著者 : 井戸正善
街を追われた獣人とエルフたち。世界にその存在を知らしめた魔族たち。それら多様な勢力と王国の、今後の世界の在り方を決める会談が始まる。そしてそれを機に、一二三、オリガ、イメラリア、それぞれの願いが複雑に絡まり、『英雄』という形をとって歴史の礎となる。人間の限界まで鍛えた武技と、苦もなく人を殺せる歪んだ倫理観を持った、恐ろしい異世界の勇者が行く末とはー。
獣人族とエルフがオーソングランデにやってきた。一二三を頼り、観光気分でやってきたうえに友好を求めるレニたち。彼女たちに対して融和政策を選んだイメラリアだが、ウェパル率いる魔人族は、人間との敵対を選ぶ。そんな折、都市国家ヴィシーは内部から崩壊し、戦乱は他国をも巻き込んでいく。さらには混迷を深める状況の最中、一二三が突然隠居を宣言しー!?
荒野での獣人、エルフ、魔人との接触を済ませ、フォカロルへと戻ってきた一二三。そのタイミングで、ホーラント王が崩御。各国の好戦派が動き出し再び戦乱の気配が漂ってきた。そして、国内の反女王反一二三派の勝手な行動に業を煮やした女王・イメラリアが、ついに前線へと赴くことにー!?大人気異世界ダークファンタジー第7巻!!
敵討ちは終わったが、自分を地獄の底から救い上げてくれた一二三を慕い、ついていくことを決めたオリガ。彼女は一二三の望みをかなえるべく、次なる戦いに向けて準備を始めることに。そして一二三は、理性を無くす魔法具は戦いをつまらなくすると断じ、開発したホーラントを潰すことを決める。一方、イメラリアはついに女王として立つことを決意し、国民へ宣言するー。
オリガとカーシャの敵の一人を始末し、さらに黒幕を探すべく敵地ヴィシーの奥深くへと進む一二三たち。道中出会ったヴィシーの兵士アリッサが不当にも逮捕されたところを見かけた一二三は、更なる戦いの匂いを嗅ぎつけてアリッサ救出へと動き出す。次なる戦いも、彼を満足させることができるのかー。大人気異世界ダークファンタジー、血みどろの第2巻!
幼少から様々な武道を修練してきた遠野一二三は、ある朝、稽古中に異世界へと旅立つことになった。平和な現代日本において、鍛えてきた様々な技を発揮する機会にも恵まれず、腐らせていることに不満を感じていた一二三は、魔物が跋扈し人間同士の争いもある世界だと聞いて喜んで異世界で生きていく事を決める。ここでなら自分の鍛えてきた人を殺す技を存分に発揮できると。人間の限界まで鍛えた武技と、苦もなく人を殺せる歪んだ倫理観を持った、恐ろしい男が異世界へと解き放たれたー。