著者 : マシマサキ
一躍、街の英雄となったアルウィン。しかし、光が強くなれば闇もまた然り。『解放』の副作用は着実に彼女を蝕み、マシューは今日も手を汚し続けている。一方、冒険者ギルドではギルドマスター逮捕の急報に動揺が走る。彼は、あるやくざ者の『隠し財産』およそ金貨百万枚の在り処を知っており、表社会・裏社会入り乱れてその行方を追っているという。次第に争いは過熱していき、ついには孫娘のエイプリルにまで危害が及んでしまう。悪意に満ちたこの街で、マシューとアルウィンは心優しき少女を守り抜くことができるのか?加速する異世界ノワール第2部突入!
「オレの名はゼノ。神界より降臨した、漆黒の堕天使だー」異世界にてー王位継承戦を共闘する勇者として召喚した男の奇妙な名乗りに、王女・リーゼは確信した…変な人だと。彼こそ、絶大な人気を誇るV系バンド『聖なる茨』のリーダー。解散ライブのフィナーレで異世界に召喚されたゼノだったが、そこでは、設定だった堕天使の能力が現実となって…!?リーゼと共に試練の旅に出た先では、極上の歌声を披露して異世界の民を歓喜させ、他の王族が召喚した勇者たちとの戦いでは、異世界で覚醒した堕天使の力でいかなる凶撃をも紛砕!異世界×V系。想像の斜め上を貫く激唱無双ファンタジー!!
灰と混沌の迷宮都市。害虫たちの巣窟。姫騎士アルウィンのために密かに手を汚し続ける元冒険者マシューはこの街に数いる害虫の一人だ。迷宮都市へと帰還した彼らを待ち受けていたのは、『スタンピード』の影響を感じさせない建国祭に浮かれる住人たち。しかしその裏で、太陽神教は街の暗部を赤黒く染めていく。他者を顧みないこの街でアルウィンだけが状況を打破するために禁断の一手を選ぼうとしてー「ダメだ、なぜ君がそんなことを…」「私を信じろ。命綱を信じる、私を」一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第4弾!
天下の高校生名探偵・明髪シン。卓越した頭脳と探偵技で幾多の難事件を解決してきた彼が今、立っているのは…様々な世界から大罪人が送り込まれてくる世界ー“監獄界”。そこでとある“依頼”を引き受けたシンは、大罪人たちが命を懸けて殺し合う“闘争裁判”に参戦することになり…!?怪物のような猟奇殺人鬼に、血に塗れた人斬り侍、闇に堕ちた元・勇者など、規格外な戦闘力を誇る異世界の大罪人たちに対して、シンが持つ武器は…“推理”ただひとつ!「お前は強い。だが、勝つのは僕だ。さあ、謎解きの時間だ!」異世界の大罪人との仁義なき闘争ー名探偵は推理で殺す。
灰と混沌の迷宮都市。欲望渦巻く害虫たちの巣窟。姫騎士アルウィンのために密かに手を汚し続ける元冒険者マシューはこの街に数いる害虫の一人だ。悪徳の街を揺るがす魔物の大量発生ースタンピードの兆候。大迷宮『千年白夜』内に取り残されてしまったアルウィンを救うため、マシューは決死の覚悟で陽の光が届かぬ地へと潜る。立ちはだかる危機の数々…呪いを抱えた最弱のヒモは、かつてない困難にどう立ち向かうのか!「俺は君の命綱だ。どんなに深くに沈もうと、必ず救い上げる」一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第3弾!
「俺の策はあらたな“猛将”を手に入れることだ」アルカナという「タロット」になぞらえた二二人の魔王と、召喚した英雄を従え覇を競い合う騒乱の世界、カルディアス。下剋上を果たすべく反乱を起こした“愚者の魔王”フールは、刺客である源義経を退けあらたな領土を得る。しかし、大きくなった愚者の国を統治するためには兵力が足りない。そこであらたな英雄として剣豪・上杉謙信を従えるため、フールたちは敵国、悪魔の国へと向かう。これは愚者と蔑まれる希代の天才魔王と、負け組英雄たちの異世界改革譚。
「もっと私を大切にしろ。お前の宝物なのだろう?」灰と混沌の迷宮都市。欲望渦巻く害虫たちの巣窟。姫騎士アルウィンのために密かに手を汚し続ける元冒険者マシューはこの街に数いる害虫の一人だ。進まない迷宮攻略と改善しない症状に焦るアルウィン。陰で勢力を伸ばす太陽神教。マシューの悩みの種は尽きない。そんななか、近衛騎士ヴィンセントは妹の不審死を調査していた。マシューは容疑者として連行され、不安を抱えるアルウィンの元から引き離されて…一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第2弾!
アルカナという「タロット」になぞらえた二二人の魔王と、召喚した英雄を従え覇を競い合う騒乱の世界。「フール様は戦争がお嫌いですの?」「ああ、嫌いだね」争いのない世界を夢見て100年。敗者の烙印を押された英雄たちを従え、最弱と蔑まれてきた愚者の魔王ダークロード・フール。どんなに見下されながらも、その実力を欺き続けてきた彼は、この刻が訪れるのを待っていた。「我らがこの混沌とした世界に新たな秩序を作り出す!」大陸中の魔王が集う宴ヴァルプルギスの夜。フールの宣戦布告により彼らの番狂わせの快進撃が始まるー。これは愚者と蔑まれる稀代の天才魔王と、負け組英雄たちの異世界改革譚。
「マシュー、お前は私の大切な命綱だ」灰と混沌の迷宮都市。あまたの財宝を狙う害虫が集う、そんな街に咲く深紅の花が姫騎士・アルウィン。王国再興を志すダンジョン攻略の急先鋒ーそして彼女に集る元冒険者・マシューは、この街に数いる害虫の一人だ。仕事もせず喧嘩も弱い腰抜け、もらった小遣いを酒と博打で浪費するヒモ野郎、そう人は罵る。しかし、彼の本当の姿を知る者はこの街にはいない。それは、姫騎士様さえも。「お前は彼女の害になるーだから殺す」悪徳の迷宮都市を舞台にして、一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール!
