著者 : 依河和希
『白き女王』は憧れていた。恭介といっしょにご飯を食べ、学校に通う、そんなごくありふれた幸せな日常を。そんな思いを胸に告白するも、城山恭介は無慈悲に拒絶を示す。もとより分かり合えない二人には、戦う以外の道はなかったのだ。『白き女王』の猛攻に対し、恭介は死した『妹』の魂が封入された『色彩なき童女』の空間を捻じ曲げる能力や、自らの命をも戦術に取り込み応戦するも決着がつかない。決戦の舞台は思い出の地へー!恋する未踏級『白き女王』の結末は!?
城山恭介と『白き女王』の致命的な衝突は、死んだはずの召喚師、信楽真沙美の手で回避された。しかし危機は継続している。女王は自らの戦装束『真実の剣』が暴走して恭介の暮らす世界全体を滅ぼすのを回避するため、己の力を制する意味でも『人間を知る旅』に向かう。果たして彼女は召喚師、依代、一般人、そして恭介を受け入れられるのか。鍵となるのは幼い恭介と『妹』の真実で…。なぜ『白き女王』は恭介を『あにうえ』と呼ぶのか、シリーズ最大の謎が今明らかに…!
宿敵・白き女王を『殺害』した恭介。だが、世界は依然として女王に支配され、混乱に陥っていた。今は亡き女王の幻影に怯えるようにトイドリーム社が扇動する『白銀資源戦争』。この戦争のプロパガンダ映画の制作メインフレーム『システムアトランティス』を破壊すべく、恭介とオリヴィアは豪華客船に侵入し、美し過ぎるF国君主シンセアリアと出会う。彼女のあまあまお義母さん?アタックと、母に負けじとあの手この手で誘惑するスク水少女の親子ダブルパンチにおののく恭介の背後に、彼をにーさまと呼ぶ、最大最悪の暴走未踏級がじわりじわりと迫り来る!
神を超える存在にして、最強最悪の未踏級『白き女王』。現世における全知全能の支配者である彼女は、召喚儀礼や被召物…規定級、神格級、『大三角』含む未踏級の全てを駆使しても、滅ぼすことはできないはずだ。しかし城山恭介は為さねばならない。-なら。滅ぼせないなら逆に、創るまでだ。『白き女王』を完膚なきまで滅す、新しい『法則』を!!鍵を握るのは、冥乃河葵。最古の人造依代である彼女が抱える叡智を紐解けば、新しいルールで創り上げたオリジナルの未踏級を降臨させる触媒に手が届く。復讐鬼ビヨンデッタとも手を組んだ恭介は、葵と接見するため、冥乃河神社へと足を運ぶ。そこで敵として立ちはだかったのは、恭介が過去救ったはずの依代の少女で…!?
七月上旬、七夕フェアに合わせて浴衣の男女で賑わうトイドリーム35。その街を召喚師達が暗躍する。片や旧世代『箱庭の子供達』である最強無敵の城山恭介やビヨンデッタ。片や新世代『白の信奉者』であるアザリアやザ・セイントの属する狂信集団ブライズメイド。鍵となるのは古代エジプトの地図を持つ褐色の守り巫女セクルティティ。召喚師達は世界的童話作家トイドリーム会長が作品作りに利用していた世界中の資料が眠る『創設者のギャラリー』を目指す。あの未踏級の『彼女』を完全殺害するために、あるいは『彼女』を祀り上げるために。「助けて」と願ったセクルティティを『依代』とした恭介が、迫る敵に立ち向かう…!!全ての禁忌を超えた先で、『白き女王』は嗤っている。
ー世界中の争いを、なくしたい。そんなシンプルな夢を実現すべく、最強の召喚師を目指す天才の子どもたちが、地下施設『箱庭』へと集った。それが、『一五兄姉弟妹計画』。天才の子どもたちには、それぞれの配役を記されたカードが配られた。『帽子屋』としてアルベルト。『チェシャ猫』としてビヨンデッタ。そして、『案内人のウサギ』として城山恭介。これは、もうとっくに失われてしまった時間の回顧録でしかない。しかし、『今』を語る上で決して避けては通れない。最狂最悪の未踏級『白き女王』と、彼女を召喚した少年。あの時、あの場所で、一体何が起きたのか。さあ、始めよう。全てを破壊し尽くした、『秘匿大戦』の物語をー。
城山恭介が朝目を覚ますと、あの最悪の未踏級『白き女王』が完璧な新妻モードで手料理を作っていた。そもそも先ほどまで恭介の腕枕で二人は一緒に寝ていたらしい。…絶望してはいけない。世界はまだ終わってはいないのだから。最強召喚師たる恭介は甘えてくる女王を抱えながら、自分が置かれた状況を整理する。なぜか、朝起きるまでの自身の記憶が消えている…。恭介は仕方なく『白き女王』と共闘、謎の要塞に挑むー!時間無制限で贈る『白き女王』のコスプレ七変化に刮目せよ…!
神々の先にいる『未踏級』の存在ですら使役する『最強の召喚師』城山恭介。彼は今、闇夜を翔けていた。あらゆる乙女を自在に操る夢のデバイス『少女使い』。混沌を呼ぶその端末を街にバラ撤く復讐者を討つために。難敵に対抗すべく恭介が選んだ『依代』は、『ガバメント』所属の無口系天然軍服少女・イザベルだった。そして二人は復讐者と対峙する。『仇染め』の異名を持つ『彼女』は『フリーダム』所属のアワード920。つまり、アワード903『不殺王』の恭介の、さらに先に潜む『最強』で…!
最強無敵の召喚師・城山恭介。『神々のさらに奥に潜んでいた者』さえ自在に呼び出す、『不殺王』。そんな彼の本業は、遅刻に脅える至って平凡な男子高校生。常勝不敗の恭介にも、唯一の弱点はある。それは、少女が放つ魂の慟哭。同じクラスの図書委員ちゃんからその言葉を聞いたとき、彼は少女と依代として契約を結ぶ。死んだ姉の幽霊『雨中の少女』から、彼女を守るために。『禁書目録』の流れを汲む正統派シリーズ第二弾!
『神々のさらに奥に潜んでいた者』さえ自由に呼び出す召喚儀礼。それを扱う最新鋭の召喚師の中でも一等の実力を持つ少年がいた。『不殺王』、城山恭介。その最強の少年召喚師が抱える致命的な弱点は唯一つ。少女から発せられる『呪いの言葉』、たすけてー。死の淵に立たされた少女、冥乃河彼岸の言葉を受け止めた恭介は、召喚師三大勢力が激突する街に身を投じる!『禁書目録』と対をなす、鎌池和馬渾身の正統派新シリーズ!!