著者 : クレタ
統合暦2099年ーー旧家臣との合流を急ぐ魔王・ベルトールが辿り着いたのは……とある計画によって人類に害を為すハズの“悪魔”が合法的に跋扈している巨大な地下都市『渋谷市』。 「ベルトール、マキナ……こんなところで何をしているの?」 極悪の治安を誇る暗黒都市にて、無事に天忌侯・メイと再会を果たしたベルトールだったが、彼女は記憶を失っており…… 「枷は外れた。祝えよ、旧霊長ども! 復活祭の始まりだ!!」 メイの肉体を利用して新たに顕現したのは“悪魔”を次なる霊長せしめんと目論む、魔王を称する《最悪の存在》だった! 魔王vs魔王ーー未来世界の支配者を決する頂上戦争、勃発。
統合暦2149年ーー新生魔王軍の進撃によって滅びゆく人類最後の要塞都市『ワシントン市』から、最強の機械人形・マトイが過去へと旅立った……魔王・ベルトールを討伐するために。 それから遡ること50年ーー消息を絶った旧家臣の手掛かりを追うベルトールは、凄腕の探偵・茶畑絵美の元を訪れるが…… 「さあ……一緒に犯人探しといこうじゃないか、助手くん!」 絵美の右腕として探偵になった魔王は、狂気に満ちた連続殺人犯、かつての配下を名乗る少年ーーそして、自身を狙って未来から襲来した少女をめぐる超難事件に巻き込まれていき…… 世界の行く末を左右する謎に、名探偵・ベルトールが挑む!!
統合暦2099年ーー奇怪なる未来世界にて、霧消した旧家臣の行方を追う魔王・ベルトールが降り立った次なる大都市は…… 「判決ーー横浜市にて、被告人を、懲役2099年の刑に処する」 地殻変動によって陸地から切り離され、絶海の孤島と化した『横浜市』。外界からの干渉を拒絶し続ける“楽園”とも称される疑惑の島に、囚人として潜入したベルトールだったが…… 「ここは神が管理する箱庭ーー世界平和を成す、最後の聖域」 魔王が辿り着いたのは“楽園”という名の“監獄”の支配者《父祖》が推し進める、想像を絶する最悪の計画だったーー。 狂乱怒涛の楽園監獄都市に、魔王の新たな神話が刻まれる!
統合暦2099年ー規格外な進化を遂げた究極の未来世界で、再び覇道を歩み始めた伝説の魔王・ベルトール。消息を絶った旧家臣たちを探すべく、魔王は新たな大都市へと降り立った!「新宿市からはるばるこの学園へと短期留学にやってきた!!」…古より彼の地に鎮座する名門魔法学園への留学生として。電脳魔導都市『秋葉原市』。街を縦断する“ホコテン通り”を境に“電気街”と“魔法街”が対立構造を呈する奇怪都市。そこには、魔王の覇道を阻む邪悪な陰謀が渦巻いていたー。都市壊滅の危機、そして、魔王をも驚愕させる“神”の顕現を前に、未来を生きる魔王のさらなる力が、今、解放される!!
統合暦2099年ー不死の王国を統べていた、伝説の魔王・ベルトールが滅びを迎えてから500年ー魔王再臨の刻、来たれり。電子荒廃都市『新宿市』。天を貫く超高層ビル群、錯綜する極彩色のネオン光ー魔導工学の技術革新によって栄光ある発展を遂げた、究極の未来都市。魔王が降り立った世界は、かつての絶対支配者を置き去りに、驚愕の進化を果たしていたー。巨大都市国家が手にした、華々しい繁栄。しかし…その裏に隠されていたのはー恐るべき“闇”だった。輝かしくも荒んだ“新たな世界”を再び支配すべく、魔王は未来を躍動する!“第33回ファンタジア大賞”異次元の“大賞”受賞作、降臨!!
