著者 : ワカマツカオリ
青森市条高校サッカー部、セレストブルーは奇跡のチームだった。稀代の名将と絶対的エースの篠宮貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いたのだ。あの頃、サッカー部の部員たちは、誰もが一度はマネージャーの綿貫真樹那を好きになっている。だが、皆が理解していた。真樹那が幼馴染みの貴希を愛していることを。そして、その貴希が別の誰かを愛していることを…。新時代の青春群像劇『青の誓約』を改題し、番外編と後日談を収録して待望の文庫化。
雨天の決戦が続くインターハイで、舞原世怜奈率いる赤羽高等学校サッカー部は、研ぎ澄まされた新戦術で、鮮烈な軌跡を描いていく。そして、ついに彼女が願い続けた赤と青、レッドスワンとセレストブルーの決戦が実現する。仲間たちの想いを受け、高槻優雅は再び羽ばたけるのか。高校サッカー界、最強のチームはどちらなのか。最高の舞台で、少年たちの最後の死闘が、今、始まる。レッドスワンサーガ、セカンドシーズン、堂々完結!
高校生の夏の祭典、インターハイが今年も始まる。県予選で二年振りに復帰した高槻優雅は、不安を抱える膝を庇いながら、慎重にトレーニングを進めていた。そんな中、会ったこともない父親が指揮を執る青森市条高校より、予期せぬ連絡が入る。父親との遭遇に優雅が複雑な感情を抱く傍ら、レッドスワンを指揮する舞原世怜奈は、今度こそ高校サッカー界を制するため、チームを生まれ変わらせようとしていた。レッドスワンサーガ、邂逅と混沌の第五幕!
家族でも見分けられない双子、舞原月乃と今宵。月乃は誰からも好かれる朗らかな性格で、妹の今宵は大人びた物静かな少女だった。月乃に恋をした望月洋平は彼女と同じ大学を目指すが、受験に失敗し、経済的な事情から浪人を両親に禁じられてしまう。現実の前に頭を垂れた人生と、意志を貫き、親に逆らってでも掴みたかった人生。諦めたはずの人生で再会した今宵と、諦めなかった人生で再会した月乃。二つの人生を『if』で描く、『月』の恋愛ミステリー。
美波高校の演劇部、舞原吐季と琴弾麗羅のもとに、映画出演の打診が舞い込む。依頼者は映画研究部を退部し、同好会を立ち上げた笹森瑛斗と長井涼介。二人は「高校生映画コンクール」で受賞することで、かつての部員たちを見返そうと躍起になっていた。 頼まれてもいないのに協力を申し出た千桜緑葉の命令で、嫌々ながら参加することになった吐季だったが、映画制作は一筋縄ではいかず……。 『残酷』な運命に『告別』した高貴な子どもたちが織りなす『初恋』の物語。
高校三年生になった高槻優雅は一時的にコーチの任から外れ、二年振りの公式戦復活を目指していた。だが、その道のりは決して順風満帆なものとはならない。現実に打ちのめされる優雅を見守りながら、舞原世怜奈はチームに個性豊かな新一年生を加え、インターハイ出場を目指して新戦術を浸透させていく。しかし、その先に待ち受けていたのは、想像出来るはずもなかったチーム最大の危機だった…。レッドスワンサーガ、新生と飛翔の第四幕!
最高の舞台で、忘れられない闘いを。日本で一番熱い冬が、今、始まるー!高校サッカー界、最大の祭典、冬の全国高校サッカー選手権への出場を22年振りに決めた赤羽高校サッカー部『レッドスワン』の初戦の敵は、選手権連覇中の最強校だった。しかし、絶対王者を前にしても、チームの覚悟と決意はぶれない。誰が敵であっても“知性”を武器に打ち倒す。どんなチームよりも頭を使って優勝を目指すのだ。レッドスワンサーガ、ファーストシーズン、堂々完結!
インターハイ予選の顛末を受け、赤羽高校サッカー部はラストチャンスを得る。最大の祭典、冬の全国選手権への出場が叶えばチームは存続、予選で敗退すれば廃部となることが決まったのだ。舞原世怜奈の指導の下、戦力強化を図っていく『レッドスワン』にあって、高槻優雅もまた“指揮者”として鍛えられていく。その未来は『絶命』か『生還』か。赤き誇りを取り戻すため、少年たちは最後の決戦に挑む。レッドスワンサーガ、誇りと覚悟の第二幕!
私立赤羽高等学校サッカー部『レッドスワン』。新潟屈指の名門は崩壊の危機に瀕し、選手生命を絶たれた少年、高槻優雅は為す術なくその惨状を見守っていた。 しかし、チームが廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。新指揮官に就任した舞原世怜奈は、優雅をパートナーに選ぶと、凝り固まってしまった名門の意識を根底から変えていく。 誰よりも〈知性〉を使って勝利を目指す。新監督が掲げた方針を胸に。『絶命』の運命を覆すため、少年たちの最後の闘いが今、幕を開ける。
高級住宅街で女子高生が失踪した。 新米刑事・八木小春は、モデルケースとして捜査に参加したプロファイラーの土岐田と捜査するうちに、これが営利誘拐ではなく連続殺人事件の可能性に気づく。 土岐田のプロファイリングで浮上した多数の容疑者と被害者候補。 彼女たちはなぜ失踪したのか。 捜査本部の応援もない小春らが、孤軍奮闘の末にたどり着いたあまりにも衝撃的な結末、そして土岐田が捜査協力した意外な目的とは? 犯罪心理分析班、始動! 手に汗握る、一気読み必至のどんでん返しミステリー!! 全く新しい警察小説が、新カバーになって再登場!
「-キミ、本当にバカだね」柊正宗が卒業論文保管庫で出会ったのは、見た目は高校生、行動は不可解、真意を読むことは不可能な大学一の変人、心理学研究室助手・天童こころだった。わずかな手がかりだけで正宗の捜し物を言い当てる観察力と分析力を持つこころ。第一の事件をきっかけに、彼女のお目付けとしてゼミを仕切ることになった正宗のもとへ、論文がらみの奇妙な事件が次々と舞い込みー。事件に巻き込まれる青年と人の心を分析する少女、ふたりのフィールドワークが始まる。