夢見る優等生の香衣。サッカー部のエースで香衣の彼氏のはずの隆生。香衣に一目惚れする学内唯一の不良・龍輝。ある秘密を隠すため、香衣の親友を演じるセリカ。4人が互いに抱く、劣等感。憧れ。恋心。後悔。あの駅で思いはすれ違い、一度きりの高校生活はとどまることなく進んでいく。「どうしてすべて手遅れになってからでないと、一番大事なことも言えないんだろう」これは、交錯する別れの物語。
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