著者 : 久麻
ラキア(2)ラキア(2)
名村哲平と桐沢弥生。二人はコンビニで出会い、そして「非日常」の扉を一緒に開けた。彼らが迷い込んだその先は、時間が一日ずつさかのぼっていくという「フリップ世界」だった。毎日過去に戻されていく名村と桐沢は、悩み、苦しみ、励まし合い、笑い合って、なんとか出口を模索しようとするが…。そんな二人の様子を、真っ黒な少女がずっと眺めていた。フリップ世界に囚われた少年少女の物語。
ラキアラキア
その日。高校生の水戸貴壱は、セットした覚えのない目覚まし時計で起きた。ダイニングに降りると、何故か昨日とまったく同じ日が始まっていた。不審に思った貴壱は、「同じ日を繰り返している」ことを周囲に話すが、まったく相手にされない。困惑しつつも学校に登校するが、やはり状況は変わらないまま。そして、次の日も「昨日」と同じだった。そんな中、貴壱の同級生・上木麻衣も自分と同じ境遇であるらしいことが分かり…。リピートし続ける世界に巻き込まれた、男の子と女の子の物語。
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