著者 : 井出千昌
私、樋口彩。16歳。ごくフツーの女のコだけど、とりあえずステキなかれもいるし、それなりに楽しく青春してたんだ。ところがある日、間違い電話がきっかけで、中沢甲太っていう男のコとお友達になっちゃったの。そのコはテレビの“いかすバンドコンテスト”で3週勝ちぬいてるアマ・バンドのヴォーカル。その日から、私、甲太のことが気になって、ずっとドキドキしてる…。-こんなの、やっぱり不謹慎、だよね?
刺なしの薔薇の花言葉は、初恋-。美帆は大好きな彰にもらった薔薇の花束を、想い出といっしょに大切に持っていました。そして4年後、美帆は彰に再会します。-4年前に伝えられなかった想いを、今度こそちゃんと彰くんに伝えよう。そう決心していたのに、またすぐに引っ越さなければならなくなって…。-あの日と同じ別れを繰り返すのはいや!美帆はついに、彰に告白するのですが…。
私、国東果林。片想いの咲也といっしょに高校の軽音部で“ナーヴ”っていうロック・バンドをやってたの。そのナーヴが、武道館をソールド・アウトするほどのメジャー・バンドになるなんて。自分でも、まだ信じられない気持ちよ。ところが、トップ・アイドルの桜庭知里が咲也に接近して、事態は思わぬ方向に…。私たち、どうなっちゃうの?咲也は、私の愛に気づいてくれるかしら?
12月23日。イブ前日の、夕暮れ-。私、山辺華子は、はっきり言ってクリスマスを祝う気分じゃなかったんだ。一人で暮らしているっていうのに、マンションの鍵はなくすし、風邪をひいて、熱は出てくるし…。なのに、そんな私の前に、アイツはやってきた。赤い衣装で、大きな袋をかかえて。「僕、本物のサンタクロースなんです。なんでも望みをかなえけてあげられるんだから」ウソでしょ〜?なんなんだ、コイツは!?
転校生の水橋周は、繊細なあまりに、周囲に誤解されやすいタイプの男のコ。16歳の長谷川紫は、そんな彼に共感を抱き、しだいに魅かれていきます。でも、二人の関係は友達同士のまま、平行線をとたどるばかり。ところが、ある日、たった一人の親友、上原万梨に、「周が好き」とうちあけられて、紫の気持ちは、大きく揺れます。紫は、「私が、万梨の想いを、水橋くんに伝えてあげる」と、彼女に約束してしまうのですが…。
「僕が、ユエちゃんの恋を、サクセスさせてあげる。ハッピーエンドまでに、そうだナ、1週間もあればいいかな」春休みのある日、由衣の住むマンションに引っ越してきた“ボーイ”は、とびきりハンサムな、ヴィジュアル・アーティスト。4年越しの片想い、ボーイの言葉どおり、ほんとうに1週間で、サクセスできるの!お洒落で楽しくて、ちょっとビターな、由衣とボーイの恋愛専科、スタートです。
両親の離婚問題に、頭を悩ませながら、T高原にやってきた夏美。夏休みを利用して、一人でシリアスに考えるはずだったのに、ヘンテコな少年に会ってから、ペースが狂いっぱなし。だって、出会ったその日に、「あなたは僕の理想です」なんて言うんだもの。いったい何を考えているの?東京に帰るまでに、2週間しかないんだから、こんなヘンな男のコの相手をしているひまなんて、ないのよ!でも…、でも…。