著者 : 佐倉唄
世間知らずなエルフのお嬢様、リリ・アンジュフォール。家を飛び出してすぐさま犯罪者に捕らえられてしまったリリだったが、ノアとルナと名乗る兄妹に窮地を救われる。ところが、この兄妹にも企みがあるようで…!?
「問題はなにもない。完璧だ。だから、作戦開始だ」口はやたら辛辣だが、猫は放っておけない高校生、修一郎はクラスメイトに告白しようとしていた。初恋だった。徹底的に計画を練り、完璧なロジックでいざ告白しようとした矢先ー「この度、修一郎くんのお姉ちゃんになった佐藤真綾です♪」なんと親の再婚で初恋相手が姉にーって、なんだこの展開は!?これでは恋愛対象から外れてしまう!!この窮地に修一郎は弟扱いから抜け出そうと必死に作戦を練る。その一方真綾は修一郎と近づく好機だと捉えてグイグイ来て…?勝つのは初恋か、姉ムーブか。一つ屋根の下の恋愛闘争劇!
春日陽奈が、俺の、その…彼女になって数ヶ月、陰キャにとっての恐怖の大王・文化祭が襲来した。ウチのクラスは演劇か。よし、九条静紀はクールに去るぜ「王子様の役は静紀くんがいいと思います」おい春日、何言い出すんだ!陰キャをめざすなら、文化祭ソロプレイくらいしてみせ「このお化け屋敷すごい!一人なのに腕を組んだ感触がする」秒で俺を掴んできた!?結局陽キャ全開な春日に振り回されているとー「-秋月咲夜は、九条くんのことを愛しています」…陰キャ仲間・秋月から告白を受けた。え〜と、一応俺、彼女…的な子は…いるんですが(陽キャだけど)。
陰キャラな俺・九条静紀に、林間学校の季節がやってきた。皆でカレー作りだの、テントでお泊まりだの、そんなの楽しむ奴は、陽キャラだけだ。(一応)恋人になった陽キャ度100万%の春日陽奈ときたら、そりゃもうテンションアゲアゲで…「キャンプファイヤーで、静紀くんと絶対キスしてみせるね」うん、絶対回避しよう。いかに地味に忍ぶか考えていたら、「林間学校で、レミを陰キャアイドルに育ててほしいの!」と、マジモードな新宮からも意味不明なお願いを受けてしまう。何か事情がありそうだから“仕方なく”協力するが、なんで陽キャイベントで、俺が頑張ってるんですかね…。
俺は九条静紀。休み時間は机で寝たふり、昼は常にボッチ飯。友人いない歴=人生。要は陰キャラだ。俺の名誉のために言っておくが、この状態は嫌いじゃない、いやマジで。…が「あたしはー春日陽奈は、ずっと前から静紀くんのことが好きでした!」学校一の陽キャラ女に告白された!?でもアレだ、陽キャって怖い。願わくば恋人も静かな女子を、などと考え丁重に断ったら…「な、ならっあたしを静紀くんの理想の女の子に変えて!」と食い下がる春日に根負けして、俺の陰キャ生活を教えることに。「ねぇ、一緒にボッチ飯しよ!」おい、なんだその不思議状況は。あぁ…俺の静かな青春、どこいった?
12月24日。恋人達の聖なる夜。心路と継未はリア充の臨界点「クリスマスデート」の約束を結ぶ。「もっと強く…手握ってよ」「あたしがあたしの意思で、抱きついただけだから」と、甘々な継未との時間を楽しんだ心路だが、胸の奥には自分を慕い続ける百合姫の存在がつっかえていた。踏ん切りがつかないまま迎えた年末の冬コミ。百合姫は今まで以上にアピールを強めるわ、継未も負けじと心路の泊まる部屋で迫ってくるわで、ニジケンの恋模様は更にヒートアップしてしまい!?「特別」な百合姫か、「大切」な継未か。一年を締めくくるラストイベントで、オタクの恋に決着をつけろ!