侯爵家の跡取りと認められた魔術師アルベルトは友人のローラとともに自領を学ぶための旅に出る。そこで様々な問題と出くわすことに。村の自警団で対立する父と子や、癒やしの力を持つユニコーンを狙う悪の商会が巻き起こす騒動の数々。さらにローラの祖先に関わる『厄災の魔女』なんて魔術書まで見つかって!?領民を守る戦いを通して、アルベルトは自身のマジックアローを大きく進化させるーWeb版から4万字超の新規エピソード追加でおくる魔術ファンタジー第2幕!
初級魔術マジックアロー。多くの魔術師が最初に覚える魔術。貴族の長男として生まれたアルベルト・リュミナスは優秀な弟と比較される苦しい日々を送っていたが、幼いながらもマジックアローを使うことができた。自身の才能を信じて魔術学院に進むも、それ以外の魔術を何も習得できなかった。失望した両親に見捨てられたアルベルトだが、諦めずにマジックアローを磨き続ける。それから十年。学院の入試を受けようとする白髪の少女ローラと出会い、止まっていたアルベルトの運命が動き始めるー。常識はずれのマジックアローだけで成り上がっていく英雄の物語。ここに開幕!
生き別れた妹を捜すため、奴隷商を殺し続ける凄腕の暗殺者・ラグラス。彼がある日保護したのは、妹に似た亡国の姫・トルテだった。絶望に染まり、自らの死を願う彼女にラグラスは。「選択しろ。何もできず死ぬか、仇を殺すために生きるか」言葉は希望を与え、ラグラスに師事するトルテ。本当は少女の手を血で染めたくないラグラスの思いと裏腹に、厳しい訓練に耐え抜きートルテは暗殺者として、才能を開花させていく。「わたし、強くなる。復讐のためにも、あなたのためにも」孤独に生きる暗殺者と、全てを失った王女。兄妹とも恋人ともつかぬ絆を結ぶ2人の、ダークバトルファンタジー!
シエナを狙うハイルの策略により、犯罪街イレッダは地獄と化した。そして、数多の銀使いとギャングから命を狙われることになったラルフとリザ。しかし、幾度の困難を乗り越えてきた二人はもう迷わない。少女娼婦シエナが囚われている“イレッダの深淵”へー。「リザ、さっさとこの茶番劇を終わらせるぞ。反吐が出る」「珍しく同意見。じゃあ、あいつら殺そうか」全ては一片の穢れなき理想のために、最後の戦いの幕が開く。最狂クライムアクション、堂々完結。
「…ずっと邪魔だって思ってたんだ。あんたも、あの少女娼婦も」「リザ、それが本心ってことか?」魔女の関係者を突き止めるため、ロベルタ・ファミリーの幹部ハイルの誘拐を企む賞金稼ぎのラルフとリザ。しかし、ハイルの護衛にはリザの昔の仲間たちを虐殺した猟犬部隊の元分隊長ラーズの姿が。因縁の相手を前にしたリザは、ラルフとの作戦を無視し決別。一人、硝煙と殺意に覆われた戦場に身を投じる。それを仕組んでいたかのようにシエナを狙うハイルが動き出しー。最狂クライムアクション第3弾、開幕!
「ラルフ、やっぱり殺し合いは最高だね」「ああ、相手が銃も刀も効かないクソッタレじゃなければな」人質に取られているシエナを解放するため、犯罪組織フィルミナード・ファミリーの腐れ仕事をこなす“銀使い”のラルフとリザ。そんな二人の前に組織への復讐を誓う能力者ウェイドが姿を現す。ラルフとリザの猛攻をものともせず、ウェイドは圧倒的な力で組織の構成員を虐殺していき、シエナの身にまで危険が迫る事態に。熾烈さを増していく復讐劇、だがラルフは自分にあまりにも似たウェイドの悲劇的な過去を知りー最狂クライムアクション第2幕、開演。
「ねえ、ラルフ。ところで今日の仕事、殺しの許可は?」「政府公認。愛と正義の為に、どうぞ連中を皆殺しにしてください、だとさ」おっと、勘違いするなよ?俺とリザは、殺人もクスリも黙認してくれる寛容な犯罪街イレッダでご依頼主様のために、クズどもをぶっ殺す善良な賞金稼ぎだ。まぁ、ご依頼主様が良い奴か悪い奴かは関係ないがな。何より大切なのは金だ。そんな俺たちに与えられたのは、少女を捕らえろというちっぽけな仕事。だがそれも悪魔の異能力者“銀使い”の襲撃で、狂気に満ちた“愉快な誘拐劇”に変わってしまったわけだがー。第25回電撃小説大賞で物議を醸した最大の問題作、“選考委員奨励賞”受賞。