著者 : ハナモト
呪われて、純愛。2呪われて、純愛。2
事故で記憶を失った湖西廻は、『恋人』を名乗る二人の少女、丹沢白雪と才川魔子に翻弄されながらも、徐々に記憶と元の生活を取り戻しつつあった。勉強をしながら、魔子のマネージャーや家事をする忙しい毎日。そんな中、白雪とのデートで過去にあった大切な思い出がよみがえり、二人の恋人としての関係も順調に進んでいた。しかしそんなとき、廻はある人と再会し、魔子に関する記憶がよみがえる。それはあまりに重く、人生を左右するほどのものだった。仲の良かった三人の平穏な生活は終わりを告げ、表面上取り繕おうにもあらゆるものが崩れ去っていく。恋。家族。背徳。尊敬。引き目。裏切り。絶望。悦楽。地獄。愛とは…誠実とは…そして三人が選ぶ道とはー。
呪われて、純愛。(1)呪われて、純愛。(1)
記憶喪失の湖西廻の前に現れたのは、清純で素朴な美少女、丹沢白雪。「-私、廻くんと恋人だったの」白雪はそう言って顔を赤らめ、廻の頬にキスをする。その翌日、今度は魔性の魅力を持つ美少女、才川魔子が現れて激昂する。「ホントに記憶喪失なんだー許せない」いきなり廻の唇を奪い、彼女は言う。「-あたしが、本当の恋人だから。でもシラユキに言ってはダメ。秘密の関係だったの」廻の頭をよぎる『あたしに残ったのは、共犯者のあんただけ』という魔子の言葉。何が正しいのかわからない廻は、秘密の三角関係を受け入れるが…親友同士でもある彼女たちの純愛を思い出すにつれ、呪いとなって蝕まれていくー。
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