文化祭までの間、お試しで百合姫とお付き合いをすることになってしまった心路。百合姫といったらそりゃもうデレデレで、「ヒメが作ってきたお弁当、一緒に食べよ〜」「あはっ、膝枕してあげる。おいでおいで?」と、オタサーの姫の名に恥じぬ猛攻撃を繰り出してくる!一方ニジケンでは、文化祭へ向けて「オタク喫茶」を準備中なんだけど、百合姫と心路の接近を知った継未との関係は微妙な雰囲気に。耐えかねた継未が手にしたのはー「退部届」!?百合姫か、継未か、ニジケン存続か。サークルクラッシュの危機に直面した心路は、文化祭デートでまさかの決断を下す!?
幼なじみのオタサーの姫・花咲百合姫、隠れオタクのギャル・空野継未、天才科学者中学生・月島天架、美少女ゲー狂いの先輩・雪村雫九ー高校オタ充デビューしたかった神園心路の思惑とは裏腹に、新生ニジケンは校内一強烈なオタク女子の巣窟と化した!こんなメンバーで、レジャープールに夏祭りなんてリア充イベントをこなせるのか?しかも夏合宿はコミケの3日間フル参加!?初心者の継未は心路に頼りっきりでー「今晩だけ…神園の部屋に泊めてほしいんだけど…ダメ?」まさかの急接近!?百合姫は相変わらずラブラブ一直線だし、ひと夏の恋が波乱を生まない…わけがない?
神園心路は高校入学を機に“バカにされようともオタ充になる”という目標を掲げていたー「あのね、ヒメ、心路くんの彼女にしてほしいの」-って入学早々に告白イベント!?だが、相手は『オタサーの姫』として学内で有名な花咲百合姫で!?しかも彼女は“二次元以外ありえない”と昔フッてしまった幼なじみ!?そう百合姫は心路の理想のヒロインになるため、オタク修行して現役ラノベ作家にまで昇り詰めてしまったのだ。心路は彼女のお願いでニジケンの復興を手助けするのだがー「色々危険だから勧誘は女子限定な」「うみゅ、まさかハーレムを作る気なの!?」するとオタクな美少女が次々入部してきて!?
「センパイ感じマスカ?これがハンナのおっぱいの感触デス!」留学生のハンナ・エイムズー彼女も奈々や千編と同じく『屈折のデザイア』の被害者だった!?他者と『感覚共有』できる代償として『全身性感帯化』してしまうとんでもない現象を、常時発動させていたハンナの願いは、能力を使わずに本当の友達を作ること。相談に乗った弥代は、ハンナと四六時中感覚を共有することで、より深く女子の気持ちに触れていくー。もうすぐクリスマス。女子たちが色めき立ちだすこの季節に、弥代は“恋愛”への一歩を知らないうちに踏みだそうてしていた。女子嫌いの高校生がついに青春ラブコメの扉を叩くー!?
JK嫌いの高校生・及川弥代の評判は文化祭でのパンツ事件により地に落ちた。それでも、星宮奈々のスカートの中を守る日常は続くーそんなある日、図書準備室で幾枚かの紙が舞った。「-って、これエロマンガの原稿じゃねぇか!」『屈折のデザイア』に悩むもう一人の少女・日高千編。彼女は、自分がヒロインのエロマンガを1日3枚描かないと、ラッキースケベにみまわれてしまうという体質に囚われていた!その現象を確かめるために、デートをすることになるも、ふたりっきりかと思ったら、奈々や茜もついてきてー!ハーレムなんてお断り?青春ラブコメは理不尽だらけ!!
ある日の放課後、少女のパンツが弾け飛んだ。「-制限時間は、たったの5分。これがパンツを穿いていられる時間。こんな女の子イヤだよね…?」「ああイヤだな」JK嫌いとして学校一有名な高校生・及川弥代は言う。そう、彼の青春にはラブコメなんて訪れないはずだった。しかし、学校一の美少女・星宮奈々の特異体質を目撃したことで、彼女の秘密を守ってあげることにー