著者 : マニャ子
「──私は熊本城。肥後国に拠を置く加藤家縁の者にして……栄えある九州地方最大の“城姫”だ」 普通の高校生である僕、天城秋宗の部屋に突然現われた美少女は、自分のことをそう名乗ったんだ。どうやらタイムスリップをしてきたらしい彼女は、なぜか僕の家に住み込むことになって──。 そして次々と現われる城姫たちが起こす騒動に、僕はいやおうなく巻き込まれることになる。だって、熊本城は気が強いけどやっぱり女の子で、どうしたって放っておけないんだ。 これは僕と彼女、銀杏──“城主”とその“城姫”という関係を結ぶことになる、熊本城と過ごす日々の物語。
まもなく新年を迎えようとしている絃神島で、暁古城は焦っていた。帰省のために本土に向かった凪沙からの連絡が途絶えたのだ。さらに古城は些細な偶然から、凪沙が魔導災害に巻き込まれたことを知る。そして時を同じくして、雪菜と獅子王機関の通信も遮断されてしまう。 動揺を隠しきれない古城と雪菜は、凪沙を救出するために絃神島を出て、本土へ向かうことを決意する。そんな古城たちの前に、敵として立ちはだかったのは、思いも寄らない人物だったーー!
極秘裏に第三真祖の帝国“混沌界域”を訪れていたディミトリエ・ヴァトラー。だがその直後に“混沌界域”で内乱が勃発。ヴァトラーの消息は途絶えてしまう。 そのころ絃神島では、冬休みを迎えた古城たちの前にセレスタと名乗る少女が現れていた。 “混沌界域”出身の彼女は、ヴァトラーの手配で内乱を逃れて絃神島に来たのだという。成り行きでセレスタの面倒を見ることになった古城と雪菜だが、異国育ちで日本の常識が通用しない彼女に散々振り回されることになる。 そんな中、謎の組織の襲撃を受ける古城たち。どうやらセレスタには、“混沌界域”の内乱の行方を左右する、重大な秘密が隠されているらしいのだが──。 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー第十弾!!
ブルーエリジアムは、“魔族特区”絃神島に新たに建設された増設人工島。ホテルやプール、遊園地などを擁する最新のリゾート施設である。正式開業前のその島に無料で招待されたはずの古城や雪菜たち一行。しかし、矢瀬の策略によって、なぜか過酷なアルバイトに駆り出されることにーー。 そのころ獅子王機関の舞威媛、煌坂紗矢華もブルーエリジアムを訪れていた。彼女の任務は、研究施設に囚われている謎の少女、結瞳の救出。だが、その紗矢華の前に、雪菜と同じ技を使う見知らぬ攻魔師“六刃”が立ちはだかるーー! 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第九弾!
未だ普通の人間として暮らしていた中学生の暁古城(あかつきこじょう)は、入院中の妹を見舞うために訪れた病院で、アヴローラと呼ばれている少女に出会う。第四真祖の素体と呼ばれるアヴローラが、衰弱する妹の命を救う鍵だと知らされて、彼女を匿うことを決意する古城。そんな古城の前に現れた兵器商人ザハリアスは、完全な第四真祖を復活させるために、アヴローラを引き渡すように要求する。彼もまた古城と同じ、素体の所有者だったのだ。ザハリアスが仕掛けた感染爆発によって絃神島が危機に陥る中、ついに覚醒する第四真祖。その思いがけない正体に動揺する古城。
“魔族特区”絃神島に突然現れた謎の吸血鬼。彼女は先代の第四真祖、アヴローラと同じ容姿を持っていた。真祖クラスの眷獣を自在に操る彼女はヴァトラーをも圧倒し、古城(こじょう)と雪菜(ゆきな)を追い詰めていく。 彼女との接触によって、古城は失われていた記憶を取り戻すのだが……。 はたして謎の吸血鬼の少女は本物の第四真祖なのか。 そして、地中海に浮かぶ世界最古の“魔族特区”ゴゾで、幼い日の古城と凪沙(なぎさ)が見たものとは? ついに語られる古城の秘められた過去と第四真祖にまつわる秘密──。 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第七弾!
中等部の修学旅行で本土に行くことになった雪菜(ゆきな)たち。その間、彼女の監視から解放されると知って喜ぶ古城(こじょう)と複雑な雪菜。そんな古城たちの前に現れたのは、天塚汞(あまつかこう)と名乗る錬金術師だった。 封印された錬金術の至宝 ── 液体金属生命体“賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)”を復活させるため、“魔族特区”各地で襲撃を繰り返す天塚。そして“賢者の霊血”の暴走に巻きこまれた浅葱(あさぎ)を待ち受ける悲劇とは……!? 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第6弾!
監獄結界からの脱出を果たした、仙都木阿夜(とこよぎあや)と六人の魔導犯罪者たち。彼らの目的は“空隙の魔女”南宮那月(みなみやなつき)の抹殺だった。阿夜の奸計によって魔力と記憶を奪われた那月は、幼児化した姿でなぜか浅葱(あさぎ)に保護されることに。脱獄囚たちの襲撃で窮地に陥る浅葱の運命は? 一方、重傷を負った優麻(ゆうま)を救うため、古城(こじょう)と雪菜(ゆきな)は巨大企業MARの研究所を訪れていた。そこで古城たちを出迎えた人物とは──? 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、第五弾!
間近に控えた魔族特区の祭典“波朧院フェスタ”の準備で盛り上がる絃神市。祭りにあわせて小学生時代の古城(こじょう)の親友、仙都木優麻(とこよぎゆうま)が絃神島を訪れる。古城が旧友との再会を喜ぶ一方で、担任教師の南宮那月(みなみやなつき)が失踪。さらには謎の時空の歪みが、魔族特区を脱出不可能の迷宮へと変えていく。そして優麻との接触によって、“第四真祖”暁古城の肉体に起きた異変とは── !? 常夏の人工島で繰り広げられる学園アクションファンタジー、待望の第4弾!!
南宮那月(みなみやなつき)の助手として、絃神市上空に出現する怪物“仮面憑き”の捕獲に協力することになった古城(こじょう)と雪菜(ゆきな)。しかし古城の眷獣でも倒せない“仮面憑き”を相手に思わぬ苦戦を強いられる。そんな彼らの窮地を救ったのは、暁凪沙(あかつきなぎさ)の友人だという叶瀬夏音(かなせかのん)だった。 そして失踪した夏音を追う古城と雪菜は巨大企業の策略で、二人きりで無人島に置き去りに── !? 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー第三弾!
監視者・姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)につきまとわれる生活にもようやく慣れて、平和な日常を取り戻しつつあった 『第四真祖』 暁古城(あかつきこじょう)の前に、欧州の真祖 『忘却の戦王』 の使者ディミトリエ・ヴァトラーと、彼の監視役・煌坂紗矢華(きらさかさやか)が現れる。なぜか古城に異様な興味を示すヴァトラーと、そして親友の雪菜を守るためにと古城の命をつけ狙う紗矢華。しかし彼らの到来は、絃神島の存亡をかけた巨大な陰謀の前触れに過ぎなかった──。 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第二弾!
“第四真祖”── それは伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼。十二体もの眷獣(けんじゅう)を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。その“第四真祖”監視と抹殺のため、政府・獅子王機関は“剣巫(けんなぎ)”と呼ばれる攻魔師(こうまし)の派遣を決定。しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。対真祖用の最強の霊槍(れいそう)を携え、魔族特区“絃神(いとがみ)市”を訪れる雪菜。そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城(あかつきこじょう)の正体とは!?