著者 : 七沢またり
士官学校へ途中入学してから半年が経過し、期末試験を終えたミツバは無事に進級する。 しかし、祖国ローゼリア王国が大国プルメ二アと開戦したことで、ミツバは級友のクローネたちとともに、戦地前線へと駆り出されてしまう。 一方、王都に残ったサンドラは王政廃止へ向けて着々と準備を進めておりーー。 騙し合う貴族たち、革命を企む市民、麻薬に溺れるカルト集団。戦時中でも一つにまとまらない祖国の動乱に乗じてミツバが狙うのはーー!? これは、呪いの力を手にした少女がわがままに生き抜く姿を描く、最凶ダークファンタジー。 EPISODE 01 私と私と私 EPISODE 02 戦争ごっこ EPISODE 03 楽しい冬休み EPISODE 04 優雅な鉄火場 EPISODE 05 戦争勃発 EPISODE 06 地獄への切符 EPISODE 07 撃って撃たれて撃たれて撃たれて EPISODE 08 敗北の味 EPISODE 09 悪魔の歌が聞こえる EPISODE 10 舞台への誘い EPISODE 11 ミツバ派と難民大隊 EPISODE 12 HAPPY BIRTHDAY EPISODE 13 王冠を手に
『この世界は、私のために回っているー』謎の万能感とともに永い眠りから醒めた少女ミツバ。しかし、継母はミツバの覚醒を快く思っていなかった。継母の策略で、ミツバは貴族名を取り上げられたあげく、士官学校に入学することになってしまう。ところがミツバには、ぼんやりとした異世界の記憶と、無自覚に発動する呪いの力が宿っていた…。これは、周りの人々に畏れられながらも異能の力でわが道を突き進む少女の生き様を描く、異色の異世界蹂躙譚。
島流しにされたノエルは、そこでつかの間の安らぎを得る。しかし、運命はノエルを再び戦場へと誘った。新皇帝の号令の下、戦火は別大陸にまで飛び火していた。膠着する戦線、禁忌な植物の蔓延、高まる怨嗟の声。彼らの憤怒が頂点に達したとき、反乱の炎は再び燃え上がる。屍が延々と積み上げられる血塗れの戦場で、呪われし“黎明”計画を生き残った化け物二人ー悪鬼ノエルと黒陽騎を率いるファリドーが全ての決着をつけるために対峙する!!
実験番号13番。そう呼ばれて、特別な教育を受けて施設で育った赤毛の少女。施設から出、ノエルという名を得た少女の夢は“幸せになりたい”ただそれだけ。後継者争いに荒れるコインブラ軍の兵士となると、人間離れした力と才覚で、少女はすぐにその頭角をあらわした。武器は炎が出る二又の槍。戦いの先には“幸せ”があると信じ、少女は戦場を駆け抜ける。