著者 : 仙波ユウスケ
過激な美少女・黒羽瑞穂は、生徒会に宣言文を突きつけ息巻いていた。そんな彼女の制御役もとい監視役の白根与一も、スクールカーストでは最下層に位置していた。学校で浮いている二人に構わず声を掛けてくるのは、カーストのクイーンビーである中禅寺さくらだけだと思っていたのだが…。男子バスケ部の高崎が白根に入部を勧めてきた。彼が王様(ジョック)の地位にある者と知り、白根は警戒してしまう。さらにさくらの取り巻き女子である渋川が黒羽の怒りをかうという事件が勃発。人と拘わらない事で平穏な日々を過ごしていた白根の日常はもはや崩壊、ここまできたらスクールカーストの地位を全てぶち壊すクーデターを起こすことに!?
“スクールカースト”とは、誰が作るわけでもなく気がついたときには自然と構築されている不思議な階級。その最下層に位置する白根与一は図書部に入るよう命じられる。図書部の廃部にハンストで抵抗する問題児を止めるための人数合わせ(と監視役)とのこと。どんなおかしな奴が待っているのかと恐れながら部室に行った白根だが、彼を待っていたのは純真可憐な黒羽瑞穂と名乗る美少女。しかし口を開けば過激思想発言が止まらない危険人物でもあった。その中に掲げられたスクールカースト紛砕計画に白根は心を動かされ、気がつけば彼女の理解者に?カースト一軍のリア充で黒羽の幼馴染み・中禅寺さくらを交え、おかしな図書部の活動が始まる!!
朋生たちと共に女子高生としての生活をスタートさせた麗奈。“普通”の生活に馴染めていないところもあるが、彼女なりに努力を続ける毎日だった。一方、一度は落とした命を救われた純は、国防海軍陸戦隊の前哨狙撃兵だった凛子からある情報を入手した。それは“この国の重要技術者の拉致事件”について。天才プログラマである麗奈も犯人と思われるテロリストに狙われるのではと危惧していた矢先、麗奈を囮に使う計画があると聞かされる。朋生の意識の中に現れるようになった謎の調停者の目的も不明なまま…。麗奈を守るためには誰を信じればいいのか!?第3回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞の切ないボーイ・ミーツ・ガール第2弾!
クリスマスイブの夜。アルバイトから帰った少年・池野朋生は、家の前にひとりの銀髪の少女が倒れているのを見つけた。麗奈と名乗った彼女を、なりゆきで朋生は家に住まわせることになる。世間知らずな麗奈だが、コンピュータに非常に詳しいなど、なにやら秘密を抱えている様子。だが数日後、麗奈の姉を名乗る少女が現れ、彼女を強引に連れ戻そうとする。どうやら麗奈は軍事企業エイジス社の最重要プログラマで、この国の国防兵器を一手に握る天才少女らしい。そして迫るエイジスの追っ手から逃れるため、朋生と麗奈たちの、行くあてのない逃避行が始まるー。第3回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞の鮮烈な新本格ボーイ・ミーツ・ガール開幕!