かつて世界に蔓延った龍。彼らはやがて滅び、人の時代が来た。人は龍の骸を巨大な鎧とし、戦争をした。龍骸甲…ドラグレイスギアとも呼ばれ、幾千の兵にも勝るその兵器を「鎧う」ことは、騎士の誉れであった。-だが、人々は知らなかった。龍たちは骸と化してなお、恐るべき野望を抱いていたのだ。突如として現れた謎の黒い龍と、人の王の崩御。世界はかつてない混乱の渦中に堕ちる。龍の“声”を感じる力を持った若き騎士・リセル。龍の獰猛な意志が、人の権力者たちの闘争が、平穏だった彼の日々を今、食らい尽くそうとしていたー。龍と人の陰謀うごめく、王道ファンタジー戦記、登場!
人々の期待を背負って、強大なる魔王を討ち果たした少年トウカは、勇者として華々しく国に凱旋した。しかし、彼に報いるべき王家は非情にも裏切り、少年の命を奪い取ってしまう。この日、ひとりの勇者が死んだ。宇宙に漂う巨大な竜骸で形成された惑星。そこに生まれ、数奇なる運命に導かれる、かつて勇者と呼ばれた少年の物語。復讐の刃とともに厳しく荒れ果てた地を彷徨う彼の行く手に、希望という名の光明は差すのだろうか?いま、禁断の叙事詩が紐解かれるー。
東部の覇者はどちらか?ついに雌雄を決する時がきた。名将バネッサの陰に隠れがちだが、スコットは紛うことなき俊英である。この会戦を機にさらに才能を開花させた青年が、カイの前に立ち塞がる。これは東部戦線を占う戦いだけではない。勝者は英雄への道を突き進む。歴史に名を刻む存在になることを誰もが予感していた。最終決戦は知略をつくし、大軍を縦横に動かす総力戦となった。そして、伝説の一騎打ちが始まる。最新鋭の鉄騎竜メシエを駆るスコット。今や同盟の象徴となった騎士竜レイバーンを駆るカイ。勝者は果たして?
ヴェーチェル領を掌握し、カイはついに領主にまで上り詰める。郡主の子が領主になった例は皆無。この快挙は王国が大きく変わりつつあることを世に知らしめるのだった。だが、安息の時はない。東部一の勢力を誇る領督スコット・クロンダイクが、カイたちヴェーチェル同盟に宣戦布告をするのだった。王国に鳴り響く猛将バネッサ率いる精鋭クロンダイク軍と同盟は激突する。竜に乗る騎士たちが戦場を疾駆し、矛を交える。華々しい英雄譚が幕を開ける!百戦錬磨のバネッサはやはり只者ではなかった。硬軟を使い分ける戦略に、同盟軍は劣勢を強いられるが!?
王国最強と謳われる蒼竜騎士ルガールにからくも勝利したカイ。それは驚きをもって近隣の領主たちに受け入れられる。あっけなく鎮圧されると思われた郡主たちの反乱は、王国の歴史に新たな1ページを刻もうとしていた。エレナの兄リチャードなど優秀な補佐も揃い、カイたちはヴェーチェル領を制圧すべくシギル家の本城に迫る!本来なら、すでに勝敗は決したと言ってもよい戦い。だが、ウェイン・グローザはさらなる刺客を送り込む。通称「蛇」。その者は王国軍においても畏怖される実力の持ち主らしい。ヴェーチェル城攻防戦の決着はいかに!?
地方郡主の子カイ。武道はからっきしだが、頭はよく回り口も達者。幼馴染のエレナを許嫁とし、ささやかな領地を継ぐ。待つのは平凡だが幸せな人生。だが王都の政変により、それは一変する。王国軍戦略参謀ウェイン・グローザが王位を狙い兵を挙げたのだ。エレナが王位継承権を持つ血筋であったことから、カイは戦乱の只中に巻き込まれていく。統治者たちは絶対的な武力を有しているー鉄騎竜と呼ばれる巨大兵器を保有するのは領主以上の階級だけ。地方郡主が太刀打ちできるものではない。だが、カイは違った。彼には鉄騎竜を超える竜とそれを乗りこなす才能があり!?