著者 : ミサキナギ
「--俺はステラを救い出す」 『聖法競技会』での女神の策略により、ステラが地下牢獄に囚われてしまった。死刑必至の魔女裁判が迫るなか、女神に対抗する俺たちの前に現れたのは《救世女》と呼ばれるどこか見覚えのある少女で……。 「あんたが魔女・ステラに誑かされてるのはよーくわかったわ」 艶やかな黒髪にツンと吊り上がった眦、そして見慣れたセーラー服。俺の幼稚園以来の幼馴染・華具夜満月がそこにいてーー!? 女神に召喚された満月はその命に従い、『神の力』を纏った竹刀を振り回しステラに襲いかかる。ふざけやがって、あの性悪腹黒女神! 俺はステラの精霊だ。推しの幸せは俺がオタクのすべてを捧げて守ってみせる!!
ツンデレ聖女・ステラの《杖》に転生した俺。無事に二年生へ進級したステラは、学年代表として年に一度の『聖法競技会』に臨むことに! もう一人の代表、炎を操る名門フランツベル家の令嬢・クインザに対抗するため、水を操る少女・アンリを仲間に勧誘しようと試みるがーー 「ど、どーしてもって言うなら、仲間に入れてあげてもいいのよ!」 ……ステラ。そんなツンデレ構文でホイホイ釣られるのは俺だけだぞ! ほら一蹴されてるじゃないか! でも、クインザに勝つためには彼女の聖法が必要なんだよな? よし。押してダメなら“推す”までだ! 愛するステラのため、俺はクーデレ少女・アンリの攻略に乗り出すーー!? そして、再びステラの抹殺を目論む《女神》の次なる一手とは。
世界一のツンデレ愛好家を自負する俺は、気がつけば異世界の暗い森に埋まっていた。助けてくれた銀髪ツリ目美少女にお礼を言うとーー 「べ、別に、あんたのために助けたわけじゃないわ!」 これは……ツンデレ構文! っていうか、俺の身体が杖になってる!? 至高のツンデレぶりを見せる彼女・ステラは聖女学園の生徒で、この聖法の杖(俺)の持ち主らしい。もう一生推すしかない! まずは人間に戻らなきゃ、と、この異世界を司る女神様のもとを訪ねたんだがーー邪悪な魔女ステラを殺すのですーー願いを叶えるためには推しを殺せって……?? 素直になれない“推し”か、異世界の平和か。そんなの答えは決まってるだろ? ツンデレ少女とその杖(俺)の出会いが異世界の命運を左右する、禁断の学園ファンタジー開幕!
鮮烈な氷雨の告白に再び衝撃が走る《婚約解消同盟》。最後のターゲットは、無邪気な幼馴染・北大路二愛。 二愛との婚約は幼き日の幸太自身が結んだもので、逃げずに向き合うべきだと諭すクリスと氷雨。だが、彼女たちの心中は複雑混迷を極めていた。 《婚約》から解き放たれ自由になることーーそれは同盟を誓った元許嫁として、逆襲を誓った元恋人として。好きな人と過ごす時間を失うこと。 《婚約》が恋を阻む“壁”であり、《婚約》こそがクリスたちを結ぶ“繋がり”と化してしまっていたのだ。この矛盾した四角関係に迫る選択の時。それでも彼女たちは前へ進むーー!
再結成された《婚約解消同盟》。次なるターゲットは、才色兼備な天才美少女・氷雨。 親同士が勝手に決めた関係は認めない! 再び息巻く幸太に同盟者・クリスが提案した策とはーー!? 一方、幸太とまた恋人同士に戻りたい氷雨。二人きりになるチャンスを探していたところ、幸太の期末試験の結果を知った彼女は、ある行動に打って出る! 「--ここからはわたしの作戦です」 すれ違う思いにますます過熱する正妻戦争。その行方は波乱の勉強合宿へ……!? 元恋人、氷雨の逆襲が幕を開けるーー!
