著者 : 伊東七つ生
大正時代・帝都。歯科医の花守がある状況下で窃盗を疑われた時、現場を調査したのは不可思議な力を持つ美しい青年・白菊で……? 二人の出会いから始まる、謎めいた植物にまつわる探偵譚。
◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎ (2019年度) ーーーー著者書き下ろしの番外編 「幕間 雪解けはまだ遠く」 を収録!---- 不本意ながら再び後宮に戻された鈴雪は、とまどいながらも王と信頼を積み重ね、王の子の連続死の真実に迫っていた。 恣意的に流された「世継ぎに恵まれないのは、王后の呪い」という噂。そして、先代王后と亡き王女の存在……。 当初は敵対していたものの、協力し合うこととなった妃たちの手も借り、真実にたどりついたかに思えたさなかーー鈴雪は毒に倒れてしまう。 さらに王宮の必死の対応を嘲笑うかのように、亡きはずのある女の影が闇にうごめき……。 【1〜2巻、2か月連続発売!】 九 毒の痕跡 十 秘された徒花 十一 顛末 十二 王と王后 十三 鈴雪の託宣 終 後宮始末 幕間 雪解けはまだ遠く
◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎ (2019年度) ーーーー王を害すると託宣を受けて辺境に捨てられた少女は、王の后となる。---- 「この娘はいずれ王を害する」 託宣を受け、静かな廟で生涯を終える筈だった鈴雪。しかし、幼い彼女の運命は流転する。王の手で強引に都へ連れ去られーー王后とされたのだ。だが、途方に暮れ泣きじゃくるだけの鈴雪は離宮へ追いやられてしまう。 時は流れ、彼女が十九となったとき。王の世継ぎが死ぬ原因は呪いだという噂が流れていた。噂の払拭と、連続死の真実を探る密命のため、鈴雪は再び後宮へ連れ戻される。離宮で美しく知性ある女性となった鈴雪が投げ込まれたそこは、陰謀渦巻く世界だった……。 <1〜2巻、2か月連続刊行!> 序 神託の王后 一 王后帰還 二 後宮のこと 三 戦闘準備 四 後宮の女達 五 白鷺姫の宴 六 面倒事 七 花を摘む 八 亡女達の執着
囚われた内親王・脩子の魂蟲を探す昌浩は、益荒から斎の魂が何者かに奪われたと知らされ伊勢に向かう。 対峙した黄泉の魔物が明かした「玉依姫」を狙う戦慄の理由とは? 時を同じくして、冥官の命をうけたもうひとりの陰陽師・榎リュウ斎が動き出した……! 「神を祈る、神に祈る。守り給え。守らせ給え。すべてを」 都で、伊勢で、播磨で。戦いにすべてを懸けた命たちが繋いだのは、一条の希望の光だったーー。 〈厳霊編〉第5弾!
現代東京、大陰陽師・安倍晴明の孫と同じ名をもつ中学2年生の安倍昌浩は、半人前ながら十二神将とともに陰陽師として依頼を受けている。 ある日レストランに出た女幽霊の事件がきっかけで強大な化け物と対決することに! その化け物は、女性を夢に誘い生命力を奪うという。 ついには幼馴染みの彰子も倒れて目覚めなくなり!? 彼女を救うため、一人で戦うことを決めた昌浩は……。現代に生きる“少年陰陽師”の物語、新展開!
穢れの雨が降り続く都。陰気に乱された龍脈を鎮めようと邸を出た昌浩と太陰の前に現れたのは、泉津日挟女だった! 脩子の魂蟲を取り戻すため対峙したその時、成親に潰された昌浩の右肩に激痛が走る! 傷とともに埋め込まれた籠目の術が教えたのは、敵に与した成親の本当の目的だったーー「意地だ。あの大陰陽師安倍晴明の後継と、一度でも呼ばれた者の矜持だ」 兄弟の絆に、黄泉の赤き雷が牙をむく!! <厳霊編>第4弾!
時は現代。安倍晴明やその孫たちと同じ名と性質を持ち、十二神将を供にして陰陽師を生業とする者たちがいた。 今も京都に棲む妖たちが遭遇した、安倍晴明を名乗る禍つものの正体は?(「久方ぶりの再会」) 成親の夢に立った高淤の神に会うため、紅蓮と東京を発った昌浩の京都めぐりの顛末(「遠からんものは音に聞け」)など、 再録&大量書き下ろしで一冊に! 現代に生きるもうひとりの“少年陰陽師”の物語が幕を開ける!
やんぬるかなーー国中に押し寄せる木枯れと死の連鎖。伊勢だけでなく愛宕にまで及ぶそれに、十二神将たちの力は限界を迎えつつあった。 そして都に戻った昌浩と紅蓮が直面する残酷な宿命。 「お前の後継。残る寿命は、--」 しかし昌浩は、再会した藤花の涙に戦う覚悟を決める。あの日、櫻の中に埋めてきた願いを守るために……。 ついに辿りついた智鋪衆の本当の目的、それは最古の咒言を為すためだった! <厳霊編>第3弾!
こない未来の、夢。なかった過去の、夢。溺れたくなるほど、幸せなーー。黄泉の風を呼ぶ歌は人を惑わせ、生気を奪い、夢にひそむ……。それは藤花のいる都だけでなく、伊勢の斎たちにも及び!? 一方、重傷を負った螢のもとに留まる昌浩だが、神祓衆の結界が何者かに壊されてしまう。菅生の郷に迫る異形のものたちを退けるため、向かった先に立ちはだかるのは……大好きな兄だったはずの、成親ーー! <厳霊編>第2弾!
あの歌が、葬列を連れてくるーー使い果たした霊力を回復するため、太陰らとともに菅生の郷へ向かう昌浩。束の間の安らぎを得るが、神祓衆の守り神・大自在天の社が落雷で崩壊し!? 神威を失った神域で甦った黄泉の死者が、螢と時遠に手を伸ばすーー! 一方、リュウ斎や螢が長年苦しめられてきた件は智鋪衆の計略だったと気づき、愕然とする晴明のもとに冥官が現れ……? それぞれの運命が交錯する新章〈厳霊編〉開始!
時は平安、若き陰陽師・安倍晴明と、その無二の親友・榎リュウ斎。彼は、生まれたときからある予言に縛られていた。件の予言ははずれない。その予言は必ず、現実のものとなるーー苦しみながらもその運命に立ち向かい、友として晴明を気に掛け続けた彼の行く末は……(「いつか命の終わる日が」)。その他、昌浩の邸に来た当初の彰子が生家に思いを馳せる一幕「あの日、髪を切ったとき」など、ファン垂涎の6編が短編集になって登場! ※リュウ=「山(やまかんむり)」に「立」
時は平安、京の都。稀代の大陰陽師・安倍晴明の孫である昌浩は、まだまだ半人前の陰陽師。日々、相棒・物の怪のもっくんと修行に励む昌浩だったが、雅楽器の付喪神から神隠しにあった若君を捜して欲しいという依頼が舞い込んできて? その頃、敏次は久しぶりに兄・康史が身罷った朝の夢を見ていた。陰陽 師の見る夢には意味があると言うが、果たしてその真意は……?長い刻を経て、ファン待望の小説「十二刻」が短編集で登場!!