著者 : 佳奈
社会人二年目、生真面目な二葉は突然のノー残業デーを持て余し、手芸喫茶『自由時間』を訪れる。 亡き父が遺した編み針を持ってきたものの、初心者の二葉は作る物も決められない。 まごつく二葉の前に現れたのは同僚のユウだった。 整った容貌で人気を集めるユウは、会社では秘密にしているが熱心な編み物好き。 くだけた関西弁で話す素のユウの手ほどきで二葉は編み物を始める。 ただ没頭する静かな時間やユウの飾らない言葉に、こわばった心は少しずつ癒え、目を背けてきた父の記憶や自分自身と向き合う勇気をもらってーー。 目次 第一章 エコたわしと雪の日特製ブレンド 第二章 幸せのクマさんと桜とビーフシチュー 第三章 小さな怪獣さんと思い出のかぎ針編み 第四章 青空の下のぴりっとサンドイッチ、アボカドを添えて 第五章 ふわふわミルクのほろにがカフェラテ 第六章 お花見弁当、枝豆チーズのおにぎりどうぞ
高校生の七条和臣は天才術者だった。 能力者の名家「七条家」の生まれ、天賦の才、それらをすべて捨てて「普通」を選んだのだ。 そんな中、学年一の美少女・水瀬葉月があやかしと戦う姿を目撃する。 面倒を嫌い死ぬ気で逃げた和臣だが、葉月が一人であやかし退治をしていると知り渋々後見人となる。 それがきっかけで異形との戦いの世界に舞い戻り、圧倒的な実力と奔放さで因習の世界をも震撼させていくーー 「七条家が術者、七条和臣! お勤め、全うさせていただきます!」 最弱にして最強の術者の伝説が今、始まる! 第一章 秘密をのぞくとき 第二章 蜘蛛の糸 第三章 名ばかりの君 One more chance, one more world 第四章 夜間の術使用は気をつけなければならない。◯か×か 第五章 バカにつける薬はなにか 第六章 京都アルバイト戦線 第七章 秘密もまたこちらをのぞいている 終章 エピローグ