貧乏で日々バイトに勤しむ高校生・幸太の前に突如現れた、婚約者を名乗る超セレブ美少女・クリス。聞けば10年前、金に目がくらんだ幸太の父が勝手に縁談をまとめていたらしい。 親の言いなりにはならない! と意気投合した二人は《婚約解消同盟》を結成することに。だが、これは初恋相手の幸太を振り向かせようとするクリスの策略であったーー!! 「コータは他の婚約者がいると嘘をつくの。じゃあまず、好きな人を作るところからね♪」 「待て待て。必要ない。俺は今のカノジョにプロポーズする!」 「……はああっ!? カノジョーー!?」 婚約解消から始まる三角関係!? 元許嫁、クリスの下剋上が幕を開けるーー!
一学期の最終日。日常に飽き飽きし、ただ毎日を消化していた高校生・加嶋颯は、クラスのアイドル・藤ノ宮白雪からまさかの告白を受ける。だが次の瞬間、颯は9月1日へとタイムリープし、夏休みが始まる前に終わっていた。白雪の正体は、その美貌で人を惑わし、謎の砂時計で相手の「時」を奪う“時間泥棒”。夏休みをまるごと盗まれた颯は1ヶ月分の「時」を取り返すため、時間泥棒との壮絶な心理戦に挑むことになるが…。デート中に相手にドキドキすると「時」を奪われる「時間争奪ゲーム」-これは、高一の夏休みを盗まれた俺が青春を取り戻す物語である。
オートマタコンテストがもたらしたもの。それは圧倒的敗北と喪失だった。 水無月、桜花、全てを失ったその夜。リタの導きにより、カノンは密かにイエッセルを脱出。アルプスの山村で待ち構えていた吸血鬼王・ローゼンベルクから、彼女は驚愕の提案を受けるのだが……。 一方、時を同じくして一人の吸血鬼が新公国軍の研究所を脱走したーー「俺は陰からカノンを護衛する。ハウエルズとの戦いはまだ終わってないからな」 吸血鬼軍と新公国軍の戦いの火蓋が切られる時、二人の姫とその騎士の命運をかけた反攻が幕を開ける。正義と反抗のバトル・ファンタジー第4巻!!!!
仮初めの平和が終焉した。波乱のオートマタ博覧会と、ハウエルズによる軍事用オートマタ“HW式”の発表から一週間、首都・イエッセルは反吸血鬼感情に支配され、軍のオートマタ部隊は罪もない吸血鬼たちを弾圧。国を二分する対立は、加速度的に悪化の一途を辿っていた。そんな中、大公家からカノンに告げられたのは、とある人物との政略結婚。一方のリタも同胞の窮状を前に、ヴァンパイア王族としての覚悟を決め…。イエッセル条約破棄のその先で、水無月たちが選択するそれぞれの反攻作戦とはー?吸血鬼王も参戦し物語は佳境へ。正義と反抗のバトル・ファンタジー第3巻!!!
ヴァンパイア革命軍による虐殺テロ騒動から三週間ー水無月の活躍で共和国に平穏が戻ったかに思われたが、カノンやリタの期待に反し、国内では吸血鬼に対する排斥運動が急速に拡大していた。両種族の決裂を防ぐため、そして白檀博士の無実の罪を晴らすため、先の睦月との戦闘で明らかになった“(白檀式)の人工頭脳”に組み込まれた“吸血鬼の脳”の真相を探る水無月たち。ところがそんな彼らの元に突如、世界最大のオートマタメーカーCEOが現れて…。カノンの宣戦布告と共に、吸血鬼王女と絡繰騎士の最強タッグが動き出す、正義と反抗のバトル・ファンタジー第2巻!!
対吸血鬼戦闘用絡繰騎士“白檀式”-ヘルヴァイツ公国が誇る天才技師・白檀博士の“五姉弟”は、欧州を吸血鬼軍の侵略から救う英雄となる…はずだった。十年ぶりに目覚めた“失敗作”、第陸号・水無月は想定外の戦後を前に愕然とする。起こるはずのない暴走事故により、“虐殺オートマタ”として歴史に名を刻んだ五体の姉兄たち。さらに大公と吸血鬼王による突然の和平を経て、公国は人間と吸血鬼が平等に暮らす世界で唯一の共和国へと変貌を遂げていた。亡き博士の娘・カノン、吸血鬼王女・リタとの出会いを通じ、新たな“日常”を受け入れていく水無月だったがー。第25回電撃小説大賞・銀賞受賞・オートマタの少年と二人の姫が織りなす、正義と反抗のバトル・ファンタジー起動!!