著者 : 丸深まろやか
北大路家には、誰もが見とれる美人六姉妹がいる。 おまけにその全員が優れた才能やスキルを持ち、芸術、仕事、学校などで、それぞれの能力を遺憾無く発揮していた。 だが、そんな北大路家唯一の男児夜隆は、なぜか極めて平々凡々。肩身の狭い日々を過ごしながらも、まあ兄妹仲はいいし、身の丈にも合ってるし、問題なし。……と、そう思えるようになって久しいが、それでもまだひとつだけ、この家には見過ごせない大問題があってーー。 北大路家の三箇条その1『魔法は秘密』 北大路家の美人姉妹、その正体は、現代を生きる魔女なのだった。 これは、特殊な家族を持つ普通の少年の、かけがえのない日常の物語。
明石伊緒のもとに届いた、日浦亜貴に関する不穏な連絡。原因は彼女の所属するテニス部で起きたいざこざだった。 部内で孤立する日浦を助けようと奔走する伊緒。しかしそんな折、日浦自身から釘を刺されてしまう。 「もう、お前に隠し事されたっていい。だから、あたしのことも見逃しとけ」 強くてドライで自由な美少女、日浦亜貴。クラスでは目立たない平凡な男子、明石伊緒。真逆なふたりが親しくなった、そのきっかけが明かされる。 秘密と本音が響き合う、すこし不思議な青春ストーリー。
御影冴華の問題が一段落し、夏休みを迎えた明石伊緒。彼の前に天使の正体を知る後輩、瀬名光莉が現れる。 「相談に乗ってくれないなら、明石先輩が天使だって言っちゃいますよ?」 明るく友人も多く、あざとさも持ち合わせている。そんな恋愛巧者にも見える光莉だが、自らの恋を確実に成就させるため、天使に相談を持ち掛ける。 「告白は好意の確認作業」だと言う光莉。 「相手が自分のことを好きでなくても告白することに意味がある」と考える伊緒。 恋愛観のズレを感じつつも、伊緒は天使として依頼を受けるのだがーー。 花火に補習にお泊まり会。しゅわりと刺激的な夏が始まる。
柚月湊の惚れ癖を発端に広まった噂が落ち着き始めたころ、湊のもとに久世高の天使へ宛てた手紙が届く。 差出人の名は御影冴華。優れた容姿とカリスマ性を兼ね備えた、規格外の美少女。すでに彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は、悩んだ末にふたつの相談を掛け持ちすることに。 御影の願いは幼馴染と結ばれること。彼女の恋が叶えば、もうひとつの恋は叶わない。それでも、伝えない方がいい恋心なんてない。板挟みになりながらも、天使はふたりの恋を応援し続ける。 しかし、御影にはなにか事情があるようでーー。
恋に悩みはつきものだ。 気持ちを伝える勇気がほしい。意中の相手の好きな人が知りたい。誰かに悩みを聞いてほしい。背中を押してほしい。 そんなやつらの気持ちが、俺には痛いほどわかる。 忘れられない過去があるから。そして、彼らを救える「ちから」があるから──。 だから、俺、明石伊緒は“天使” となった。 「やっと見つけたわ、久世高の天使」 恋多き乙女、柚月湊の異常な惚れ癖を直すため、天使は少女の頬に触れる。記憶と恋がしゅわりと弾ける、すこし不思議な青春物語。
新たな恋のライバル(ヒロイン)出現ーー!? 『選択的ぼっち』を自称する高校生の楠葉廉は、意外な縁から橘理華と出会い、付き合うことになった。 不器用ながらも、少しずつ距離を縮める日々--。 そして迎えた季節は夏。 グアムへの修学旅行を間近に控え、修学旅行委員となっていた廉は、同じ委員でリア充の紗矢野美緒と一緒に過ごす時間が増えていく。 とはいえ、ぼっちとリア充。 ただのクラスメイトで、それ以上でもそれ以下でもないはずーーだった。 廉にさりげなく向けられる美緒からの恋心と、理華のヤキモチと。 関係がハッキリしないままに、三人はグアムでの夏を迎え……。 クールで可愛い同級生と紡ぐ甘々で焦れ焦れな恋愛物語、第二弾。
クールで可愛い同級生との、甘々で焦れ焦れな恋。 『選択的ぼっち』を自称する高校生の楠葉廉(くすばれん)はある日、クールな同級生の橘理華(たちばなりか)が強引に迫られている現場に遭遇し、気紛れに彼女を助けてしまう。 理華とはそれきりで、平凡な日常が帰ってくるーーはずが、関係は続くことになる。 理華もまた友人が少なく、さらには行きつけのお店が同じで、マンションも隣でーー。 行動を共にするうちに心を開き、距離を縮めてくる理華と、彼女からの好意に戸惑う廉。 人との関わり合いを避けてきた二人は不器用ながらも、お互いを意識して、少しずつ惹かれあっていく……。 クールで可愛い同級生と紡ぐ甘々で焦れ焦れな恋愛物語。