著者 : 乾和音
「アルバよ、ワシの恋人になってくれ」--暗黒騎士一行は迷宮の第三階層まで進んだはいいものの、新種や突然変異のモンスターが出現したため攻略難易度が跳ね上がり、先行きに不安を募らせていた。そんな時のガーネットの告白に盛大に動揺するアルバとルーファ。なんでも彼女に冒険者を辞めさせるため結婚話が持ち上がったという。大事な仲間の危機に、アルバは上手く恋人役を務められるのかーー!? 暗雲渦巻く伝説の暗黒騎士の新たな伝説、第三幕!
「お主臭いぞ」というガーネットの一言で迷宮探索をお休みすることになった日。漆黒鎧を洗濯中のアルバが出会ったのは、史上最速で六階級冒険者に上りつめた神速のチドリだった。チドリはアルバが目の仇にしている暗黒騎士と気付かぬまま、剣の稽古にデートにと親交を深めてしまう。一方、チドリの所属するクラン・白翼団は、国の命令で暗黒騎士の暗殺計画に協力することになりーー。恋と野望が交差する、伝説の暗黒騎士の新たな伝説、第二幕!
「迷宮を踏破して帝国を救ってください!」助けたエルフの少女は、駆け出し冒険者アルバにそう頼み込んできた。どんな願いも叶うという迷宮の深奥には、帝国を滅ぼす秘密が隠されているらしい。エルフの少女=第7皇女ルーファはアルバのことを伝説の暗黒騎士と思い込み助けを求めたのだ。勘違いでも「女の子の頼みを断るのは格好悪いよね」と、アルバは祖父からもらった漆黒の全身鎧と鮮血のごとき赤い魔剣を携えて迷宮攻略に挑むことになりーー。伝説の暗黒騎士による、新たな伝説がいま始まる!
新しい住人、シイガの師匠ロカを迎えた魔王城は、今日も鼻腔をくすぐる料理の香りで溢れていた。そんなある日の夜、シイガは夢の中で女神クリエと出会い、"究極の食材"が待つダンジョンの存在を知らされる。当然やる気に溢れるシイガと、ロカ、グレイス、そして魔王ルイーナの最強パーティは、その魔窟を易々と攻略していくが、到達した『5001 女神』という表札の掛かった部屋で彼らが目にしたものは……!? 世界と料理の謎に迫る、緊張の第3巻!