著者 : シメジ
正体不明のルビーアイ“刺撃者”。同じルビーアイにさえ牙をむく最凶の敵と、ミノルたち“特課”、そして“組織”の三つ巴の戦いは、熾烈なものとなった。辛くも“刺撃者”を退け、組織のルビーアイ“凝結者”を捕獲したミノルだが、平穏な日常は未だ遠い。組織の重要人物、“液化者”が姿を現したのだ。「トランサーを救出したい。彼が殺されてしまう前に」彼女は“刺撃者”の情報と引き換えに、ミノルにある取引を持ちかける。ルビーアイ最強とも評される“液化者”と、“孤独者”ミノル、敵対する二人の共闘が始まるー!
敵組織“ルビーアイ”最強の能力者“液化者”の罠に嵌まりながらも、絶対絶命の危機から脱出したミノル。しかしその代償として、“屈折者”小村スウは瀕死の重傷を負ってしまう。“孤独者”のコードネームを冠するミノルは、以前は“みんなの記憶から消えてしまいたい”という願望を持っていたが、スウとの共闘、同級生・箕輪朋美との再会や、母親代わりの義姉・典江との交流によって、この世の中に自分が存在する意味を見出し、スウの回復を祈るのだった。しかし、そんなミノルの心の変化を、世界は待ってはくれない。メンバーを欠く“特課”に危険な影が忍び寄る。“刺撃者”-。正体不明、目的不明の敵に、ミノルとユミコが挑む!
凶暴なルビーアイ二体を倒すことに成功した“孤独者”こと空木ミノルは、同じような能力を持つ“味方”が集まる厚生労働省安全衛生部特別課ー通称“特課”にスカウトされる。“特課”最強の能力者といわれる“屈折者”小村スウとコンビを組んだミノルは、敵の隠れ家に侵入する作戦に挑む。そこで目撃したのは、最強最悪の敵“液化者”の意外な正体で…!絶体絶命の窮地に陥ったミノルとスウの運命は…!
謎の地球外有機生命体に寄生された少年・空木ミノルは、自身の能力“孤独”を武器に、人類の敵“ルビーアイ”にからくも勝利する。その日、ミノルは“加速者”ユミコから、“組織”へ誘われる。組織の役割とは、人間に危害を加える“ルビーアイ”能力者の撲滅。共闘を依頼されたミノルは、加入するかわりに、あることを要求する。それは、自分自身の“存在”消去。彼は、“誰も自分のことを知らない世界”を追い求めていた…。ミノルの次なる敵は、最も危険で狡猾な相手、“酸素”を操る“発火者”。絶対的な“孤独”を抱く少年の行方はー!